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レイモンド・チャンドラー, 村上春樹 / ハヤカワ・ミステリ文庫 (51件のレビュー)
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総合評価:
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J.T.Hammer
フィルム・ノワールの傑作として名高い「深夜の告白」を始め数々の映画脚本を手掛けたチャンドラーは、小説を執筆する際も絵コンテ並の完璧なイメージが頭のなかに出来上がっていたのではないだろうか。そう思わせる…ほどに人物や情景、生活様式などが事細かに記されており、それらを想像しながら読むのがとても楽しい 複雑に絡まった人間関係が終盤で収束されていく展開はあまりに見事で、初めての長編となる本作で既にハードボイルド小説の王道的なものを極めてしまったと言っていいかもしれない 結びの印象深いフレーズも、これ以降あらゆる作品においての常套句になった気がする続きを読む
投稿日:2024.01.31
94161
昔読んだはずだけど、ほとんど筋を覚えていない。 マーロウ以外の登場人物も。 今回あらためて読んで、それも無理はないと思った。 謎らしい謎もなく、マーロウ以外の人物も魅力に乏しい。魅力的なのは探偵だけ。… それでも、その文体と独特なナラティブは驚嘆に値すると思う。チャンドラーは、本当にユニークな作家だとあらためて思った。続きを読む
投稿日:2024.01.20
ダチョウ伯爵
フィリップ・マーロウシリーズの記念すべき第一作目、そして翻訳者は村上春樹ということで、もう間違いがない作品と期待値がすごく高かったけど...。 結論からいうと、まったく入り込めなかった。 最後まで…読めば一応ミステリーとしての体裁は整っているんだけど、文章がとにかく回りくどい上に、ところどころ「これは翻訳ミスでは?」と思われる部分がある。 例えば、p247の8行目の「彼女の不思議なほど親指の小さな手のひとつが、忙しなく布団を引っ張っていた。」はどう考えても被修飾語を間違えて訳しているとしか。 というわけで、意味をとるために何度か読み直した上に、読んでも意味がとれないこともあり、没頭感を得られなかった。 これは元々の文章がそうなのか、村上春樹の翻訳との相性が悪いのかは不明だけど、ちょっと今後のマーロウシリーズを読むのを不安に思った。続きを読む
投稿日:2024.01.10
海と青硝子
群れない、媚びない、欲得で動かない。そんなフィリップ・マーロウに、惚れてまうやろ!な私です。真剣の刃の上を渡るような応酬! ミステリとしてロジックが??なところがあるけれど、気にしない! スターンウッ…ド将軍は、何をマーロウに守ってほしかったのでしょう。悲しい人です。続きを読む
投稿日:2023.11.11
komagoma1
このレビューはネタバレを含みます
読むのは結構しんどいが、心地よい疲れだ。 一応ミステリだが、謎解きにあまり意味はない。ちょっととってつけたような種明かしだし。独特の比喩に一言多い登場人物、一筋縄でいかない会話。そしてとにかく行動する探偵フィリップ・マーロウ。一匹狼で妥協がない。その行動と言葉が本作の魅力。
投稿日:2023.10.27
chibaran
Audibleで読了。 私立探偵のフィリップ・マーロウがある依頼を受けると、なぜか依頼とは関係のない失踪事件について、依頼人の家族から問い詰められる。依頼と失踪事件、依頼人と家族が、何か切り離せない…ような、含みのある印象をのこして物語が始まる。 次々と起こる派手な出来事と、口達者で格好つけなマーロウの組み合わせで、長い物語だが中弛みせず読めました(聞けました)。温室のむっとする感じや、東洋風の部屋のぎらつきなど、あざやかな舞台も映画を見ているようで良かった。女が唐突に裸になるんだけど、それは(当時の…)エンタメなんだろうなと思います。続きを読む
投稿日:2023.04.29
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