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レイモンド・チャンドラー, 村上春樹 / ハヤカワ・ミステリ文庫 (69件のレビュー)
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海と青硝子
フィリップ・マーロウシリーズ第2長編です。舞台は第二次世界大戦間際のロサンジェルス。人種差別が当たり前に横行し、不愉快な人物が続々と出てきます。マーロウは、刑務所から出所して恋人を探す「へら鹿(ムース…)マロイ」に心を寄せているようですね。馬鹿力過ぎて浅はかだけれど、純情な奴だから。彼が愛するヴェルマの消息は、ラスト近くで判明しますが、悲しい結末だなぁ…。続きを読む
投稿日:2023.12.08
Sho-gun
すっかりこの文体に魅了されてきてしまった。無駄に細かい情景描写や、このシリーズでなければ許せないようなキザな台詞など、楽しめた。中身はミステリー・サスペンスとしては雑に感じるところもあるが、そんなこと…はどうでもよくなりますね。賭博船に潜入するあたりが、ちょっと頭に入ってこない部分があったけど、登場人物さえ押さえれば読み易いと感じる。次はどれを読もうかな。続きを読む
投稿日:2023.07.18
茶山
タイトルにある、"さよなら、愛しい人"と崇められるような、そんないい女、出てきたかな?と一読した時思ってしまったのだけれど。ところが...、 しばらくシーンを反芻しているうちに、いや、彼女そう悪くもな…いかも?...むしろ、心根のとても優しい人だったのかも?...とか、後からじんわりと読後感が変わってきた。 人間の心の機微が何層にも重なって現れる、素晴らしい作品。続きを読む
投稿日:2023.04.26
イケダケンジ
マーロウが時折見せる「弱さ」が意外で、読みどころの一つ。 事件が大詰めとなり、大ボスとの対決を前にあれこれと考えを巡らせ、くじけそうになるマーロウ。 「私には酒が必要だった。郊外の家が必要だった。…しかし今のところ私が手にしているのは、上着と帽子と拳銃だけだ だからそれらを身にまとい、部屋を出た」(p380) マッチョ一辺倒ではないからこそ、かっこよさがより際立つし、そんなマーロウを応援したくなる。村上春樹作品はチャンドラーを中心にアメリカ文学をうまく掛け合わせたブレンドウイスキー。そして、こちらは原酒。やっぱり原酒にトライしたいところだ。チャンドラー万歳。続きを読む
投稿日:2022.06.23
ねじまき鳥
〈私立探偵フィリップ・マーロウ〉シリーズ第2段。チャンドラー作品は『ロング・グッドバイ』に続き2作目である。相変わらず正義感が強く、かつハードボイルドな主人公マーロウであった。伊坂幸太郎作品に出てくる…屈強な殺し屋のような、個性豊かな人物がたくさん出てくるところも読みどころ。マーロウは私立探偵なので、どんなに苦境に立たされても人を殺めることは絶対にしない。そこが非常に好感が持てる。そして何より、独特のシニカルな口調が個人的にとても癖になる。彼のような才能があれば、世の中を上手く渡れるかもしれない。続きを読む
投稿日:2022.05.27
yumo
初レイモンドチャンドラー。 訳者はあの村上さん! ハードボイルドな世界観にめくるめくミステリー。 魅力的なマーロウをはじめとするキャラクター達。 読んでいてプリンが食べたくなってしまった。
投稿日:2022.03.21
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