【感想】さよなら、愛しい人

レイモンド・チャンドラー, 村上春樹 / ハヤカワ・ミステリ文庫
(69件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
16
28
14
1
0

ブクログレビュー

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  • 海と青硝子

    海と青硝子

    フィリップ・マーロウシリーズ第2長編です。舞台は第二次世界大戦間際のロサンジェルス。人種差別が当たり前に横行し、不愉快な人物が続々と出てきます。マーロウは、刑務所から出所して恋人を探す「へら鹿(ムース)マロイ」に心を寄せているようですね。馬鹿力過ぎて浅はかだけれど、純情な奴だから。彼が愛するヴェルマの消息は、ラスト近くで判明しますが、悲しい結末だなぁ…。続きを読む

    投稿日:2023.12.08

  • Sho-gun

    Sho-gun

    すっかりこの文体に魅了されてきてしまった。無駄に細かい情景描写や、このシリーズでなければ許せないようなキザな台詞など、楽しめた。中身はミステリー・サスペンスとしては雑に感じるところもあるが、そんなことはどうでもよくなりますね。賭博船に潜入するあたりが、ちょっと頭に入ってこない部分があったけど、登場人物さえ押さえれば読み易いと感じる。次はどれを読もうかな。続きを読む

    投稿日:2023.07.18

  • 茶山

    茶山

    タイトルにある、"さよなら、愛しい人"と崇められるような、そんないい女、出てきたかな?と一読した時思ってしまったのだけれど。ところが...、
    しばらくシーンを反芻しているうちに、いや、彼女そう悪くもないかも?...むしろ、心根のとても優しい人だったのかも?...とか、後からじんわりと読後感が変わってきた。
    人間の心の機微が何層にも重なって現れる、素晴らしい作品。
    続きを読む

    投稿日:2023.04.26

  • イケダケンジ

    イケダケンジ

    マーロウが時折見せる「弱さ」が意外で、読みどころの一つ。

    事件が大詰めとなり、大ボスとの対決を前にあれこれと考えを巡らせ、くじけそうになるマーロウ。

    「私には酒が必要だった。郊外の家が必要だった。しかし今のところ私が手にしているのは、上着と帽子と拳銃だけだ
    だからそれらを身にまとい、部屋を出た」(p380)

    マッチョ一辺倒ではないからこそ、かっこよさがより際立つし、そんなマーロウを応援したくなる。村上春樹作品はチャンドラーを中心にアメリカ文学をうまく掛け合わせたブレンドウイスキー。そして、こちらは原酒。やっぱり原酒にトライしたいところだ。チャンドラー万歳。
    続きを読む

    投稿日:2022.06.23

  • ねじまき鳥

    ねじまき鳥

    〈私立探偵フィリップ・マーロウ〉シリーズ第2段。チャンドラー作品は『ロング・グッドバイ』に続き2作目である。相変わらず正義感が強く、かつハードボイルドな主人公マーロウであった。伊坂幸太郎作品に出てくる屈強な殺し屋のような、個性豊かな人物がたくさん出てくるところも読みどころ。マーロウは私立探偵なので、どんなに苦境に立たされても人を殺めることは絶対にしない。そこが非常に好感が持てる。そして何より、独特のシニカルな口調が個人的にとても癖になる。彼のような才能があれば、世の中を上手く渡れるかもしれない。続きを読む

    投稿日:2022.05.27

  • yumo

    yumo

    初レイモンドチャンドラー。
    訳者はあの村上さん!
    ハードボイルドな世界観にめくるめくミステリー。
    魅力的なマーロウをはじめとするキャラクター達。
    読んでいてプリンが食べたくなってしまった。

    投稿日:2022.03.21

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