【感想】雨に泣いてる

真山仁 / 幻冬舎文庫
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
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  • タイトルがすべてを物語る。東日本大震災いや東北大地震の・・・

    詳細な取材の上で書き上げる真山作品は流石です。当時、新聞やテレビを通して見た記憶とシンクロしながら、主人公のベテラン新聞記者の葛藤が伝わってきます。
    東北大地震を契機に、想定外の津波が原発事故までも引き起こした東日本大震災。
    発生から7年を経て、記憶には残りつつも人々の日常の意識からは消えつつある今だからこそ、多くの方にお勧めしたいです。
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    投稿日:2018.04.29

ブクログレビュー

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  • ayustat

    ayustat

    2011年3月11日、巨大地震発生。志願し被災地に赴いたベテラン記者・大嶽が遭遇したのは、想像を絶する惨状だった。行方不明の新人記者捜索という特命を受け、記者の誇りと存在意義を賭けた日々が始まる。そんなある日、地元で尊敬される男が凶悪事件と関わりがある可能性に気づき……。読む者すべての胸を打ち、揺さぶる衝撃のミステリ!続きを読む

    投稿日:2023.08.20

  • まんじろく

    まんじろく

    東日本大震災の混乱の中,様々な出来事が起きていることを新聞記者の目を通して「伝える」とは何かを訴えている。
    但し,色々盛り込み過ぎな感じがした。

    投稿日:2022.07.24

  • 高岡  亮

    高岡 亮

    雨に泣いている 真山仁さん

    1.真山さん
    ドラマ「ハゲタカ」で知ることになり、その後、バラ色の未来/カジノ誘致、虚像の砦/放送認可、マグマ/地下熱発電、オペレーションZ/国家財政、標的/女性首相と読了してきました。

    そして、雨にぬれている/東日本大震災

    2.首尾一貫の姿勢
    新聞記者出身の真山さん。
    真山さんが、主人公を通じて訴求するメッセージは一貫しています。

    「報道とは?」への想いです。

    3.書籍から
    「目の前で起きていることを伝える。
     バッドニュースかもしれないし、
     グッドニュースかもしれない。
     だが、それを判断するのは俺たちの仕事じゃない。」

    4.新聞発行部数が減りつづける
    スマホがでてから、ビジネス側の視聴者への隙間時間への捉え方が変化しているはずです。

    従来は、24時間のうちで在宅時間が焦点でした。
    テレビも新聞も。

    しかし、いまは、起きている時間帯の、さらに、1,2分という、細切れの時間に対する接点がポイントとなっています。

    テキストから動画へ。
    この流れが縮小することも想像しづらいです。

    報道、記者とは?

    この小説から、その本質が見える気持ちがするのは、私だけでしょうか?



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    投稿日:2022.01.10

  • Good1225

    Good1225

    阪神大震災を経験し東日本大震災の現地記者の主人公の話。ある事件を通して新米汽車とコンビを組み事件を追っていく。私が惹かれた部分として仕事へのスタンスが新米記者とベテランとでは全然違う点だ。ベテランである主人公は目的に対して躊躇なく仕事をする。 目的にたいして私心と記者としての行持に揺れ動きながら進んでいく様がとてもよかったね。続きを読む

    投稿日:2021.01.20

  • jonko

    jonko

    ミステリーとしては面白く読みました。ただ、震災を題材にするのは時期尚早な感じがします。
    解説にあった「日本は自然災害が起こる割合、頻度が他の国と較べて格段に高い」に妙に納得してしまいました。

    投稿日:2020.02.15

  • バス好きな読書虫

    バス好きな読書虫

    東日本大震災を扱った著者の作品を読むのは、これで3作目。「ハゲタカ」で有名な作家さんだが、私はほとんど震災関係の作品しか読んでいない。
    今作も他の本の後ろにあった作品紹介で知った。
    ただ「そして、星の輝く夜が来る」「海が見えるか」の震災の絶望から希望を描いた作品の印象が強かったため、今作の震災にミステリーを絡めた手法には、読み終わっても抵抗とか違和感しか感じなかった。
    阪神・淡路大震災で少女の救出劇の記事を書いた後、その少女が亡くなってしまったことで、トラウマを抱える新聞記者の大嶽。東日本大震災が発生し、彼はトラウマを克服するべく、志願して被災地へ向かう。彼の担当は宮城県。しかし、大嶽に命じられたのは、取材の途中で被災し、行方不明になった社主の孫娘の記者を探すこと。早々に本人は見つかるが、彼女を助けた寺の住職は津波に飲み込まれ、亡くなってしまう。それが美談の記事となるはずだったが、その記事が13年前の判事夫妻殺人事件に結びつく。
    前半こそ、被災地の様子が描かれるが、「5日目になると被災地も落ち着く」などのような描写があり、その後は亡くなった寺の住職と13年前の事件の結びつきにフォーカスが移ってしまい、被災地の様子や被災者の大変さが全くなくなってしまう。
    ミステリーだったら、ミステリーでいいとは思うけど、東日本大震災と言う、多くの人の心に傷を残した大災害を簡単にフィクションの題材にしないで欲しいと感じるのは私だけだろうか?
    もうすぐ9年。まだ東日本大震災を過去の出来事とは思えないし、お話の中の出来事と割り切ることも出来ない。
    続きを読む

    投稿日:2020.02.07

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