【感想】神様の御用人7

浅葉なつ / メディアワークス文庫
(60件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
24
26
4
1
0
  • 御用人は諦めない!へこんでもへこんでも!

    『お月さま』
    遠く離れていても、同じお月さまを見ているだけで、傍にいるような安心感。
    明け方に白いお月さまを見つけると、あらら大変と思ってしまう。

    穂乃香ちゃんが一歩前へ踏み出せたのも、『瑠璃色のお月さま』に出合えたから。
    そして、そのお月さまは、月読命の希望になるはず!
    長編の良いところがいっぱいで、良彦くんにも、神様たちにも目一杯とことん付き合えて、静謐で心温まる想いがじわじわと感じられました。
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    投稿日:2017.10.06

  • 月にまつわる、知られざる物語

    一応いつものように章分けはあるが、内容は一冊で一つの話。
    姉(天照大神)や弟(須佐之男命)に比べて記紀での扱いが地味な月読命が、本人も弱り切った姿で登場。その理由にスポットを当てた物語解釈が、よくできている。
    良彦もすっかり成長して、格好良すぎるぐらい。

    穂乃花のエピソードのほうは、舞台が現実社会のせいか、話を進めるために「作った」感があって、少し引っかかった。
    まあ、それも大神の采配かもしれないし、ストーリー自体は素敵なのでOK。特に文章だけでも「月」の存在感が伝わってくるのが素晴らしい。

    良彦&穂乃花の人間サイドがだんだん自らの立場に自信をつけていくのに対し、今回の須佐之男はもちろん、おなじみの黄金や大国主命も含めた神様サイドは様々な感情や思惑に振り回されている。今後まだまだ大きなドラマがありそう。
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    投稿日:2017.10.14

  • 人間より人間らしい神様の物語

    須佐之男命と月読命に焦点を当てたきょうだいの物語。
    作者さんもあとがきで書いていますが、記紀の断片から作り上げたお話だそうです。
    しかし、圧倒的な存在感を持つキャラクターにこれが本当の物語なのではと思うぐらいとても引き込まれるお話でした。普通なら絶対無理無理と考えてしまうことも、脇役のキャラクターがそれぞれ役割をこなしてテンポよく進みます。次はどうなるの?と続きが気になって一気に読んでしまいました。
    神様なのに悩み、苦しみ、答えを見つけようとする姿が人間以上に人間らしく、とても印象的です。特に、須勢理毘売の「私だったら、あなたと一緒に闘えるわよ」というセリフに大国主神同様に胸を打ち抜かれてしまいました。
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    投稿日:2018.05.29

ブクログレビュー

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  • につ

    につ

    このレビューはネタバレを含みます

    感想
    今回は黄金と良彦のコンビが微妙な感じだった。そして、巻末に須佐之男命から黄金に記憶を失っていないつもりか?と尋ねられ、次巻では黄金自身に関する御用になるかもしれない。

    穂乃香も高校卒業間近で良彦との進展もこの巻ではなく、次巻に期待。

    あらすじ
    須佐之男命の兄である月読命から御用を頼まれる。月読命は良彦の勧めもあり、自分の荒魂を取り戻すことを御用とする。須佐之男命に尋ねるも、兄の荒魂を食べてしまったと言われる。真相を暴くため、良彦と月読命は出雲に向かう。

    一方、穂乃香は、美術室で月の絵を描いていた望と出会い、友達になる。望は竹取物語に惹きつけられるものがあるという。

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    投稿日:2023.11.17

  • kamiya-kun

    kamiya-kun

    出張の行き来の新幹線で読破。
    夢中で読んだお陰で、車中で食べるはずの駅弁が「お土産」に変わりました(笑)

    投稿日:2023.06.21

  • スピカ

    スピカ

    超有名な神様「天照大御神」が女性とは、この本を読んで初めて知った。
    天照大御神を含む三貴神の姉弟の愛、悔しさなどをメインに描く1冊。

    満月を見るたびに、この本のことを思い出すかもしれない。

    投稿日:2023.02.12

  • tm

    tm

    今回は第4巻以来の長編。以前から何かと存在感を示していた須佐之男命が本格的に登場。文献には残されない物語を想像するのってロマンがあって好きです。

    投稿日:2023.02.11

  • りぃ

    りぃ

    いやー、今回は本当に良かった。まだシリーズ終了ではないけど、一番良かった。
    これが真相なのか、と思ってしまうほど、きれいにまとまっていて、壮大な物語。
    須佐之男命と月読命、天照大御神という超有名な三貴子に関わるお話。荒ぶる神といわれる須佐之男命の兄への想いが、泣ける。
    大国主神と良彦の関係も、神と人を超えて、いい友情だな~と。

    付録の神様系図、わかりやすくて便利でした。
    少し前に京都の神社をめぐった。今まで御祭神を見ても、誰が誰だか…と思っていたが、今回見覚え、聞き覚えのある御祭神の名を見て、ひとりニヤけてしまった。
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    投稿日:2022.07.30

  • エイプリルレイン

    エイプリルレイン

    月読命はお気に入りの神様で期待して読み始めました。

    神話の解釈は新鮮で、とても納得もできて読み応えありました。そしていつも思うのですが、神様のキャラが立っていてこのシリーズは大好きです。当初は電子書籍で読みましたが、今回audibleでもラインナップされていて久しぶりに楽しめました。

    さてさて、内宮別宮としての月読命のお社はイザナギとイザナミと並んで祀られていて温かい感じがしていいところですよ。
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    投稿日:2022.06.11

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