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浜本隆志 / 集英社新書 (4件のレビュー)
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総合評価:
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osawat
このレビューはネタバレを含みます
チベットにヒムラーが派遣し、持ち帰ったとされる仏像は、成分は隕石だが、仏像様式からヨーロッパでの製造が疑われる。
投稿日:2019.10.23
marinnotousan
「隕石仏像」の詳細な解析・探求に期待したが、「隕石仏像」を入口にしたナチスドイツの人種政策論に拡散した感じを受けた。 新書のボリュームでは、どれも中途半端になってしまった印象。
投稿日:2019.09.10
sasha89
「アーリア人のルーツはチベットにあるのだぁ」 アーリア人種主義を信奉したナチス親衛隊長官ヒムラーの妄想が暴走し、 1938年にチベットへ探検隊を送り込んだ。その時、探検隊が持ち帰った とされる…仏像についての論文が発表されたのが2012年。 その素材はなんとっ!1913年にロシア連邦のトゥバ共和国チンガー川 流域で発見された隕石であった。 胸に「卍」を抱いた仏像は、逆回りのカギ十字を掲げるナチスにとっては チベット・ルーツ説を裏付ける貴重な発見でもあったのだろう。探検隊が 持ち帰ったのが本当であれば。 プロパガンダに長けたナチスが、これを利用しない手はないではないか。 しかし、隕石仏像の発見を大々的に宣伝した形跡がない。 しかも、仏像を子細に眺めるとその造形に不自然な点がいくつもある。 素材が隕石であることは成分分析の結果から明らかなのだが、仏像と なったのはかなり後の時代ではないのか。 仏像が実際に作られたのはいつなのかを考察した前半は興味深かった。 いくつもの説を上げて、それぞれの瑕疵を指摘している。だが、誰が 何を目的として隕石に仏像を彫ったのかは謎のまま。 後半はナチスがいかにしてオカルトに傾倒して行ったかの考察になって いる。これはこれで面白くもあったのだが、前半の隕石仏像の謎解き とばっさり分断されてしまっているのが残念。 確かにこの隕石仏像は私が見慣れている仏像とは随分とお姿が違うの だよな。なんかヨーロッパ風味の仏像なのである。 「こんなん、出ました。やっぱりアーリア人のルーツはチベットに ありました」って思いたい人が、仏像にしちゃったのかなぁ。続きを読む
投稿日:2018.04.03
H.Sato
ナチスの親衛隊長官ヒムラーは、アーリア人種主義を信奉し、その民族のルーツが秘境チベットにあったはずであると思い込んでいた。すなわり北欧のアーリア人種の一部がチベットにたどり着き、先史時代か古代において…、ここを純血種のアーリア人が支配していた時代があったという妄想を抱いていた。合わせて彼は、チベットに在住したとされる架空の地下社会「シャンバラ国」のオカルト的伝説にも夢中であっ た。続きを読む
投稿日:2017.12.19
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