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グレゴリ青山 / 集英社インターナショナル (10件のレビュー)
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総合評価:
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ぷぅ
コミック仕立て。一般の京都案内では紹介されないような、コアな京都を紹介してくれる。神社仏閣だけでなく、美味しいお店も紹介されていた。また次に京都に訪れる時の等ために、いくつかをリストアップしておいた。
投稿日:2023.12.18
DJ Charlie
漫画である。が、内容は「漫画で表現されたエッセイ」という感じで非常に愉しかった。 京都御出身で、現在も京都市の隣に住んでいるという作者が「京都人の京都知らず」という「意外な真実」を踏まえ、色々な人達と…街を歩いてみるというような顛末が漫画で表現されている。 東寺、二条城、哲学の道というような知られている辺りの意外に知らない事や、町家を再生しようとする話しや、街の真ん中からやや離れた山科を巡る話し等、何れも凄く面白かった。「京都伝統産業ふれあい館」に話題が及んでいるが、伝統的な技芸を駆使する所謂「職人仕事」の数々を紹介する興味深い施設であると知った。(平安神宮に近い<みやこメッセ>の地階とのこと…) 何処かの地域を紹介するような場合、何と言っても「当該地域への深い愛情」というようなモノが欠かせないようにも思う。本書にはそういうモノが滲んでいる。 更に「普段、然程長く歩かないのに酷く歩いて…」というような、御本人の体験したことを追体験し得るような描写が面白い。 なかなかに愉しかった!続きを読む
投稿日:2022.04.21
harumi nakano
百閒先生人形をもって旅行するって発想が素敵! これは第三阿房列車の解説に著者漫画での出会い。 その人の京都案内は、新しい発見がたくさんあった。 東寺の毎月21日弘法市、コロナが収まったらいろいろ食べ…歩きたい。 さてさて、気軽に京都に行ける日はもう少し先か・・・ そろそろ旅虫がうずうずしだしている。続きを読む
投稿日:2022.04.15
ロニコ
またまたグレゴリ青山さんの京都本。 こちらも京都人の夫が、よく調べてるなぁ、と言うほどツウな情報が満載。 京都人のグレゴリさんを案内するその道の達人たちとの交流も楽しく、その全てに訪れてみたくなる…こと請け合い。 コロナが落ち着いたら、この本を片手にのんびり京都を歩きたいな〜。 特に伏見の利き水巡りしてみたい。 2021.5.29続きを読む
投稿日:2021.05.29
musamika
“濃ゆい"京都の新名所を紹介する というコンセプトですが ほんまに かな~~~り深いですね 深ぼりすればするほど どんどん湧いてくるのが やっぱり京都の凄いところ ただでさえ 観光名所がひしめき合って…るのに これでは ぼ~~っと 街歩きしてる場合ではないですね 重箱の隅をつつけば 特大のおはぎが出てくるような そんな宝の山 それが京都!続きを読む
投稿日:2020.12.18
kuma0504
11月1-3日、京都を旅した。2日目は市内のこの本をガイド本にすることに決めていた(遺跡博物館は休館日だからである)。ところが、あいにくの雨!しかもある目的地に着いたところで、大失敗に気がつく。 以…下は、旅レポートから(関連するところだけ)転載。(文庫本の感想は既に書いたので、新たに単行本に書いています。レポートには本来写真をつけていますが、こちらにはつきません。想像で補ってください。以下書名は「さんぽ」に統一。因みに本書は「深ぼり京都さんぽ」だが、文庫本は「京都深ぼりさんぽ」。微妙に題名を変えている^_^;) (略) 二条城。国宝、二の丸御殿。ともかく豪華な造り。中は撮影禁止のために写真はないが、「さんぽ」に書かれていた豪華な豪華な餝(かざり)金具はしっかり見させてもらった。ひとつひとつの鍵隠しなどの餝金具はその作業だけではなくて、その数に圧倒される。全ての柱に上下三つくらいあるから、もしかしてその数は数千を数えるのではないか?(「さんぽ」には大型は数百枚と書いていた)気の遠くなるような作業だったのではないか?欄干彫刻もすごかった。もちろん、狩野派の障壁図の多さにも腹がいっぱいになる。大広間での慶喜の大政奉還の人形などもまぁ面白かった。よく考えたら一度来ていた。おそらく小学校の修学旅行できた。鶯張りのキュキュと鳴る廊下のことしか覚えていなかったけど。あの頃はよく鳴ったけど、今日は雨のせいかほとんど鳴らなかった。 (略) 唐門の彫金、透かし彫りはホント職人技だ。長寿を意味する「松竹梅に鶴」、聖域を守る「唐獅子や竜」を、極彩色に彫って飾っている。あまりにも色鮮やかだと思ったら2013年に修復したばかりらしい。ともかく、名前の残らない職人たちの独壇場ではある。 (「さんぽ」には「瓦は瓦職人、檜の樹皮を使った屋根は檜皮葺職人、その下の唐破風に塗られた漆は漆職人、彫刻は木彫師、そして餝金具は金具職人が手がけとるんや!」と紹介していた) 京都には未だこれだけの職人が生きている。しかし次の修復の時には、これが可能な保証は何処にもない。 (略) それでも二条城だけで午前中を使ってしまった。この後、「さんぽ」を使って京都ぶらぶらをするつもりだったが、ウエストカバンの中身を見て愕然とする。今日1番の失敗である。「さんぽ」と思っていたが、同じ書店のカバーをかけた他の文庫本だった(旅に持ってきた「ホワイトラビット」でした)。何やっているんだか!そうは言っても、行くべき場所だけは知っている。千本中立売ぶらぶらである。バスを待って、そこの停車場でとにかく降りる。 いったい何処なのか。この通りなのか? (略) この後、なんとなく此処が怪しいと細い路地に入ってゆく。当たった。昔の遊郭の匂いがする。そしたら聞いたような店構えがあった。「江畑」。 コレは「さんぽ」じゃない。その前に読んだ「遊郭に泊まる」に載っていた、元遊郭の焼肉屋さんだ。当たりだ。この辺りが映画「五番町夕霧楼」の舞台だ。 この店の構えには、まだまだ遊郭の名残りがある。 まだ店を開けていない。けれども、暖簾越しに中を少し写させてもらった。あの本には、この奥に座敷牢の名残りがあるらしいと書いていた。この店は四番町ではあるが、では周りはどうなっているんだろ。 「さんぽ」にも載っていた千本日活もちゃんとあった。今でも現役だ。それだけで凄い。 しかも安い。 そして五番町を物色すると、明らかに遊郭名残りの「意匠」があった。 遊女或いは弁天様の鏝絵に鍾馗?の鏝絵。どういう願いがかけられて、どういう想いで見られてきたのか? (略) 以上「深掘り京都散歩」した結果。 こういうディープな千ブラが出来た一方で、ホテルに帰って「さんぽ」を見れば、「嗚呼!あそこも面白そうだったのに!」という店が山ほどあった(例えば、千ぶら内の古本屋さん、様々な謎の店、京都伝統産業ミュージアム)。これだけで午後が潰れた筈だ。でも、もう行けない。旅とは、たいていはこういうモノなのだ。 続きを読む
投稿日:2020.11.09
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