【感想】孤狼の血

柚月裕子 / 角川文庫
(329件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
137
125
44
5
3
  • マル暴刑事と極道の話

    目的のためなら違法行為も行うマル暴刑事と極道の話。
    現実だったら嫌悪感を感じると思うが、フィクションの世界ではアウトローに魅力を感じてしまう。
    話にぐいぐいと惹き込まれた。
    大卒の優等生刑事がはみ出し刑事に徐々に心酔していくところも納得感が高かった。
    終盤での驚きの展開や日誌の削除の意味など最後まで飽きさせなかった。
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    投稿日:2021.09.13

  • 最後の展開がお見事

    柚月裕子作品は読みやすく、秀作ばかりである。しかし、作品に仕掛けられた謎が、最後の最後で雪溶けのように一気に溶ける本作品には、改めに驚き、益々柚月ファンになってしまいました。

    投稿日:2020.08.04

  • 意外

    映画化された作品なので読み進みながら映画の場面が頭に浮かんでくる。
    この作品を書いているのが女性作家というのには少し驚いた。
    悪徳刑事もの?の作品というのは他にも読んだことはあるのですが全て男性作家。
    言葉の使い方というのが女性作家と男性作家で違うと思っていたので普段女性作家の作品を読むことはほとんどなく、この作品を読んだ後、そういった違和感が感じられなかったのが意外でした。
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    投稿日:2018.06.21

ブクログレビュー

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  • あすか

    あすか

     「慈雨」を読んで、柚月裕子が大好きなり、ブクログで評価の高いこの作品を手に取った。想像をはるかに超えた大作で感動につつまれた。

     極道と警察。熱い志を持った男達に胸が打たれた。

     「極道の世界に関わっとる人は、長生きできんとわかっとるからね。覚悟はできとる」小料理や晶子の言葉が印象的で感極まった。

     まさかの展開を信じたくないほど、主な登場人物に感情移入してしまった。
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    投稿日:2024.03.28

  • muushikamiishika

    muushikamiishika

    昭和のヤクザ映画を観ているよう。映画館を出た観客たちと同じように、一気に読み終わる頃には私も、広島弁で肩いからせて…独特の世界にすっかりハマっていました。
    最後に「血」の意味が明かされ、次につながる展開。続編を探さねば。
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    投稿日:2024.03.09

  • ノロ

    ノロ

    昭和後半の広島ヤクザと刑事のお話。一応警察ものというカテゴリーのようですが、ヤクザ感が全面に押し出されていました。今の現実のマル暴刑事も、時々仕事でご一緒することがありますが、迫力があります。昔のマル暴刑事というと、本当に大上刑事のような人も中にはいたのかもと思いました。流石にここまでの人はいないか(笑)。
    現実的に過去に起きた事件などを参考にされているのだと思いますが、そう言った意味でリアリティを持たせつつも大上の行動や主人公の秀一の後半の行動など、小説ならではと思わせるようなドラマチックな部分もちゃんとあって、楽しめました。映画も観てみようかなと思いましたが、感情移入して引きずってしまいそうなのと、ちょっぴり残虐なシーンもありそうなので、もう少し歳をとってからにしようかと思います^_^。
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    投稿日:2024.03.01

  • みたらしだんご

    みたらしだんご

    一推し作家さんの代表作!

    まずは主人公、ガミさんの行動→初対面の部下へヤクザに因縁つけさせるなど、やってる事がめちゃくちゃで劇画チック。
    これが映画化された事に納得しました。

    各章の冒頭の日誌!
    ずーと、???でしたが、最後のオチで繋げるところは流石です。

    これがシリーズ第一作という事なので早速、次も読んでみたいし、週末に映画も観てみたいと思います。
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    投稿日:2024.01.31

  • 土瓶

    土瓶

    【昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。】

    当初アマゾンプライムで映画版を観始めたんですが、困ったことにセリフが何言ってるんだかわからない。
    いや、方言が、とかじゃなくて、これは俺の中での邦画あるあるなんですが、小声で早口で言われると聞き取れないんです。ボリュームを上げると今度は背景の音がうるさすぎる。
    字幕でもあればなぁ~。
    これでは筋がわからないので観るのを断念。やれやれ。

    いーもーん!
    いーもーん。ぼく、字が読めるからいーもーん。
    原作読むからいーーもーーん!!
    と、無駄にカワイコぶって手に取った1冊です。


    結論から言うと少々期待外れ。
    ヤクザよりも恐ろしい外道な刑事。むしろヤクザのほうに同情してしまうような真っ黒い刑事を想像していただけに物足りなかった。
    手法は少々外れているものの、中身はしっかりとした警察官でした。

    ストーリーも特に入り組んでもいないし、おもしろいとも感じなかった。
    これならば大沢在昌さんの「新宿鮫」シリーズのほうが一枚も二枚も上手。

    ラストのひとひねりが良かったのでギリ☆3。
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    投稿日:2024.01.30

  • mayu

    mayu

    このレビューはネタバレを含みます

    映画観てかなりよかったので原作も読んでみた。
    映画よりマイルドな感じだった。原作ではガミさんは殺される際リンチはされてない感じだったので安心した。映画だと豚のフンでお腹がパンパンとなっていたのがトラウマ。映画のバイオレンスな脚色なんなんやろう。

    日岡が監査の人だったことはすっかり忘れていたので最後で度肝抜かされた感じ。日誌がずっと削除になっててなにこれ?って思ってたけどそういうことか〜!警察の上の人も結局いざという時にはガミさんに頼らないとどうにならんくせに使い捨てみたいなことして腹たった。ガミさんのようにヤクザから一目置かれるような存在は必要なんだなと。
    尾谷組の仁義を貫き通す姿勢は私の好きな極道像そのままやった。そりゃガミさんも尾谷に肩入れするでしょう。

    あと広島弁なのもまたよかった。呉に最近行ったので勝手に親近感も湧いた。
    最後の日岡の成長ぶりがじんわりきた。

    極道もの?は初めてだったけど読みやすいし私はこういうジャンルも大好きなんだと思った。義理人情が大好きなので…

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    投稿日:2024.01.29

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