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矢部宏治 / 講談社現代新書 (59件のレビュー)
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総合評価:
くっちゃね村のねむり姫
1
いえいえ、知らなければならないことが満載
私は昭和34年生まれですが、日本の上空を、自衛隊機でさえ自由に飛べない空域があると知ったのは、高校の地理の時間でした。地理は現代史であると説く我が恩師の授業は、とても新鮮で、私たち生徒の目を本当の意…味で世界に開かせてくれた内容でありました。大学受験の勉強には役立たないことばかりではありましたけどね。 戦後からずっとアメリカ追従が顕著な日本でありますが、本当に支配しているのは、アメリカ政府でもなかったという事実が様々な資料を元に明かされていきます。元国務長官であったライスさんでさえ、その回顧録の中で呆れかえっていたとか。 このような状態では、たぶんトランプさんでも日本を意のままに動かすことは無理なのかもしれません。憲法改正論議が喧しい昨今ですが、議員の方々は、ウラの現状を判ってやっているのでしょうか?私自身は、時代にそぐわなくなれば、修正すべきとは考えますが、その前に、やるべきことをやらないと、とんでもないことになるんじゃないかなぁ。まず戦後から現代まで連綿と受け継がれてきた、この「くびき」を断ち切らないと大変なことになるぞ!という、これは警鐘の書なのであります。続きを読む
投稿日:2018.11.29
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凄い
高校生の頃から感じていた違和感を全て払拭してくれました。日米関係の不平等をまざまざと突き付けられました。
投稿日:2017.11.06
inyan
日本の不可解な現状を理解するキッカケとして。
エリート官僚、条文そして密約といった繰り返し出てくるワードがあり、現在の日本が抱えている米国との軍事関係の根幹にある闇の部分を、過去の事象に基づいて明瞭な文章で説明されています。本を読み進めていくうち…に、20年くらい前に、日本の経済政策は実は全てが米国の管理下にあり、日本が独自に決められない・・という話を聞いたことを、思い出しました。この本の著者は、政治と経済は法的には正常化されており、軍事に関しては、レベルが違うとの見解をお持ちのようですが、軍事についてがメインの内容で、その他のことは深く調査されていないのは、残念ですが、逆に、本著が時間を掛け、綿密な調査の上で書かれたものであることが分かります。流し読みするだけでも、日本を支配する裏のルールの一端が垣間見えるという点では、多くの方にお勧めできる内容だと思います。続きを読む
投稿日:2019.01.24
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Sadahiro Kitagawa
前半を読むと、日本の憲法と法律ってなんて軽いんだと情けなくなる。後半でそのようになった経緯が検証されている。
投稿日:2020.12.13
yokoichi26
知ってたよ。大体知ってたけど、やっぱり不思議な話。ホントにそんなことあるんだろうかと思いながら、でも「だからか」と腑に落ちることばかり。 この不条理で不合理なシステムから抜け出せる日は来るんだろうか。
投稿日:2020.11.29
Ichiyo*
面白いけど現在の自分では評価/判断できない本。 日本の空は米軍に支配されていて、日米合同委員会で米軍が決めたことに日本は従わなければならないという。 現在の憲法ができた経緯も面白かった。 密約がいっぱ…い。続きを読む
投稿日:2020.11.15
カモノハシ
このレビューはネタバレを含みます
日米間の不平等な関係やどうしてそのような状況になったのかは 歴史的経緯を含めてよく分かりました。 日本全土のどこにでも米軍は基地を作ることができるということや 横田空域のことなどは知らなかったのでそういった事実は 知る必要があるとは思いますし、あまりに世界標準とかけ離れた 日米関係は是正すべきだとも思いますが この著者の目指したい場所が伝わってきませんでした。 結局戦争のない平和な世界というのが現状絵に描いた餅である限り 自国のことは自分たちで守るかそれが出来ないのであれば 米軍(国連)に守ってもらうしかないと思います。 ただ著者は今のままだと米軍の指揮命令のもと自衛隊が国内外で戦争行為を 行うかもしれないとも煽っています。 日本が現状の米軍支配から脱却した後、国防についてはどうするのか という話になった際に自衛隊の軍隊化は避けられない議論だと思いますが そこにはどうも反対のような感じを受けました。 結局どっちつかずで中途半端な印象を受けました。
投稿日:2020.08.11
たけ坊
孫崎享さんの著作を思い出す。日本とアメリカ、というか米軍との関係を明らかにする著作。 前半は日本支配の構造についてで、横田空域などは目新しい話ではない。個人的に面白く感じたのは、サンフランシスコ・シス…テムと呼ぶもので、国連憲章からサンフランシスコ平和条約が導かれ、そこから日米安保法体系や日米合同委員会などが存在しているという、ダレスの考案した法的な体系で、実は戦後レジームとは朝鮮戦争に乗っかって日本を見かけ上は独立させつつも全面的にアメリカに協力させる朝鮮戦争レジームなのだという話。なので占領体制が継続されているのではなく、「占領下の戦争協力体制が継続」しているのだという。 他にもアメリカが集団的自衛権に基づく条約を結んでいるのは米州機構とNATOの死活的な重要性をもつ2つだけとか、日本と米軍の関係は米政府高官も訝しがるもので、インド太平洋軍司令官は現代の総督のようなものだというライスの言葉とかが紹介されている。確かに知ってしまうと精神衛生上よくない話についての本。続きを読む
投稿日:2020.08.01
kuwataka
米国の占領国からスタートした頃の権力の構造が維持されているとのこと。 日本に長く住んでいれば、政治家やマスコミの言論・主張を眺めていれば、この権力のトップに君臨する偉い人たちにアンタッチャブルな領域があることは見えてくる。東京の地下鉄を何年も利用しているうちに、皇居の下だけスッポリと空間があることがわかってくるみたいに。 この本は、そんな皇居の地下の地図のような一冊。
投稿日:2020.07.25
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