【感想】決戦!関ヶ原

葉室麟, 冲方丁, 伊東潤, 天野純希, 矢野隆, 吉川永青, 木下昌輝 / 講談社文庫
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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  • 今、ここは関ヶ原!

     関ヶ原に参加した武将たちを、伊東様、冲方はじめ豪華執筆陣で描き出す!それぞれの話に「関ヶ原」以外の関連性はなく、登場人物の性格設定もそれぞれ違います。通り一遍の「関ヶ原」ではなく、最後までわくわく感が続いて絶品です(こんな小早川見た?こと無い!)。
     作家先生の力量もさることながら、企画構成がも素晴らしい。第1話が家康で、最終話が三成と東西の大将を配置して、2話目の「開戦の火蓋」の話、そして最終話の一つ前は、「趨勢が決まるあの裏切り」の話と、読みながらして思或渦巻く関ヶ原にいるかのよう・・・。 1話1話は関ヶ原を完結させていますが、この1冊通して【「関ヶ原」の決戦の日】として出来ています。ぜひあなたも参戦を!!
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    投稿日:2017.08.30

ブクログレビュー

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  • Bookrium

    Bookrium

    関ヶ原の合戦をさまざまな人物の視点から描いたアンソロジー。それぞれの物語が最後に繋がるのかと思っていたけれど、結局は完全に独立したままだったのが少し残念ですが、短編程度の文章量で立場を変えて見ることができるのは興味深い。続きを読む

    投稿日:2022.07.26

  • 高岡  亮

    高岡 亮

    『決戦!関ヶ原』

    誰もが知る関ヶ原の戦い。
    4時間で決着がつき、そして最後の西軍 島津が退陣するまでが8時間。

    ●読みどころ
    1.関ヶ原
    家康と三成。
    戦い前に密談あり。
    互いの狙いは何か?

    2.戦終えての三成
    「勝者はいない。
     徳川も豊臣もそして毛利も、さらに私三成も全員   
     敗者なり。」
    その意図とは?

    3.織田信長弟 長益。兄に囚われた人生
     武勲無しの武将。
     最初で最後に近い戦いは家康方で。
     千利休の弟子であった長益。
     戦場で何を思えたか?

    4.島津義弘
     66歳。西軍の敗北が決まり、1500の兵で家康の   
     本陣3万人に向かう。
    「己の魂と引きかえに敵をうつ。」

    ●歴史好きではない私
    一人一人の武将を一人称で展開をする描写。
    それが臨場感をさらに駆り立てる。

    関ヶ原。

    舞台はひとつなれど、武将の想いは千差万別なり。
    想いのうらには、それまでの人生の曲折がある。

    兵どもの夢の跡。

    いまから約400年前に存在した史実には、まだまだ知らない物語がある。

    #読書好きなひとと繋がりたい

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    投稿日:2020.11.03

  • Kぶんこ

    Kぶんこ

    同時刻で起こったことが、様々な作家からの視点で、書かれている。もっと立体的になるかと期待して読んだ。新しい説での展開は良いが、ちょっとしっくりこない印象であった。

    投稿日:2019.04.06

  • 豊太郎

    豊太郎

    歴史小説は好きでこれは面白いと思って読んだが期待通りであった。7人の上手い書き手による人物ごとの短編である。それぞれが書き込まれているので、短編集にありがちな薄さ物足らなさはなかった。
    書き手の取り上げ方によって史実の見方を変えている所も興味深い。一番は「怪僧恵瓊」だった。
    このシリーズは追っかけたい。
    続きを読む

    投稿日:2018.05.03

  • yukkie1973

    yukkie1973

    関ヶ原の戦いを7人の武将の視点から、7人の小説家が描いたオムニバス短編。一つの事件でも、異なる立場から見たら別々の物語になる。ということを感じさせてくれる。

    投稿日:2018.03.11

  • fuku ※たまにレビューします

    fuku ※たまにレビューします

    先に「決戦!関ケ原2」を読んでしまったので、こちらも。
    今回は徳川家康(伊東潤)、可児才蔵(吉川永青)、織田有楽斎(天野純希)、宇喜多秀家(上田秀人)、島津義弘(矢野隆)、小早川秀秋(沖方丁)、石田三成(葉室麟)。

    2を読んだ時も感じたが、この戦いほど様々な思惑が交錯した戦いもないように思える。裏切りや傍観や致したかなく、という気持ちで参戦する者、戦いが終わった途端に保身や論功行賞に走る者、純粋に戦うことを突き詰める者、自分自身でなく自分の国をどう守るかに徹する者…。

    この戦いでの勝者と敗者ははっきりとあるものの、その後の人生や評価、あるいは自分自身が顧みての勝者と敗者はそれぞれで、何が勝ちで何が負けかは分からない。
    それらを七人の作家人が七様に描いてくれたのでどれも面白かった。
    個人的には安国寺恵瓊も面白そうな人物で、その後に別の人物像で描いてもらえないだろうかとも思った。

    この中では織田有楽斎や宇喜多秀家、小早川秀秋は面白かった。
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    投稿日:2017.12.05

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