【感想】ファイアフライ 『赤の神紋』

桑原水菜, 藤井咲耶 / 集英社コバルト文庫
(4件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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ブクログレビュー

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  • 彩波(いろは)

    彩波(いろは)

    このレビューはネタバレを含みます

     泥沼話の閑話休題作。
     一つ目は、NY帰りのケイと響生の話……
     ですが。
     ケイが撮った写真を渡しに行ったら、響生の過去の女に会ってしまう……という話が一つ。
     もう一つは、渡辺、藤崎、榛原の初めの初めの話。
     大学演劇から始まった3人の出会い、そして別れまでが描かれている。

     この話を見て、榛原と藤崎の抱えている者の重さと。
     狂気であった理由が、とてもよくわかりました。
     そして、終わるべくして、二人の関係は終わってしまったのだ……と。

     一度、演劇のワークショップみたいなものを受けてみたいと思って見てたことはあったんですが。
     自分の内面をさらけ出す覚悟がなかったので、やめました。
     演じるって、自分の培ってきたものをすべて出す行為に近いと思っていて。
     それはなかなかきついよね……と思ってしまう。
     そうなると、そういうものすべてをさらけ出している役者ってすごい仕事だな、と思いつつ……

     演劇に魅入られた男たちが、織りなす答えのない人間関係がよくわかりました。
     ただ、本編よりも、響生とケイの関係が落ち着いているので、どろどろとした感じはなかったです。

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    投稿日:2021.01.02

  • ainon

    ainon

    シリーズ外伝1


    若かりし日の榛原さんと、渡辺さんと、
    藤崎さんのお話と、

    連城さんの元カノと出会ってお話を聞くケイの
    お話

    連城さんのサイン会に参加しちゃうケイが
    ほのぼのしてていい感じ


    劇作家デビュー当時の榛原さんの熱量に
    圧倒されつつ、その後の話しで和まされる、
    お得な一冊
    続きを読む

    投稿日:2017.04.16

  • hosinotuki

    hosinotuki

    13年前の榛原と藤崎晃一の出会いと「メデュウサ」の舞台、そして別れを渡辺の目をとうして語る。

    黒猫と大きな手
    連城とケイの少し平和な日

    投稿日:2009.11.06

  • りょう

    りょう

    榛原のキャンパスライフっすか。第6章までとは違う、神がすぅっと降りてきたようにいくらか身近に感じられる(逆だ。)、人間くささもありつつそれでもやっぱり変なひと(大食キャラなんて素敵っ)。
    それぞれにいろいろな問題を抱えて、だけどそれを乗り越えて成功していくさまは、文章の勢いに乗って小気味よく深く凝った心を掻き回されるよう(読むスピードも上がります)。すぐ隣にももしかしたらいるかもしれない彼らの情熱を、分けて励ましてくれているような気がするのは、向かう先のわからない自分への・・・うん、ただの気晴らしにはしたくないな。いま、彼らに出会えたことを幸運と思おう(病んでる)。
    本編よりはほんわか風味。そこに救われる。

    20080229〜20080305
    続きを読む

    投稿日:2008.03.05

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