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ダイスケ / 幻冬舎単行本 (2件のレビュー)
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総合評価:
八六丸
1
ビジネス書としても読めるラノベがよりビジネス書な感じに。
面白いコンサル系異世界転移ものラノベであり、経営やビジネスのイロハのイを知れる確認できる思い出せる入門書的ビジネス書である、作品情報通り掛け値なしにビジネスライトノベルしている作品です。 私は「小説…家になろう! 」で投稿が始まった割と初期のころから読ませていただいていて、専門用語を使わずに経済やお商売の考え方を巧みに物語に落とし込んでいてビジネス書としても読めるラノベだなとは思っていましたが、書籍化にあたってここまでがっつりとビジネス書に寄せてきたのには正直意表を突かれました。 物語の加筆修正は置くとして、一番の違いはビジネス書的解説の「この節のまとめ」が章の終わりごとに付いたことでしょう。自分がなろう版を読んでいた時に本文から読み取っていたビジネス書的な面で作者の伝えたいことは、そう間違ってもいなかったらしいと答え合わせ出来た気分でした。読み取り切れてない部分もありましたけどね。また、要点になる部分がところどころ太字になっているのですが、そこもビジネス書っぽさを増しています。本当に要点を押さえていて理解のしやすさに繋がってはいるのですが、読みはじめしばらくはそこに小説・ラノベとして読む上で多少の視線の引っ掛かりを覚える方もいるかもしれません。ラノベとして面白いので読んでいるうちに慣れると思いますけれど。 そう!ラノベ、異世界転移ものとして面白いんですよ!巻末のおまけ「異世界主人公診断チャート」では、作者はこの話を「異世界苦労譚」に分類されています。ちなみにこのチャート、どっぷり愛好してる人からは異論反論付け足したいとこあるかもしれませんが、なろう系異世界転移・転生ものになじみのない方が色々あるんだな程度に知るには参考になると思います。閑話休題、なろう系は模倣・ひねり・派生からのサブジャンル化がどんどん進む事が多いですが、異世界転移・転生のサブジャンルでコンサル系と個人的に呼んでる作品群があります。この作品はその中でも群を抜いて地に足がついてて好みです。 小説・ラノベとビジネス書解説書を合わせた作品はこれまでにも色々とあり、ブームになるような話題作もありました。しかし、ここまで小説・ラノベとしての娯楽性とビジネス書解説書としての分かりやすさや妥当性を両立している作品はなかなか無いです。経営やビジネスのイロハのイだからこそ忘れちゃいけないとても重要なことがスッと入ってきますが、それは物語が面白いからこその部分がとても大きいです。 なろう版の方はこの後も物語が続いているので、書籍にも続きを期待したいです。あと、書籍で初めて知った方には変更点もあるのでなろう版も読んでみてもらいたいですね。なろう系になじみのない方には特に。続きを読む
投稿日:2017.07.14
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yoshi
なろう系ビジネス書。中世現実の運用に即したファンタジー
小説家になろうを読んでいても、初めて有料でも構わないと思い、購入した作品です。 ファンタジー世界によくある冒険者ギルドが、 現実にあったなら当時の貴族階級に近い考えに沿った運営になり、 冒険者と…いわれている人間の出身が、口減らしのために上京した唯の農民であるのは、納得の話です。 それらをどう問題解決するのかというお話で、書籍化にあたりオリジナルエピソードを付けて、 最終章の結末も上手く、1冊にまとめあげています。 各章や節のまとめにビジネス解説や巻末のチャートも面白く、 特にブランドに対する「信用の前借り」の発想はなかったので、為になりました。 個人的にはweb版の再開が待ち遠しく、続編も書籍化してほしいと望みます。続きを読む
投稿日:2018.03.20
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