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乾石智子 / 東京創元社 (9件のレビュー)
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総合評価:
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fattycatlover
このレビューはネタバレを含みます
オーリエラントの魔道師シリーズの第六作。 コンスル帝国が生まれるずっと前、 オーリエラントがオーリエラントとなった頃のお話。 生まれながらにして風や雨や月を動かす純粋な子供たちが、 騙され連れ去られ裏切られるのは、 なぜか他の物語よりもつらいものがあった。 それと、 「北の蛮族」がどうも受け入れられなかった。 片や家畜をもち、畑を耕し、言葉を操る人間たちに対して、 それらを知らない持たない蛮族が同時に存在している世界に 違和感があるというか。 ファンタジーなので何でもあり、と言えば、ありなのだが、 人間よりも体も大きく、力も強い「蛮族」の姿に、 ホモ・サピエンスと同時代を生きていたネンデルタール人を重ねているのかもしれない。 その頃は、ホモ・サピエンスも大してしゃべれていなかったというか、 大した違いはなかったはず。 著者のあとがきに、 他人のために何かをすることに喜びを感じるのが ホモ・サピエンスの本質だ、ということとが書かれていたが、 少なくとも、他の個体とのつながりが重要であり、 それは、より小さく弱かった私たちが 集団としてしか生き残れなかった結果なのだと思う。 それは喜びであり、ときには悲しい宿命でもある。
投稿日:2022.03.19
より
読むのを忘れていた模様。 ここから色々始まったのか… そして国の名前の付け方が面白かった。なるほど、そういう言葉遊びからできているんだ、みたいな。 ヒアルシュはなんて言うのか不運な人だなぁ。 良心や…良識が無ければもっとラクに生きられたのだろうか…なんて考えてしまう。それを失ってはオシマイではありますが。とは言え自分は間違ってないと信じて戦いを続ける方が、本当は恐ろしい存在のように思ったりします。 最新作(だと思う)で年表を付けてくれるようになったのがありがたかったです。続きを読む
投稿日:2021.05.20
whome20202662
この方の本はいつも女性キャラに疑問を抱いてしまうのだが(女性作家の割に結構男性目線に感じるので)、これは素直に心に入ってきた。面白かった。
投稿日:2020.09.06
rengejp
読了すると、この厚みの本にこれだけの内容が!?と改めてびっくり。面白い!!! 乾石智子氏、個人的に今イチオシです。
投稿日:2018.10.12
ねるねる (旧shaadi)
今までのシリーズでは、一番好きかも。 大好きな、ドラゴンが出てきたから?(笑) それも含め、物語性が強いからなのかも。伝説、という感じがする。 個人的には、海賊王が好き。 かっこよすぎる。
投稿日:2018.03.24
墨桃
「風の息子」とか「雨の娘」とか人の名前を開いているところがなんといっても好い。ネイティブならこんなふうに名前が脳裡に響くのだろうか、という印象。世界観がよく出ている。
投稿日:2018.01.08
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