【感想】岳飛伝 七 懸軍の章

北方謙三 / 集英社文庫
(12件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ヒューイチ

    ヒューイチ

    前巻で何とか南宋の魔手から何とか逃げ切った岳飛!
    本作では、新たな軍営を立ち上げる!

    秦容の開拓地は何と街を作ることに!?
    なんか、もうこれ一冊でやって欲しい感がメチャメチャあります。

    一方で梁山泊では宣凱の恋の予感!!?

    西では韓順が一仕事を付けるものの、夫婦関係と親子関係について・・・


    張朔は日本に行ったり南に行ったり、動き回るものの、父を討った岳飛について考えることとなる・・・


    そして、南宋の韓世忠の水軍が完成しました。
    近々、梁山泊水軍と海戦の予感・・・
    たくさん死んじゃうのかなぁと心配でしかたありません。

    水滸伝から通算して、現在41巻目!!!

    随分と遠い所まで来たなぁと感じてしまう岳飛伝7巻でした!

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    投稿日:2024.02.25

  • unodai

    unodai

    第7巻は、様々な人達(猿も!)の営みが描かれる。
    ホッコリしたりジーンときたり。
    これは嵐の前の静けさなのか?
    次巻に進もう!

    投稿日:2022.09.09

  • シンタロー

    シンタロー

    このレビューはネタバレを含みます

    岳飛は南に逃れ拠点をつくる。その援助は呉用の遺言に従った梁山泊が行った。
    金と南宋は自国の国力を増すために交易に目をつける。そして両国ともに梁山泊をいずれ潰そうと決めた。
    ここまで読んでやっぱこいつ嫌いだわと感じたのが南宋の韓世忠。異母弟を犬呼ばわりして殺すわ、父娘と思っていた女を妻にするわ、勝てない戦はしないわで生理的に受け付けない。

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    投稿日:2021.10.27

  • zhize

    zhize

    嵐の前の静けさが続いている感じ。
    大きな戦いはなくて、これから起こる大きな戦いの下ごしらえが着々と進んでる感じ。

    そんな中で、韓世忠と梁紅玉だったり、韓成と郤妁だったり、宣凱と朱杏だったりと、男と女の物語が展開していた印象。

    そうそう、ようやく項充がちゃんと出てきた。史進や李俊、孫二娘、顧大嫂、李立なんかも、死に場所を探してる感じになってきてて、どういう幕引きをするのかも注目か。

    あとは岳飛がこれからどうなるのかも、もちろん楽しみ。
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    投稿日:2019.11.23

  • 寛斗

    寛斗

    このレビューはネタバレを含みます

    岳飛の復活。
    やはり戦いがあまりないと楽しさ半減という感じですが。
    ここからの梁山泊・岳家軍。
    どのような展開を起こしてくれるのかは期待大ですね。

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    投稿日:2018.11.20

  • マッピー

    マッピー

    さすが主人公だけあって、どん底から這い上がるのが早い。
    南宋と秦容の土地の間に岳家軍が駐留するということは、岳飛は南宋と戦うことになるのだろうか。

    大きくなりすぎた梁山泊の交易は、少しその形態を変える。
    拠点を縮小し、常に物が動いているように。
    南宋は日本との交易の道を探る。
    そして南宋の水軍は徐々にその力を増していく。

    今回は韓成の話が良かった。
    死ぬことで幸せになるという方臘(ほうろう)軍の生き残りを調練して、童貫戦で梁山泊の切り札として人の盾を作った韓成。
    それは、韓成としてもやりたくなかった作戦ではあったのだが、それでも大勢の人間をただ死ぬためだけに戦場に送り出したことの免罪符にはならない。
    ずっと自分を許せなかった韓成は、梁山泊を出て、西域に赴く。

    西遼に従わない部族を、武器を持たない韓成が命がけで説得する。

    ”「おまえ、戦がいやだと言い続ければ、ほんとうに戦がなくなると思っているのか?」
    「なくなるものか」
    (中略)
    「たえず、血は流れ続ける。歴史が、それを証明している。しかし、戦をやめようと声を上げるのは必要だ、と俺は思っている。」”

    北方謙三が書きたかったのは、これか、と思った。
    好戦的な部族に、戦う武器を持たず、殴られ、蹴られても、話し合いを求める韓成。
    何か月も何か月も。
    やさぐれているように見えた韓成は、ずっと自分を許せず、認めることができなかったんだとわかる。

    この先梁山泊は、今まで以上に貿易に傾いていくのだろう。
    その時呼延凌(こえんりょう)率いる梁山泊軍はどうなるのだろう。
    自然消滅?それとも玉砕?
    どちらにしろ、歴史の表舞台から消える日は近づいてきている。
    続きを読む

    投稿日:2018.10.10

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