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松永多佳倫 / 集英社文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
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Y.K
1990年代に沖縄水産高校の監督として甲子園の常連だった裁弘義氏(故人)の高校野球との関わりを通じた生涯を追ったノンフィクション。裁氏がすでにお亡くなりになっておられるので、教え子に当たる元野球部部員…や、同僚の教員、コーチなどの証言をもとに裁氏の人間像を描きます。 高校野球中継で見た好々爺然りとした外見とは全く異なり、元部員曰く「近くにいるだけで吐きそうなぐらい怖かった」という程の練習を課し、当時の内地から見下されていたレベルであった沖縄の高校野球のレベルを強豪県と呼ばれるまでのレベルに引き上げました。 沖縄が内地に対して誇れる物を持つことができた事への最大の功労者が裁氏であることは間違いなく、本書のタイトルが誇張でないと感じました。 内地へのコンプレックスや、のんびりとした県民性、出る杭を打つ島独特の閉塞感など、周囲の環境を敵にまわしつつ自分の意思を貫く生き様は壮絶です。続きを読む
投稿日:2016.11.11
igechan22
このレビューはネタバレを含みます
沖縄の高校野球界を引っ張ってきた栽監督の真の姿をおったノンフィクション。 酷使と批判された大野投手の問題の真実にも触れられており、興味深い内容だった。
投稿日:2016.09.12
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