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山崎雅弘 / 集英社新書 (11件のレビュー)
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bishop-ms
天王機関説事件から国体明徴運動とその後の流れまでを非常に分かりやすく整理してくれている 1935年と100年近く前の事件ではあるが、人の起こしたこと故、現代にも通じる 混乱の最中では道理よりも無理が通…る 国連脱退による国際社会からの孤立、明治以降の欧州文化偏重の傾向、1920年代の軍縮 自国を守らねばならない環境下で力を失っていた軍部が国体という標語のもとに揺り戻しをかけた 結果、理論として天皇自体も認める機関説が排撃され、精神性を拠り所にした国体が推されることとなる 現代日本も経済的な弱体化やコロナ禍という混乱にかこつけて政府は無理筋を通している 社会規模でなく自身の身近な会社でも十分に起こり得る潮流であるし起こっているのかもしれない続きを読む
投稿日:2024.01.14
dai-4
この事件について学んだのは高校日本史以来で、従って、ほぼ無知の状態からのトライ。なるほど、大戦に向かいゆく国において、軍の横暴を許すことになる直接的な端緒たる事件という訳ですね。威勢よく天皇の名は振り…かざすけど、実際の頭の中にあるのは自分の権益のみ、という。声の大きさを頼む多数派による言葉の暴力に対し、明らかに真っ当な少数派の小さな声は、かくも無力なのですね。そして現代にも繰り返される同様の構図。それでも、抗う声を上げ続けないと。続きを読む
投稿日:2021.11.09
msms
日本学術会議問題を契機に読んでみた。 (宗教的な傾向を持った)権力が科学・学説の当否に介入した経緯とその結果がよく分かる。現代社会でも同じ歴史を歩んでいるのではないかと心配になってくる。 他方で、…一部の極端な思想の持ち主の活動が、これほど大きな流れになってしまった理由は、自分の中ではうまく消化できなかった。 現代でも、この流れに抗う方法はすぐには見つからないだろうか。 現代で〈日本の伝統〉を強調している人たちは、この「天皇機関説事件」をどうとらえてどう評価しているんだろう? そちら側からの視点から論じられたものも読んでみたい。続きを読む
投稿日:2020.10.15
asaijunki
この「天皇機関説事件」が、日本を軍事マシンへと流れを変えた決定的事件なのですね。 凄く分かりやすい説明と、全体の流れを俯瞰する内容で、初心者にも読みやすいです。 なぜこうなるに至ったのかを考えながら、…本書を読み進めたのですが、まずは明治憲法の欠陥ですね。軍隊が天皇によってのみ統帥される。つまりは政府や裁判所に牽制されない。この欠陥をうまく突いてきた訳ですね。 またなぜこんな憲法になったのかを考えてみると、明治政府はやっぱり薩長出身者で作った軍事政権という事だったのでしょうか。 一度は憲法も作って、立憲主義、法治主義を表明して、野蛮な国から脱却したのに惜しいですよね。 明治維新から昭和の戦争までの流れが良く理解できた一冊でした。続きを読む
投稿日:2019.01.15
keisukeku
たったひとりの男の言説に国全体がのせられた。この国の民は愚民の集まりだったのかとも考えられるが、現状もさして変わらない。 知恵を絞ってみても結局庶民はつけを払わされるから、考え過ぎないのが身のため…であろう。世の中が騒がしい時には静かに暮らすのがいいのかもしれない。結局なるようにしかならない。続きを読む
投稿日:2018.03.11
masanori25
歴史の教科書に出てくる著名な事件だから、名前は知っていたし、天皇機関説がどういったものかも知っていたつもりだった。しかし、その事件が歴史上どのような意味を持ったのかについてはこの本に教えられることが多…かった。続きを読む
投稿日:2017.12.31
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