愚者の毒

宇佐美まこと / 祥伝社文庫
(41件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
9
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ブクログレビュー

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  • sunday

    sunday

    持ち歩きながら少しずつ読み進めたけど、不思議と場所、気分を選ばすいつでも読めた。現在と過去の展開も程よい切り替えで面白かった。宇佐美さんのは2作目、他の作品も読んでみたい。

    余計なお世話だけど、表紙もうちょっとどうにかならなかったのか。続きを読む

    投稿日:2021.04.11

  • 陽子の本棚

    陽子の本棚

    面白い、どんどん読み進んだ。犯罪と時代背景が
    納得させられる。近い時代を生きた者には、高度成長期の人間の貧困や格差が、沁みる。

    投稿日:2021.03.30

  • 希

    作品レビューに惹かれて読んだ。確かに、東野圭吾の『白夜行』『幻夜』を思わせる内容だが、全体にもっとコンパクトで、分かり易い、というか、葉子が武蔵野の家に移り、ユキオが出てきたあたりから、大体の筋や先が読めてしまう。
    しかし、豊かで時に容赦ない描写が、武蔵野の森の美しさや、筑豊の廃炭坑の貧窮を浮かび上がらせ、まるで手を引かれるように、読了まで持っていかれる。
    3部仕立てのなかで、65年、85年、2015年と時代を行き来する場面も、転換がうまく、読み易さを感じた。
    自罰的で幸せを拒む男女に、サイコパスが執拗に迫り、更に新たな獲物を手にしようとする……という設定は、あまり新しい感覚はないが、優れた筆致で、読み手の心を深く抉り、忘れ難い痛みを残した。
    汚いもの、おぞましいものを率直に描く姿勢は見事。
    他の作品も読んでみたい。

    続きを読む

    投稿日:2021.03.29

  • プッチ

    プッチ

    前向きに生きようとする裏に潜む深い闇を、時代の流れを見せながら、展開する罪と転落のミステリー。炭鉱の世界は全く知らなかったが、辛く厳しいところからまさに命懸けで脱出するところは読み進めるのが辛いくらいだった。タイトルとしたキーワードはちょっとわからないまま。続きを読む

    投稿日:2021.03.27

  • saori_riosa_

    saori_riosa_

    宇佐美さんの本はとっても読みやすくてわかりやすく面白い。
    主人公だと思ってた人が実は違ったという面白い展開と炭鉱の町の暗く重苦しい雰囲気にグイグイ引き込まれる。
    でも、地元の私でも同じ県内だけど方言がきつすぎて意味が分からない所があり、これ他県の人が呼んだらちんぷんかんぷんじゃないのか?

    色々な作家の方が、福岡の炭鉱の街を舞台とした本を描いていて、どの作品もとても興味深く面白かった。
    炭鉱の町の栄枯盛衰 日本の戦後復興と高度成長をを支えた貴重な歴史として伝え残して行くべき歴史だと思います。l
    続きを読む

    投稿日:2021.02.08

  • まこと

    まこと

    第70回日本推理作家協会賞受賞作。

    面白かったです。
    表紙の絵の中学生男女二人の絵がアナログなかんじで、暗い色調なので、なかなか手に取る気になれなかったのですが、読み始めたら一気読みでした。

    2015年の夏、病気で伊豆半島下田にある超高級老人ホームで暮らす、難波葉子が夫の難波由起夫との間に起きたことを少しずつ語り始めます。

    1985年春36歳の香川葉子は職業安定所で生年月日がまったく同じ女性石川希美(きみ)と出会います。
    葉子には借金を苦にして心中した妹夫婦の子どもで甥の達也4歳がいます。達也には障害があり喋ることができません。
    希美は葉子に家政婦の仕事を紹介してくれます。二人の女性の間には友情が生まれます。
    葉子が働き始めた難波家には先生と呼ばれる主人の寛和と妻の佳代子の先夫との間の長男の由起夫がいます。
    由起夫は達也を非常に可愛がってくれ、葉子は由起夫に「達也の父親になってくれませんか」と身分不相応なことを口走ってしまいます。
    そんなある日寛和が不審死を遂げてしまいます。
    そして葉子は難波家の弁護士の加藤に達也は血の繋がりよりも、両親の揃った家庭に養子に出すべきだといわれ悩みだします。
    そんな時、加藤と加藤の秘書だった希美の乗った車が車の転落事故を起こし二人は落命します。

    そして物語の舞台は1965年の筑豊地方へ。
    これ以上先を書くと全部ネタバレになるので書きません。
    私は松本清張の『砂の器』のような話なのかと思いましたが、文庫解説の杉江松恋さんは小池真理子さんの『恋』を挙げられています。

    以上のレビューではどういう話なのかみえないかもしれませんが、勘の良い方ならわかってしまうかもしれません。

    第二章以降は昭和の高度成長期、バブル期などを経て2015年夏まで語られていきますが、全体に伏線が張り巡らされた非常に面白い犯罪小説であることは間違いありません。
    続きを読む

    投稿日:2021.02.05

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