愚者の毒

宇佐美まこと / 祥伝社文庫
(26件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
7
10
8
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ブクログレビュー

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  • まんぷく

    まんぷく

    初宇佐美さん。よかった!時代、場所、家庭環境の軸を複層に、飽きさせることなく一気読みさせる描き方に痺れた。どの家庭の底流にもあるそれぞれの圧倒的な哀しさと諦め。「家族」という響きが甘美な匂いを放つものというのが幻想にさえ思える貧困や絶望のなかの子どもたち。必死で逃げて、何か温かくて、確かなものを手にしたかった主人公の希美とユウの哀しみに惹き付けられる。多少多めの登場人物でも最後まで混乱せず、種明かしにも納得。こういう作品をもっと読みたい。続きを読む

    投稿日:2019.01.22

  • moon-u

    moon-u

    5歳の言葉を話さなくなってしまった子どもを抱えて
    葉子は職探しをする。ハローワークで知り合ったのは同じ誕生日の希美。
    希実が葉子に仕事を紹介したところから、
    2人の過去と今と未来が動く、と言うお話。

    1章で暗くて辛くて
    なんとか生きてほしいと思いながら読んだが、
    2章ではさらに辛くて
    沼にはまっていくようだった。

    全く別のものに着替えても
    自分は自分でしかない。
    それ以上でも以下でもなく
    自分のしたことが消えることもないのだ。

    終盤は伏線が綺麗に回収されて納まるが、
    難波先生の言葉がこんな形で発揮されるなんて。
    それは残念でならない。
    ノンとユウに終わらせてほしかった。
    続きを読む

    投稿日:2018.12.18

  • usamoko

    usamoko

    暗い話で読んでて辛かった。設定はありがちかなー。
    ミステリー的には面白かったけど、だれにも共感できず、、、。って感じです。

    投稿日:2018.11.23

  • さっこ

    さっこ

    ちょっしたことで知り合い、友情を深めていく二人の女性。
    早い段階でネタバレと思われる描写があるが、なぜそうならなければならないのか、どう繋がっていくの気になって一気読み必至。
    後半は、貧困、劣悪、過酷な環境の少年少女時代の話に戻る。
    これが大変つらい。読んでいて胸が締め付けられる。
    少年少女はただ一生懸命生きてきた。暗い過去に追いかけられながら、それでも一生懸命生きてきただけだ。
    最後、穏やかだったのだろうか・・・もっと幸せを感じてほしい一生だったと願わずにはいられない。

    宇佐美さんの本は初めてだったが、また次の作品も読みたい
    続きを読む

    投稿日:2018.08.28

  • rabumama

    rabumama

    すごい読み応え!
    ストーリーも重厚なうえ
    ミステリーとしても完璧。
    まさかの展開に何度も驚かされた。

    なんにも悪くない
    むしろ誠実に生きている主人公達が
    犯罪を犯しつつ生き延びていく様は
    もどかしくも切なかった。続きを読む

    投稿日:2018.06.23

  • シキモリ

    シキモリ

    過去と現在を行き来しながら物語は進む。序盤は思わせぶりでまどろっこしい語り口に辟易していたが、第一章の終幕から雲行きが一変。三池炭鉱事故の史実に基づく第二章は非常に気が重くなった。最終章では全ての謎が綺麗に解けるが、この真相がまた重苦しく、折角見つけた光を己の手で葬ってしまった二人の罪悪感は筆舌に尽くしがたい。途中で筋書きは読めてしまうものの、最後の一行が終わると同時に流れるエンドロールが見える映画的な作品でもあった。哀しい物語ながら、葉子と達也の紡がれなかった絆は美しかった。やはり「白夜行」は連想した。続きを読む

    投稿日:2018.06.20

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