【感想】「国民主義」の時代 明治日本を支えた人々

小林和幸 / 角川選書
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    <目次>
    序 天皇と群臣の誓い ― 「天皇親政」「公儀輿論」
    一、【結集】民権、藩閥政府との対峙 ― 「中正不偏」
     「民撰議院設立建白書」の意義
     民撰議院と憲法
     大阪会議後の政局と「真民権」
     近代化のひずみ
     政府との対峙
     地方へのまなざし・地方からのまなざし
     明治一四年政変と「中正党」への結果

    二、【模索】条約改正反対運動 ― 「和而不同」
     明治一四年政変後
     三将軍の洋行
     井上馨外相の条約改正問題
     井上馨外相の反論の改正反対運動
     大同団結運動の展開
     黒田清隆内閣の成立
     大隈条約改正問題の紛糾

    三、【構築】帝国議会の開設 ― 「至公至平」
     枢密院における明治憲法の審議
     帝国議会の開幕
     国論の提示
     曾我祐準の「公論主義」
     政治的自由の確保 ― 選挙干渉問題
     政治的自由の確保 ― 抑圧法令の改正
     
    四、【対峙】条約励行問題と日清戦争 ― 「正論讜議」
     第二次伊藤博文内閣との対峙
     条約改正問題の争点化
     「非立憲」内閣批判
     日清戦争
     日清戦後経営
     
    五、【連携】千島・沖縄問題と足尾鉱毒事件 ― 「日月無私燭」
     千島問題 ― 公平な政治を求めて
     沖縄県民の救済
     足尾鉱毒被害民の救済
     
    六、【拡散】それぞれの日露開戦 ― 「至誠憂国」
     隈板内閣への期待
     増税問題と国民主義
     北清事変の勃発と国民同盟会
     伊藤政友会内閣と貴族院
     ロシアの満州支配と国民同盟会
     国民同盟会の解散
     対露同志会の強硬論と谷の非戦論
     日露戦争、開戦前夜の政治

    結 明治の終焉 ― 「不羈独立」
    主要参考文献
    あとがき

    ***

    明治時代、国民の困難を見ず専制的な政治にかたよる藩閥政府に対峙すると共に、民権派や政党の利己的な行動を非難する政治勢力があった。陸羯南が「国民主義」と称すこの政治勢力には、国民の利益を守ろうとする政治家や軍人、思想家、新聞記者、時には宗教家や探検家などさまざまな人々が連携、結集する。いま、忘れ去られようとしている国民主義が担ってきた役割を検証し、近代国家建設期の日本の多様な姿を描き出す。
    (カバー裏より)

    ***
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    投稿日:2017.08.27

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