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西村悠, 高階@聖人 / 電撃文庫 (8件のレビュー)
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総合評価:
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いずたろう
わたしはとても大切な作品となりました。西村悠さんへ素敵な作品をありがとうございます。 西村さんの作品はどれも大好きなので、他の作品も読み進めていきたいと思います!
投稿日:2023.06.08
Makoto
このレビューはネタバレを含みます
世界をコンピュータが支配し、人類は巨大な塔の各階層に詰め込まれた世界で、塔を下っていく少年の物語です。 基本的に短編となっています。 この本では5つの短編(あとがきには4つの短編と1つの掌編とありますが)が掲載されています。 世界の隙間の図書館の話、戦争の世界の話、カエルの国の話、幸せを求めた結果人類が居なくなった世界の話、塔を下る前の話の5篇です。 カエルの国の話が短いので、掌編というところでしょうか。 ミステリーでもサスペンスでもアクションでも無いです。 基本的に切ない話です。 図書館の話は物語の後が悲惨なのが見えているし、戦争の世界と人類の居ない世界は最後は悲しい話だし、塔を下る前の話は別の塔が崩壊してしまうしで、基本切ないです。 カエルの国の話がコメディなので、ホッとするところですかね。 ちょうど本の真ん中ですし。 話の内容や量的には物足りないかなという感じです。 もうちょっと世界設定を語らない方が良いんじゃないかなとは思ったりします。 デビュー作らしいので、物足りなくても仕方ないのかなとも思いますが。
投稿日:2016.05.01
yukke
塔の階層ごとにいろんな世界がある 幸せを求めて機械が支配している キノっぽいかんじ? 階を移動するには門に鍵となる人物をつれていく 少年とカエル型機械が旅をする
投稿日:2015.11.08
神野イオリ
しゃべるカエル(機械)は予想外に雌型でした。 表紙を見るとラブコメや萌え系に見えるかもしれませんが、違います。 塔の世界を一層一層下りながら旅する人の話。
投稿日:2015.06.24
yep621
塔の外の世界を目指して様々な世界を冒険することになるのだが、どの場所も一筋縄ではいかず、切ない描写や管理システムの暴走による危険なシーンなどがあり、飽きさせない作りになっていた。 いわゆるプロローグが…一番最後の章にあるので、最初は戸惑ったが、管理システムや鍵と門の存在など気になる設定が多い。続きを読む
投稿日:2013.11.11
kamito620
メディアワークス文庫「妄想ジョナさん。」から遡って作者買い。 大当たりでした。 連作短編でどの章もじんわりと温かくて切なくて、凄く好き。 「九四三階の戦争」と「一〇五六階の幻想」、表題の「二四〇九階の彼女」が特に良かった。ほぼ全部だけども。 全編に漂う不完全さ、理不尽さと、主人公サドリの人間を根底的に肯定する温かさのギャップが、世界の危うさを際立たせているように思う。 読み進めるにつれて時系列を遡っていく構成が秀逸。ラストで明かされるかなーと期待していた「鍵と門」」については抽象的な表現に留めてあり、ちょっと取ってつけた感が気にはなった。 でも正統派に泣ける。絵に描いたようなセカイ系だし、ありがちと言ってしまえばそれまでではあるけれど。 「さようなら、また会いましょう」 何万回も使われたようなこのラストシーンの約束の言葉でシッカリじんわりと泣けるくらい、丁寧に積み重ねて描かれていると思う。 心に響く。 普段あんまり人にオススメ出来ないような本ばかりを愛読しているので、今度誰かに「なんか感動できる良い本ない?」と比較的無軌道に訊かれたらこれを推薦したいと思います。
投稿日:2012.07.08
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