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ロックリー・トーマス;不二 淑子 / 太田出版 (4件のレビュー)
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総合評価:
ABAKAHEMP
逃げもせず信長に加勢した黒人侍の忠誠心と、その後の足跡
漫画『へうげもの』では、信長の死の真相を伝えるためのメッセンジャー的な役回りとして描かれていた弥助だが、読む者に何か歴史的な役割があったのではないかと感じさせる不思議な存在。 本能寺の変で信長と…ともに襲撃を受け、明智軍に捕まったのに、なぜか許され解放されているのが一番の謎。 信長の家来とは言っても元は宣教師の奴隷で、献上品として所有権が移っただけで、光秀が「こいつは動物だ」と人間扱いしなかったとも言われるが、インドで軍事訓練を受け、主君への忠誠心から、自発的に嫡男信忠を救うため二条城にも赴き、明智軍とも戦っているのだ。 見上げるほどの長身で、腕力が強く、武器の扱いにも優れ、長距離の旅を物ともしない戦士としての側面と、生まれながらの奴隷で、信長が人目で気に入ったため献上され、光秀からは人間ではないから放っておけと無視される悲しい所有物としての側面の、どちらの人物像が正しいかは少ない資料から想像するしか手がないが、あの本能寺の変を生き延び、間近で事態を目撃した生き証人の証言が、イエズス会を通じてでも記録に残らなかったのは返す返すも残念でならない。続きを読む
投稿日:2017.12.08
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ドラソル
信長に仕えた黒人の弥助について書いた一冊。 現代でも謎とされてる部分も多いが、彼の生涯を丹念に追ってて非常に面白かった。
投稿日:2022.03.20
アイ
ざっと読了。弥助に関して記述のある歴史的資料が少なく、しかし確実に存在したことを示す分のわずかな資料はあるためにかえって空想をかきたてる魅力的な存在になっているようだと感じた。 1章が物語調だったの…であれれと思ったが、2章からは歴史資料を交えての考察等だったので面白く読んだ。 著者はイギリス出身で日本在住とのことだが、「きりしたん国より黒坊主参り候。」という記述の「黒坊主」を正確に英訳しあぐねているのが面白かった。僧侶(宣教師)という意味にもとれるけれど、海坊主的なニュアンスの坊主かもしれないものな…。それがどういうニュアンスかと言われると困るけれど。続きを読む
投稿日:2022.03.06
ホトケ
信長に仕えた黒人弥助。当然のことながら資料が少ない。本能寺で殺されてないのがポイントで無限の想像を与えてくれる。信長が存命ならいずれは黒人武将として日本史に出てきたかもしれない。
投稿日:2019.08.21
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