【感想】日本の武器で滅びる中華人民共和国

兵頭二十八 / 講談社+α新書
(5件のレビュー)

総合評価:

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  • 「こんなに弱い中国人民解放軍」の流れを加速。台湾に対する認識が貴重

    兵頭氏の著作としてはおそらく一番売れたと思う「こんなに弱い中国人民解放軍」を下敷きに、
    中共をいかに安く、手を汚さず、着実に滅亡させるかという手法を解説する本。

    中共の沿岸は遠浅の海を抱えるため、機雷に致命的に弱い。
    そこを突いて、安価な沈底式機雷を撒くだけで、
    シーレーンを絶たれて、自滅すると説く。
    そしてそれを実行するのは、日本が出るまでもなく、
    フィリピン、ベトナム、マレーシア、場合によってブルネイあたりの国の能力でも可能。
    東南アジアで、中共の海洋進出の矢面に立たされている国の能力でも事足りる。

    そんなんでいいのか!?と思うが、この意見、実は兵頭氏の独創でもなんでもなく、
    アメリカ海軍大学校が過去の戦史をふまえた理論の現代的応用に過ぎないと、
    自身が種明かしをしている。

    あともうひとつ、なんとなく味方だと思われている、台湾の扱いだ。
    上記の国の中に、なぜか台湾が入っていない。なぜか?
    台湾軍および外省人が信用できないからだ。
    1990年代まで、本省人は将校になれず、
    外省人の将校が本省人の兵をこき使う。
    こういう軍の体質はそう簡単に直るものではなく、
    今でも台湾軍は将校と兵、本省人と外省人の間に根深い対立があるらしい。
    台湾の政権の意思と軍のそれは別ものである。
    アメリカは台湾をたやすく見捨てはしないとしても、
    台湾軍をどこまで活用するか怪しい。


    国軍としての規律が怪しい台湾軍は、
    中共戦に際して、日本の敵ではないかもしれないが、
    味方にはなりえないことを肝に銘じておいたほうがよい。
    すでに台湾経済は大陸なしでは立ち行かなくなっている、
    自力で中共に勝つことは叶わない以上、
    外省人たちは中共と共存しつつ甘い汁を吸う事を選ぶ。
    軍事機密について言えば、台湾から中共に情報はだだ漏れになっていると見たほうがよい。

    アメリカも心得たもので、台湾のF16は中共への情報流出を恐れて初期型にとどめている。
    また、最新のF35を台湾に売る気配はなく、
    F16の改修でお茶を濁し、しかもそれが実行される気配もない。
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    投稿日:2017.03.07

ブクログレビュー

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  • kun92

    kun92

    なんか、昔流行った仮想戦記読んでるみたいなファンタジー感。
    とってもトンデモ臭を感じる。
    台湾が親日でないのは同意するけど。

    投稿日:2018.01.21

  • katak-ai

    katak-ai

    トリップワイヤ
     引っ掛けると正当な自衛戦争になる安価な警告装置。
     例:中国漁船。

    儒教国
     下位者は上位者に絶対服従。対等ではない。
     個人の自由は無い。
     似たものに嫉妬する。

    中国の弱点
     遠浅の海
      安価な沈底式機雷で資源の輸入を止める。
     潜水艦探知技術に劣る。
     高性能機雷技術がない。

    日本の切り札
     素早い駆け付けと即時戦闘加入には、
     揚陸艦と水陸両用輸送車だが、海岸には制約がある。

     日本製飛行艇US2(オスプレイを凌ぐ航続と輸送力)
     C130輸送機(CH大形輸送ヘリ空中給油可)
     固体燃料ロケット(イージス艦搭載サイズ)
      停泊する軍艦を狙う。
     
     動いている潜水艦は弾道ミサイルでは命中できない。
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    投稿日:2017.08.23

  • pappukun0623

    pappukun0623

    このレビューはネタバレを含みます

    自衛隊の装備と中国軍の装備を徹底比較して戦争した場合のシミュレーションをする本と思っていたら全く違う内容で拍子抜け。中国を倒すには機雷を撒けば良いとのこと。確かに戦術論としては正しいかも知れないが、やはり正面衝突した場合の趨勢を知りたかった。。。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.03.24

  • ucym100

    ucym100

    トリップワイア

    遠浅の海が苦しめる中共 機雷

    両岸から真水が流れ込んでいる海峡 潜水艦が突如として塩分濃度の薄いところに差し掛かると浮力がなくなる

    投稿日:2017.02.14

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