人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか

中川毅 / ブルーバックス
(29件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • si2-espoir

    si2-espoir

    福井県・水月湖に堆積する「年縞」。何万年も前の出来事を年輪のように1年刻みで記録した地層で、現在、年代測定の世界標準となっている。その年縞が明らかにしたのが、現代の温暖化を遥かにしのぐ「激変する気候」だった。人類は誕生から20万年、そのほとんどを現代とはまるで似ていない、気候激変の時代を生き延びてきたのだった。過去の詳細な記録から気候変動のメカニズムに迫り、人類史のスケールで現代を見つめ直します。続きを読む

    投稿日:2020.01.16

  • yomuzo

    yomuzo

    ◆壮大で緻密な地球のはなし◆
    世界中を悩ませている「地球温暖化」。しかし、降り積もった堆積物を読み解くと、人類は過去にもっと激しい気候変動を体験していた。
    本書では、古気候学者である著者が過去の研究データ等を用いて気候のメカニズム、人類と気候の関わりについて解説しています。いかにも難しそうなテーマに思えますが、わかりやすい工夫がされています(研究の手法をプリンとストローに例えてみたり…)。ぜひ、自然の壮大さと科学の面白さを感じてみてください。続きを読む

    投稿日:2019.10.30

  • gaaco

    gaaco

    北京から蘇州へ向かう高速鉄道の車内で読み始める。

    著者は古気候学という分野の専門家。
    初めて読む人だなあ、と思っていたら、福井県の水月湖のボーリング調査をしたチームの一人。
    堆積物の中に含まれる花粉の化石の分析を専門とする。
    師匠が安田喜憲さんと知って、おおっ、と思い出した。
    安田さんの文章は、たしか中学の教科書に載っている。
    今、花粉分析は少し下火になりつつある研究方法だとのことだが、放射性炭素年代測定(アメリカには分析の専門会社がある!)の限界について、初めて知った。
    炭素14の最初の存在量からの減少で測るのに、最初の存在量がわからないため、千年単位の誤差が出るという。

    地球温暖化にかかわる議論に、新しい視座を与えてくれる。
    既に氷期に入っていておかしくない地球が未だに暖かい時期にあるのは、農業開始による二酸化炭素増加という説がある。
    かなり今の温暖化の議論の布置が変わってしまいそうな話だ。
    現在、大局的には気候変動はマイルドだが、突然予想外の大きな変化をする。
    複雑な系には、安定相と周期相、そして乱雑な相があることによるのだそうで、そういわれると納得だ。
    天候の変動での災害は、あの東日本大震災の人的被害と比べても桁違いの被害をもたらすが、今の人類の力でそれに対策することは難しい。
    古代文明でも一年程度の気候災害に対応する備えはあったが、では現在ではといえば、大きく水準は変わっていないらしい。
    人口が少ない時代には、狩猟採集生活のほうが、予想外の気象変動にうまく対応できるという話も驚く。
    結局、社会としてどこまでのコスト負担に耐えられ、どのような在り方をしたいのかを問い直す必要がありそうだ。
    続きを読む

    投稿日:2019.10.22

  • goya626

    goya626

    水月湖に行ってきました。宿泊は湖畔の水月花という旅館です。水月湖は静かな神秘的な湖で、夜になると周りにほとんど明かりが見えません。満月の時には、美しい月が湖面に映ります。もちろん、年縞博物館にも行きましたよ。たまたま中川毅氏がいて、雑誌の取材を受けていました。ぜひ、読んでください、感動します。世界基準ですよ。中川氏の写真は、インスタに載せました。続きを読む

    投稿日:2019.09.02

  • Shinya Otake

    Shinya Otake

    事象の分析では無い、
    地球の、人々の営みの姿を気象から読み取ろうとする試みは素敵だなと思った。

    その裏にあるのはあたりに地味な作業とイノベーション。
    ライフワークってこういうことかなと羨ましい。

    投稿日:2019.08.08

  • あいうえお

    あいうえお

    このレビューはネタバレを含みます

    今言われている温暖化などを含め、20万年前の地球はどうだったのか、氷期と間氷期の繰り返しに起きていたこと、温暖化・寒冷化などなど、20年前ぐらいからメディアで取り上げられている地球温暖化を、根拠のある情報で説明してあり、自分の持っていた価値観の変化を気づかせてくれる内容でした。


    とくにこの本が注目している「年縞」という、堆積物を時間軸の基準として過去のことを調べ、未来を考察していく流れは、なるほどなーと思いました。しかも、ここ日本にある、福井県水月湖の年縞が世界的に観ても最高レベルの標準時計になっているとは!まったく知識がなかったけど、とても面白いなと感じました。もっと年縞について知りたいと思いました。また、水月湖が世界的にも最高レベルというのが日本人として、誇りを持てるなと感じました。

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    投稿日:2019.07.17

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