【感想】水鏡推理6 クロノスタシス

松岡圭祐 / 講談社文庫
(35件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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  • またまたタイムリー?

    過労自殺、天下り。ネタにされてますね。
    昔から、霞ヶ関ホテルなんて言われてまして、国会期間中はみんな待機で、待機解けたら宴会。ただし職場で。
    そんな親を見てました。半ば呆れて。
    若くして体壊してしまう優秀な職員も見ました。
    でも、みんな「公僕」として、滅私奉公していたと思います。
    日本が少しでもよくなるようにと祈りながら。
    天下りだって、経費節減のお題目で、早期退職させる代わりに再就職させてたわけでしょ。年金支給開始が65になったら、10年間無収入じゃ干上がっちゃうでしょ。でも、税金使うのは減らさなきゃいけないし。景気が上向いても給料なかなか上がらないし、初任給安いし。バブル期には、「公務員なんかになったのー」とバカにされたもんです。

    ストーリーは、思わぬ方に転がっていくけど、意外な展開で笑っちゃいました。終盤は、ちょっと感動。
    すごいハイペースでどんどん書き進めてくれる松岡先生に感謝。
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    投稿日:2017.02.15

  • 今回のテーマは過労死

    今回のテーマは過労死なんですが、読んでいて他人事ではないなと
    思う部分があったり…
    自分も気をつけなければいけないなと考えさせられました

    それにしても、このシリーズは割りと時事ネタを持ってきますね
    読んでいればあのことかとすぐにピンと来る話題がここかしこ…
    それもこのスピードで出版する作者の技か。

    あっ、ちなみに自分は「クロノスタシス」という言葉を知りませんでした。
    まず、手元にアナログ時計を用意し、手に持ってください。
    その後、目をしばらく閉じた後、秒針を見てください。

    秒針が動くのに1秒以上掛かっているように感じませんでしたか?
    その現象が「クロノスタシス」というものです。
    詳細については、本書で。
    また、この現象がなぜタイトルについているかは
    読んでからのお楽しみです
    続きを読む

    投稿日:2017.02.21

  • やっぱり死なないミステリーは継続中

    一言で要約すると"ミイラ取りがミイラになる”でしょうか。
    今回は過労死がテーマ。
    人事で無い分読んでて身につまされます。
    残業代がきっちり支払われるだけましなのかな…と
    そんな事は置いといて、事件は思っていない進展を遂げます。
    続きを読む

    投稿日:2017.03.17

  • 疲れている時にも

    他の方がコメントしているように今回のテーマは過労死。時事ネタを取り込んで早々に本を出すスピード感には毎度関心させられます。
    主人公ではありませんが、最近は色々と疲れが溜まっているので(笑)、こういった読みやすくて気分転換ができる書籍は貴重です。しかし、話の展開が全然読めなかった。続きを読む

    投稿日:2017.03.05

  • 難しいテーマだけれど、心に響きました

    過労死という難しいテーマの中で、どのように物語が展開するか、読みはじめでは展開が読めませんでした。
    誰にでも起こり得る問題、ヒロインも例外ではない???
    推理と結末の展開は、少し荒業っぽい感じでしたが、本当に訴えたいこと、心に響いたことは、そこではなく
    誰にでも起こり得る、現代社会の難問の中で、正面から向き合ったヒロインと、彼女を支えた周囲の人々との
    心の物語と、それを語り続けたヒロインの姿でした。
    瑞希さん、本当にタフなんですね。  少し休んだだけで、元通りに回復してしまいました。
    続きを読む

    投稿日:2017.03.07

ブクログレビュー

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  • masao3966

    masao3966

    今回も大変面白く読ませていただきました。物語の流れとしては前回迄とは少し違う様にに感じましたが、最後は今後の日本の未来に問題を投げ掛けられました。水鏡探偵はこれが最期ではと噂が有りますが、これからも続編期待して待っています。シリーズも長くなると最初の爽快感をどうしても求めてしまいます。でも完全に爽快感が無くなるまで頑張って下さい。お願いします。続きを読む

    投稿日:2023.06.01

  • ポプラ並木

    ポプラ並木

    このレビューはネタバレを含みます

    『すべての不幸を踏まえて未来は築かれる。理想の実現は案外近いかもしれない』水鏡瑞希の国家公務員としての道義である。これまで研究不正を彼女の着眼点で暴いてきた。今回は過労死(Karoshi=海外でも通用)に切り込む。過労死リスクを数値化(PDG値)する最終段階で、本当に過労死した人がPDG値が高いのか?を究明するが、過労死した人が生きていたり、文科省主任、警部補、国立病院外科医部長の3者の不正は少しやりすぎだったかな?36協定の重要性を認識したのと、感度、特異度、ROC曲線まで言及するべきでした。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.08.11

  • suwaro(スワロ)

    suwaro(スワロ)

    過労死のリスクを数値化して予防できる画期的新技術の最終評価段階の報告書に関する調査をするために、ヒロイン・水鏡瑞希が財務省の若手官僚にまつわる実例を探る。
    今までのシリーズとは若干違い、研究の真偽を暴くという内容ではなく、研究の対象となった若手官僚の死の謎を解き明かすという一味違った内容になっていた。本書の前書きにもあるように、作者が過労死の根絶を強く願っているということがわかる。続きを読む

    投稿日:2020.05.11

  • ろっかう

    ろっかう

    人の死なないミステリの触れ込みが特徴の同シリーズの中で唯一、死者が取り上げられる作品。今度こそダメかも、と毎回思わされるがそこをなんとかするのが水鏡の魅力。万能ではなくしっかり折れ、底の底まで沈み切った芯をまた拾い上げて真っ直ぐにする。その道中を楽しむ話である。続きを読む

    投稿日:2019.12.26

  • 有浅ひなこ

    有浅ひなこ

    過労死がテーマ。話はどんどん違う方に進んでいってどうなるのかな? と思っていたら、すごい展開になりました。自分も最初、いない虫が服の中に入ってきた気がしてパニックを起こしたり、カラスや鳩が怖くて道を通れない所から鬱が始まったので苦々しく理解できる部分もあった(私は過労じゃないですが。あと、今はもう回復してます)。世の中、いい方に向かったらいいと思うけれど、小説のように良い方には向かわないだろうと諦めてみたり。話はいつも通りスピード感のある展開でとても楽しめました。続きを読む

    投稿日:2019.03.05

  • tomojuju

    tomojuju

    そんなことあり?と思いつつも、なんだか苦しくなるようなストーリーでした。
    働くってなんだろう?
    国のため、会社のためってなんだろう?
    それで人が犠牲になる正義はいったいなんだろう?

    そんなことを思いました。

    2018.11.15
    続きを読む

    投稿日:2018.11.15

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