【感想】マーケティングは消費者に勝てるか?―――消費者の「無意識」VS.売り手の「意識」

ルディー和子 / ダイヤモンド社
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
3
3
1
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • NAMI

    NAMI

    1.マーケティングの手法だけではなく、理論的なことも学びたいと思い購入しました。

    2. 消費者の95%は無意識に商品を選択しているのですが、企業側が何か行動をすると消費者は反応します。その反応の元となっているのは口コミ(情報のカスケード)です。成功例で言えばハリーポッター、失敗例で言えばコカコーラで、情報が回った時点で良い悪いが決まってしまいます。
    このように本書では、「情報のカスケード」をキーワードとし、マーケティングはどこまで研究がすすんでいるのか、そもそもマーケティングが必要なのかというところからマーケティングについて述べている一冊です。

    3.マーケティングが万能ではないが、どう対応していくのかを深い思考を経て述べられていたので、楽しく読ませてもらいました。
    個人的な意見では、マーケティングは消費者の無意識までは予測できないのではないかと思いました。なぜならば、消費者がアンケートなどの調査で述べる結果と現実は異なることが多いからです。調査が大切なのは勿論ですが、常に疑いの目を持つことが大切なのだと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2019.07.20

  • touxia

    touxia

    この本は おもしろい。
    マーケティングの本って 事例が多く載っているが、
    表面的で、深まりが ないのだね。
    しかし、著者は じつに 考察を重ね
    マーケティングって 本当に どんな意味があるのか?
    ということを 客観視しようとしている。

    マーケティングの本は 自らの本さえ マーケティングしていない所に
    面白みがあるが、この著者は ちゃんとマーケティングをして、
    題名を「マーケティングは消費者に勝てるのか」と問いかけている。
    そこから、ステキだね。

    『マケーティング調査は 消費者のことを教えてくれない。』
    1985年 コカコーラのニューコークの失敗 
    400万ドルをかけたマーケティング調査。
    アサヒビールの ドライの マーケティング 5000人調査。
    アサヒビールの成功は 偶然の賜物だったのでしょうか。
    ニューコークの大きな問題は、「情報カスケード」だった。

    消費者のことを理解できているのか?
    消費者の行動を予測できるようになっているのか?
    消費者は消費者のことを知っているのか?

    コトラーのマーケティングは 時代遅れだ。
    ダイナミックに動く 消費者にそった 動的な対応です。

    『欲望ではなく好奇心だけで動く』
    マーケティングは戦いである。競合他社との戦いではありません。
    お客様である消費者の戦いです。
    マーケティング調査は 本音をとらえていない。真の心をとらえていない。
    しかし、真の心をとらえることができるのか?

    ユニクロのフリース、バンダイのたまごっち。さらにはフラフープ。だっこちゃん。
    それに共通しているのは 人間の本性である『飽き』
    が、ブームをはやめに 収束させた。
    これも、ある意味では 情報カスケードが起こっている。

    表題の 『マーケティングは消費者に勝てるか』
    という言葉が、最後の方に すこしばかり変更してある。
    『マーケティングが消費者の心を勝ち取ろうとするならば』と。
    『勝てる』と『勝ち取る』では、
    全く、違ったニュアンスに 差し替えてあるのに、残念。

    ただ、様々な考察は 非常におもしろかった。
    だと言って、コトラーの間違いを十分に指摘しているようには
    思えなかった。同じ穴のムジナに見えた。
    続きを読む

    投稿日:2017.02.04

  • plasticscafe

    plasticscafe

    コトラーの次世代のポストモダンマーケティングについて万遍なく説明してくれており、若干多めに噛み砕いてる感じなので専門家からすればどうかわからないけど、概念だけでもさらっときたい自分のような立場の人間からすると大変良い本だった。文書も大変読みやすいのでオススメ。

    これまで読んできたマーケティング系の本で取り扱ってた内容がだいたい触れられてるので、復習がてらの良いタイミングで読んだ気がする。逆にここから始めても良かったかも。

    ここまでイロイロと読んできた感想としてはマーケティングもビジネス戦略も等しくアジャイル的な志向に向かってるなぁ、と。とりあえずやってみて実際の反応を見て修正するてきな。

    本書でも触れられてるようにいずれ揺り返しは来るんだろうけど、それもまたおもしろいなぁ。

    大変満足したので、この著者が関わった他の本も読んでみよう。
    続きを読む

    投稿日:2012.10.24

  • hidehisa

    hidehisa

    マーケティングの限界を鋭く指摘している。
    限界を指摘するだけでなく、どう対応していくかまでにもきちんと言及している。マーケティングの役割を考えさせられた。

    投稿日:2011.09.28

  • ノブ

    ノブ

    一般に大局的かつ軽々しく語られがちな「マーケティング」について、過去の事例、具体的な商品や産業を持ち出して、非常にわかりやすく説明してくれる名著。マーケターになりたいひともにリサーチャーになりたいひとにもオススメです。「マーケティングの神話」とテイストは似てます(こちらはリサーチ寄り)。続きを読む

    投稿日:2011.09.01

  • tamushun

    tamushun

    このレビューはネタバレを含みます

    39冊目。
    消費者の効用関数は動的だから、その形状を探り当てる作業は大変である。しかし、大変であるがゆえにおもしろく、やりがいもあるのだろう。コカ・コーラやアサヒビールなど実際にあった著名なマーケティング事例がたくさん載っていて、読み物としても楽しい本である。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2011.06.18

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。