木洩れ日に泳ぐ魚

恩田 陸 / 文春文庫
(361件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
30
94
148
57
8
  • 密室の心理戦

    同居を解消する最後の日,二人で暮らした部屋で,お互いにあることを引きだそうとする男女。
    きっとあの事件は彼が(彼女が)関わっているに違いない・・・。

    愛して,そして執着していただけに,静かに,しかし心中激しい想いが交差する。そして,その結末は意外なものに・・・。

    とても地味なんですが,とても面白かった。こういうのが書けるのはさすがです。
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    投稿日:2017.08.30

  • ミステリーテイストの恋愛小説

    若い男女が別れる前に夜通し語り合うという、たったそれだけの話なのに、これほどのボリュームをもって一冊の長編小説に仕立て上げてしまう恩田さんの筆力に圧倒される。一人の男の死の真相を突き止めようとする二人。その過程で浮き彫りにされる各々の死生観や恋愛観。徐々に解き明かされる二人の関係。二人の会話と内面独白の形で進行するたった数時間の物語が、とてつもないスケールで重たくゆっくりと進んでいく。ラスト1ページまでこの緊張感から逃れることはできない。続きを読む

    投稿日:2018.09.14

ブクログレビュー

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  • minagi39

    minagi39

    このレビューはネタバレを含みます

    そういうこともあるのか!と
    生き別れたのを偶然に会い、惹かれ合い、
    兄妹の双子と思っていたら、違う、
    どんでん返しがあった。


    続きは気になったが、私的には好みではなかった。
    けれど恩田陸さんの文体は読みやすいので、
    他の本も読もうかと思いました。

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    投稿日:2019.11.17

  • あゆみ

    あゆみ

    このレビューはネタバレを含みます

    めちゃくちゃ読みやすかった。
    オチは最初の導入から考えるとちょっと弱かった気がするけど、ちょっとした山を何個か用意してくれてたから、数でカバー出来てたかなと思う。なにより文章が読みやすかった。

    設定がとある一室、一夜、男女二人の会話でコンパクトで好みだった。

    この主人公たち、物事に対する考え方は割りと冷静で思慮深い感じなのに、恋愛とか要所でめちゃくちゃ自己陶酔型で、でもそれも心理描写とかあとがきで全部自覚と補正が入ってたから、そうかそうなのかって変に納得して読めた。

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    投稿日:2019.11.13

  • とも

    とも

    たった数時間の男女の会話。一つの事件の謎を解く展開…いや、この2人の関係の謎…
    恋愛とは、家族愛とは…自分の愛情のあり方とは。
    この女性の出した答えに、虚しさのようなものを感じた。

    投稿日:2019.11.06

  • gaaco

    gaaco

    ミステリーに、きっちり謎解きしてくれなきゃ困ると思う人には、あまりお勧めできない作品かもしれない。

    高橋千浩と藤本千明。
    初夏の一夜、翌日には共同生活を解消して別れる二人の最後の一夜の話。
    この二人はきょうだいなのか、それとも恋人なのか。
    千浩が生まれる前に、母を捨てて出ていった父を殺したのは、千明か、千浩か。それとも事故なのか。
    幼いころ一時一緒に育ったはずの二人に、共有される記憶がほとんどないのはなぜなのか。
    交互に進んでいく二人の語りの中で、こういった謎が次々と浮かび上がる。

    ストーリーは千明の記憶がよみがえるのを推進力として展開する。
    このあたりが、幾分ご都合主義に見えてしまうだろうし、千明自身が記憶が作り上げられることに自覚的だ。
    そのため、二人の間で交わされる解釈の数々も、 確定したものなのかという疑いがぬぐえない。

    むしろ、本作では心理描写を見るべきかもしれない。
    語りの中で高まる緊張感。
    男の身勝手さ、女の残酷さ、禁じられた恋に魅入られる心理など、人間のどろどろしたところが、つぶさにえがかれている。
    続きを読む

    投稿日:2019.11.03

  • 恵瑠

    恵瑠

    このレビューはネタバレを含みます

    たった一日の深夜から明け方までに交わされる彼と彼女のストーリー。
    2人の「記憶」を辿りながら、一年前の事件と2人の過去の真相が解き明かされていく。
    人を愛することは、逃避することなのだ。そう?と、自分自身にも問いかけた。

    最初から最後まで張り詰めた緊張が続く。
    読むのを止められない。
    早く最後を知りたいのに、1ページも飛ばすことは許されない。真相を取りこぼしてしまいそうで。

    私個人的に、すごく好みの作品。
    タイトル「木漏れ日に泳ぐ魚」もすごく好き。

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    投稿日:2019.10.23

  • ちぇいみー

    ちぇいみー

    ミステリー小説としては、トリックに不確定要素が多く、納得できないところが多かった。謎の明かされ方も説明的。
    序盤は楽しめた。読者に明かされない何か事情を抱えた男女が何もない部屋で向かい合い、腹の中を探り合っている空気感が、リアルに浮かんできて、今も心に残ってる。続きを読む

    投稿日:2019.10.09

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