【感想】木洩れ日に泳ぐ魚

恩田陸 / 文春文庫
(646件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
62
181
258
94
10
  • 密室の心理戦

    同居を解消する最後の日,二人で暮らした部屋で,お互いにあることを引きだそうとする男女。
    きっとあの事件は彼が(彼女が)関わっているに違いない・・・。

    愛して,そして執着していただけに,静かに,しかし心中激しい想いが交差する。そして,その結末は意外なものに・・・。

    とても地味なんですが,とても面白かった。こういうのが書けるのはさすがです。
    続きを読む

    投稿日:2017.08.30

  • ミステリーテイストの恋愛小説

    若い男女が別れる前に夜通し語り合うという、たったそれだけの話なのに、これほどのボリュームをもって一冊の長編小説に仕立て上げてしまう恩田さんの筆力に圧倒される。一人の男の死の真相を突き止めようとする二人。その過程で浮き彫りにされる各々の死生観や恋愛観。徐々に解き明かされる二人の関係。二人の会話と内面独白の形で進行するたった数時間の物語が、とてつもないスケールで重たくゆっくりと進んでいく。ラスト1ページまでこの緊張感から逃れることはできない。続きを読む

    投稿日:2018.09.14

ブクログレビュー

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  • あんず

    あんず

    こちらも再読。
    恩田陸さんの作品はなんだか不穏な空気や不思議な空気が漂うのが好き。

    結末は知っていても、ドキッとしたり言い回しにおおっとなったりできる作品。なんだか短編を膨らませて書いてくださった感じの読みやすい一冊の1
    つでした。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.12

  • 202

    202

    読みやすく、新展開が続き飽きさせない。
    2人の語り手が交互に変わることで、人間とはこうも同じ出来事に対して違った見方をするよな、と感じて面白かった。

    投稿日:2024.03.12

  • ゆきんこ

    ゆきんこ

    恩田陸のミステリー。
    おもしろかった。個室で繰り広げられる会話劇。
    あーこれは演劇にしたら映えるんだろうなーって演劇好きの私に響きました。
    なんか真実なんてどうでもよくて、惹かれ合うふたりが幸せになってほしい、ってしょうもない私は思ってしまう。続きを読む

    投稿日:2024.03.08

  • nyan0620

    nyan0620

    男女の一夜の物語。
    ただし、ともに暮らしていた部屋を引き払い、別々に暮らすことを決めた引越しの前夜に、男女交互にそれぞれの視点から目の前にいる相手とのやり取りが語られる。

    季節は初夏で、さわやかな短い夜のはずが、ねっとりした情念のようなものが漂い、ひりひりとした感覚に襲われる。

    夜が明けた時、この二人はどうなるのか、それより、ほんとに夜は明けるのだろうか、という物語。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.02

  • ko-ko

    ko-ko

    このレビューはネタバレを含みます

    真実を紐解いていくまでの男女それぞれの視点から心理描写の掛け合いの間はよかった。それが明らかになるにつれて、お互いの気持ちが冷めていくのだが、読んでいる自分も冷めていってしまった。最後にもう一捻り欲しかった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.28

  • kurage

    kurage

    夏の一日の、夜明けまで。

    人格の描写が鋭い。展開も情報の小出し具合が絶妙。恩田陸、初めて読んだけれど、澄んだ目で捉えて、柔らかい表現をする人だ。他の本も読んでみたい。

    投稿日:2024.02.27

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