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村田沙耶香 / 集英社文庫 (50件のレビュー)
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chica
このレビューはネタバレを含みます
雨の中の公園のベンチで傘をさしたまま飲むお酒、あてのない電車の旅、夜の屋上で食べる夕食、忍び込んだ自習室で過ごす夜。こうして並べてみるとなんだか青春っぽくて、生々しい描写も多いのに全てが水のようでサラッとしていて、不思議なアンバランスが面白い。
投稿日:2024.01.26
solala06
初期村田沙耶香先生的なドストレートな”性”の、というか”性別”の話だったのかな…。 自分の女性性を持て余す女たち…かなしいね… でも、それも受け入れていかなければならんのだろうか……。 それを超越した…結果が今の村田沙耶香作品に繋がっていくのだろうか…。続きを読む
投稿日:2023.11.27
yykk__
知佳子の考えで自分を捉えると、世界の見方が変わる。会社員として働く自分、朝と夜、性別、私が普段意識すらしないような社会の仕組みは記号でしかなくて、実際は物体同士がおままごとをしているだけ。少し気持ちが楽になる一方で、じゃあこのおままごとの世界で頑張る意味って何?とも思ってしまった。ただ、私はおままごとから目が覚めないタイプの人間なので、自分を満足させるには頑張るしかない。 でも、所詮それは人類が共通して作り上げた社会のルールの上に成り立っているもので、固執して苦しくなるのも馬鹿らしいよなと思った。「手放せばいいのに」「もっと自由に」「『やーめた』って目を覚まそう」自分はただそこにあるだけって感覚は、自己肯定のベースになるものだとも思った。
投稿日:2023.11.10
ひろきー
性別に違和感を抱く女性を描いた作品。 著者の村田紗耶香さんがデビュー作から女性の性に関して、 様々書いてきていますが、今作は、発表当時(2010年)よりも 今(2023年)のほうが議論されることが多い…、LGBTQを取り上げている 作品である。 主だった女性は3人だが、視点としては、2人の視点から交互に 物語は進んでいくのだが、最後はどうも読解力がかなり必要な感じがして、 理解するのは難しかった。 1人目の視点は、19歳のフリーターの里帆。 里帆は、セックスをした際の嫌悪感によって、自分は男性なのか、 それとも・・・と言う葛藤が始まる。 2人目の視点は、31歳の社会人の知佳子。 知佳子は、何とも理解が難しいので、読んで確認してほしい。続きを読む
投稿日:2023.10.08
kaorukaeru
3人のうちの2人の女性についてのお話でした それぞれに性についての思いや悩みがありながら 生きてる女性の物語でした 著者独特の世界観で性についてのお話が展開していった その世界になぜかよく引き込まれま…す続きを読む
投稿日:2023.09.27
コウヘイ
この本を手に取ったきっかけは、村田さんの作品が好きで、ハコブネは読んだことがなかったので、読んでみたいなと思ったのと、村田さんがジェンダーに関してどう書くのだろうと気になったのがキッカケ。 ないもの…ねだりだが、子供の頃から女性という性で生きて、それを全うしてきた椿視点のエピソードも読んでみたいなと思った。 性の対象が大きすぎるといろんな苦しみや悩みがちっぽけに感じるのかな〜とか、ハコブネからはジェンダーに関して色んなことを考えるきっかけを与えてくた。続きを読む
投稿日:2023.09.17
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