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エトムント・フッサール, 立松弘孝 / 平凡社ライブラリー (3件のレビュー)
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狐舞
フッサールが哲学をどのように考え、実践しようとしたのか、そして現象学へと至ったのかが見えてくる。フッサールの考えを如実に表した、わかりやすいものを選択したとはいっても難しい。直感的とは言い難いものの…見方、思考方法、そして、それらを厳密に定義しようとする試みは一読しただけで理解できるようなものではない。なによりフッサール自身が試行錯誤を繰り返していることからも現象学、あるいは厳密学としての哲学の難しさが伺える。続きを読む
投稿日:2016.10.30
モンタニャールおじさん
『論理学研究』や『イデーン』、『危機』などから現象学の内実をよく表現している文章を撰びそれをテーマ別に分類・構成してある。現象学の基本的な概念、方法論、目的、そして現象学的分析の具体的内容を手早く知り…たい人にとってはこうした本を読むのが手っ取り早い。現象学についてさほど前提知識を有していなくても理解できるが、各テキストの成立の順番と、フッサールの思考は時期が下るにつれて性格が変わっていくということを頭に入れていると、同じテーマを扱うパートでもフッサールの思考の微妙な変化が読み取れる。続きを読む
投稿日:2012.04.26
nt
フッサールはもう何冊か読んでいるが、どれも非常に難解だ。厳密に書こうとしてもの凄くまわりくどい言い回しをしたり、くどくどと論述が平板に並んでいたりして、フッサールを読むことはなかなかに「苦行」に近いも…のがある。 この本は、アンソロジーというか、フッサールの各書物の数行ずつをテーマ別に配列しなおした構成で、わかりやすいツボをうまく押さえているようだ。 適当な解説書と共にこの本を読むのが、フッサール入門としてはよいのかもしれないと思った。続きを読む
投稿日:2010.11.21
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