【感想】女生徒

太宰 治 / 立東舎
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
7
9
5
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • miyous

    miyous

    自分も同じ事を考えてると共感できる部分がでてからスラスラ読めるように、内容も分かるし、頷きながら読んでた。振り返ると内容は忘れてしまったけど綿菓子のような金平糖を食べているような甘くてふわふわ時にはジャリっと鋭さを持った感覚。続きを読む

    投稿日:2024.04.05

  • さくもち

    さくもち

    このレビューはネタバレを含みます

    巻末エッセイを含め、白地の背景に焦茶色(?)の文字のページが、印刷が上手くいかなかったのか何なのか、字が少しずれてぼけて見えて、目がチカチカして気になった。せっかく可愛くて素敵で好きなのに、残念。

    それはさておき、引用したくなる、線を引いて覚えておきたくなる文章だらけだった。とっても鋭い。
    この『女生徒』は、わたしの鏡だ。

    ふいに「お父さん」と口に出してみて気恥ずかしくなったり、「よいしょ」と掛け声をした自分に気持ち悪さを感じたり、可哀想な犬に居た堪れず敢えていじわるをしてやったり、理不尽な状況を前に結局何もできず、悔しさに「こんなくだらない事に平然となれる様に、早く強く、清く、なりたかった。」と思ったり。

    お父さんが後で「中心はずれの子だ」と言う。

    他のレビューを見て、人がこの作品の是非を論じる様子をチェックして、素直に好きなものを好きと、人の目を気にせず全力で訴えることができないでいる自分に気づき、ああ、くだらないと思う。

    バスから降りたところ、くすくす笑ってしまった。
    「いい娘さんになろうと思った。」

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.01.11

  • 花

    なんだかよく分からなかったです。
    だけど、追った文字がどんどん頭の中で上から下へと流れていく感覚がしました。コロコロコロコロ

    不思議。とにかく不思議。

    投稿日:2024.01.11

  • 湖永

    湖永

    〈乙女の本棚シリーズ〉
    太宰治+今井キラ

    あさ、目をさますときの気持ちは、面白い。の書き出しで始まる女生徒。
    1日の出来事で感じたことを言葉にしている。
    その言葉ひとつひとつが音符のようでリズムを感じる。

    女生徒ならではの女に関する言葉も鋭い。

    草をむしっては、形はちっとも違っていないのに、いじらしい草と、にくにくしい草と、どうしてこう、ちゃんとわかれているのだろう。
    理屈はないんだ。女の好ききらいなんて、ずいぶんいい加減なものだと思う。

    けさ、電車で隣り合わせた厚化粧のおばさんをも思い出す。ああ、汚い、汚い。女は、いやだ。
    自分が女だけに、女の中にある不潔さが、よくわかって、歯ぎしりするほど、厭だ。

    女生徒の言葉とは思えないほど辛辣である。
    彼女には亡くなった父への思いがあるのだろうが、母には何も求めていないことに不穏さを感じる。

    朝目覚めるとまた灰色で虚無で意地悪だと思うのだろうか。

    王子さまのいないシンデレラ姫だと言うのは辛い。

    儚さが絵に現れている。
    色も柔らかく、溶けていきそうだ。
    そっと箱を開ける手は、何かを期待しているのに…。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.15

  • かな

    かな

     乙女の本棚シリーズのから、太宰治さんと今井キラさんのコラボ作品の「女生徒」です!思わず表紙から可愛過ぎて見入ってしまったっ(*´▽`*)♡

     ストーリーは、東京暮らしで読書好きの少女のある1日…目覚めてから寝るまでの間、学校へも行くし家事もこなし、愛猫とも戯れ、母との交流もあったり…特に大きな出来事はないのかもしれないけれど、少女はすべてのことに一喜一憂しながらも、今を生きてる感じがします。思春期独特の感情の起伏が、本当にうまく描かれています。今井キラさんのイラスト、作品中もとっても可愛いです♪

     乙女の本棚シリーズの作品が、自分のブクログの本棚に並ぶのっていい感じだと思うんですよ(って、完璧自己満足の世界ですが(^-^;))。なのでこれからちょっとの間、乙女の本棚シリーズからレビューを投稿したいと思ってます。あまりにも高名で敬遠しがちな文豪の作品が多いけれど、イラストがステキだから読み進めたいって…この思い止まりません(*^^)v
    続きを読む

    投稿日:2023.07.13

  • ちよ

    ちよ

    乙女の本棚シリーズ、記念すべき第一作目。
    少女の朝目覚めてから眠るまでの一日、その心象を描いた作品。
    少女というには時間が経ちすぎたけれど、「ああこんなこと考えていたな」と懐かしく思う箇所もあれば「今もこんなことで悩んでるな」と成長してない自分に辟易したりする、それくらい人の心に丁寧で気持ちに寄り添う物語。続きを読む

    投稿日:2023.06.28

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。