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G・K・チェスタトン, 南條竹則 / 東京創元社 (5件のレビュー)
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総合評価:
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Pukasan
画家であり詩人であるガブリエル・ゲイルが、特異な観察眼と狂人の理論に寄り添える想像力によって、不思議な事件の真実を明らかにする連作短編集。 チェスタトンの作品なのだから、主人公の名前がキリスト教三大天…使の中の「ガブリエル」を採用してるのも狙いがあっての事だと思う。ガブリエルは神の声を伝える者であり、幻の意味を説明する役割を担っている。今回のこの狂人達が巻き起こす事件の謎解き役の名前としては最適ですね。 今作も逆接の論理が炸裂していましたが、思いの外、ロマンチックな物語でメロドラマとしても楽しめました。続きを読む
投稿日:2022.01.16
ヨイヨル
なかなか文体が高尚な感じで読みづらさはあったけど、普通のミステリ作品とは一線を画すようなちょっと異色な短編集。これ好きな人はオコナーも好きなんじゃないかな。
投稿日:2018.06.28
/Euler
〈日の出は落日で、展開は収束で、共感は孤独にー〉 正直、一話目では退屈だけを感じたのだけど、いや、二話目も三話目も、よくわからないなで通り過ぎたのだけど、四話目で稲妻が光った。 さらにここから、五、六…、七話と、ゲイルの逆説が炸裂。 果たして詩人とは、狂人とは。 君は、二等辺三角形だったことがあるかい? 君、野原に仰向けになって、空を見つめて、踵で宙を蹴ったことがあるかい? 僕には物が進む方向に沿って、それを誇張することしかできない。 けれども、進む方向に関しては、あまり間違えないんだ。続きを読む
投稿日:2018.04.12
hawk-owl
幻想的なミステリー。文章が難解で、ますます幻想的。場面の色彩感は印象に残るけど、三人称が誰を指しているのか分からないところがあって、特に「最後の冒険」の病院は、話の流れが追いきれない。
投稿日:2017.11.05
りおん
これは…ジャンルとしてはミステリになるのかな。 主役のガブリエル・ゲイルは画家であり詩人なので探偵というわけではないけど、行く先々で巻き込まれたりした事件を解決していく。 本人が言うには、自分も狂っ…ているから狂人の気持ちがわかるらしい。 面白かったけど、文章がとても読みづらく感じた。 元の文章からしてそうなのか翻訳でそう感じるのか私が悪いのかはわからないけど、読んでて文章が頭にすんなり入ってこない感じがする。 でも最後まで読んだら、最初わかりにくかったこともなるほどそういうことだったのかと理解できたので再読したらもっとすんなり入ってくるのかもしれない。続きを読む
投稿日:2017.02.04
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