【感想】ヘビメタ中年!

荒木源 / 小学館
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • tikuo

    tikuo

    高校の同級生のバンド仲間4人が、40代になってから、地元で再結成したメタルバンド「ブラッククロー」。もちろんそれぞれの仕事を持つ4人である。外科医でボーカルの江並のところに、患者が1枚の写真を持って現れる「これって、先生ですよね?」…。

    秋の音楽関係は激甘祭。今回も評価が甘めなので話半分で読んでもらって結構。

    これまでの高校青春バンド小説とは異なり、すでに出来上がっているオッサンたちの話である。つまり「ギターってどうやって弾くんだ?」みたいな話は出てこない。というか、あんまり楽器の話は出てこない。

    内容はアンソロジーで5本。4人のそれぞれの仕事周りの話と残り1本だ。それぞれが、1970~90年代前半(メタルの全盛期だ)の曲名がタイトルにある。そのタイトルにきちんと沿った内容になっているのは、凝ってる。かなり無理はあるんだけど。

    最初の外科医江並の話でかなり驚いたのだが、メタルの曲に詳しいのはともかく、腹腔鏡手術の手法など、よく調べてあり、作者は医者か?と思ったが違うようで、ここは本当に感心した。

    ギターやベース、ドラムの楽器の段になると、シュルシュルと尻すぼみになっているのは、やっていない人には仕方がないとして、車の販売営業の記述は雑になり、魚屋は祭りということで投げっぱなしになっているのは少々残念だ。

    最後は、いろいろと伏線を拾ってはみたものの、散漫な終わり方。文章が前半やドラマーの項に比べて見るからに雑になっており、編集者もめんどくさくなったのか。

    でもまあ、目次を見て、章のタイトルで「あの曲かあ」とわかる人にとっては、より楽しめる作品となっている。わからない人も、それなりに楽しめるはずだ。

    余談。編集者の意向だろうが、当時メタルを聞いていた人は「ヘビメタ」と言わない。「メタル」だ。本文中で「ハードロック」と区別して書いているあたり、よく分かるのだ。
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    投稿日:2020.10.29

  • supershirousagi

    supershirousagi

    高校時代の同級生でヘビメタバンドを組んでいる53歳四人組。登場するメタルの曲それぞれを知っているとより楽しめただろうな。

    投稿日:2017.05.04

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