【感想】機動戦士ガンダム THE ORIGIN(22)

安彦良和, 矢立肇, 富野由悠季, 大河原邦男 / 角川コミックス・エース
(20件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
7
6
3
0
0
  • アルテイシアの帰還!強襲するジオングにアムロ最後の出撃。

    ア・バオア・クーに上陸した部隊の孤立を防ぐためにホワイトベースが強行突入。
    ブライトさんからは当初の弱々しい姿でなく一艦長としての凛々しさが伝わってきます。
    ダブルゼータの時、ブライトさんはジュドーたちにネェルアーガマを任せますが、
    この時のジュドーたちと今のWBのクルーって年が近いんですよね。
    自分たちでも一年戦争を乗り越えられたんだから、大丈夫だと思ったのかもしれません。

    シャアを追いジオン軍に囚われたセイラさんは自らダイクンの娘であることを言います。
    これに呼応しザビ家独裁に不満を持っていた兵士たちが叫ぶ“ジーク・ジオン”の雄たけび。
    キシリアのクーデターがあったのに、今度はアルテイシアたちがクーデターを起こします。
    突然のクーデターにキシリアは動揺を超えて頭が真っ白に。
    もしかしてキシリアって計算で動くタイプでアドリブに弱いんじゃ。
    そういえば手錠をしたキャスバルに反抗されて内心ビビった場面があったような。
    アルテイシアがダイクンとしてジオンを率いるのが本来あるべき姿だと思い出した時、
    そして、アルテイシアがランバ・ラルと地球で会った時の描写に
    ウルっとしてしまいこれらの場面を何度も読み返しました!

    ジオングの攻撃で左腕と頭部を損傷したガンダムは頭部だけのジオングを追いかけア・バオア・クーに侵入します。
    ファンの皆さんならこの時点で予測が出来てますよね!?あの伝説のポーズが近づいていることを!
    でも、僕の中ではどんな構図で描かれているかのわくわく感と
    ページが終わりに近づいてこの巻では描かれていないかもしれない不安感が入り混じってました。
    そして、とうとう来たあの場面!!!
    これ以上書くと見たときの皆さんの感動がなくなるので、ここでSTOPします。
    絶対にスクリーンショットをとって待ち受けにしたくなるはず。
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    投稿日:2016.11.25

  • 破壊の美学

    満身創痍の連邦とジオン、指揮官の能力差が戦況に現れ始めます。
    連邦にはブライトが居ました。彼は目覚ましい成長をとげ、身に着けた戦術感覚を発揮し戦力差を埋める決死の作戦を決行します。
    一方内部分裂始まるジオンは後手に回り、崩壊へのカウントダウンが始まります。

    本巻はアニメ版とは違いダイクンの影響力が良く描かれています。ダイクンの子孫に対して侮るギレンと警戒するキシリア。後に影響力の大きさを知る事に成るのですが、アニメでは余り書かれなかったシャア、セイラの影響力が、ストーリーに上手く挿入されていて楽しい。
    他にアムロとフラウ、ワッケインとブライトの会話、カイのセリフは個人的に目頭が熱くなります。
    毎日当然の様に顔を合わせていた幼馴染は気を遣う程距離が離れ、いわば難民船の船員でしかなかった人間が軍人と肩を並べ、緊急避難の場所はいつしか帰る場所となっていた...ファーストガンダムは最初から特別な人間はおらず、1年戦争を通して揺れ動いていく様が人間臭くて良いんですよね。
    ジオン防衛圏の懐に飛び込んだホワイトベースは激しい攻撃によって破壊されていきます。長年ガンダムを愛してきた者にとってもホワイトベースは家であり、破壊されていく姿は正直辛いですね。

    ダイクンのニュータイプ論に始まった物語、真のニュータイプアムロに対しプライドむき出しのシャア。この時代に突如生まれたNT第一世代は戦争に飲み込まれ、ララァを失うという悲劇で憎しみあう形となってしまいました。ダイクンの説く人とわかり合える日、現代の私達には想像もつきませんね。

    美しく破壊されていくガンダム、そしてラストシューティング。
    屈指の名シーンと名セリフを堪能しましょう。
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    投稿日:2016.11.26

ブクログレビュー

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  • SnowyYuki

    SnowyYuki

    このレビューはネタバレを含みます

    ひかる宇宙編・後。
    ララァを失い失意のシャアはギレンのところへ行きジオングを請う。キシリアのドロスは圧倒的な火力で連邦を圧倒し,ワッケインのルザルも爆沈。ブライトはア・バオア・クーへの突入を決意。セイラは捕虜になるがアルテイシアと名乗り総帥に取り次げと命令。キシリアの父殺し成敗。破れかぶれで着陸したWBでアムロは補給しシャアを迎え撃つ。アルテイシアの名の下でキシリアに叛乱する兵士達。

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    投稿日:2023.11.10

  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

    セイラさんは、本巻のような立ち居地を望んでいたのか、状況に流された面はあるけれど…。まぁ、安彦氏は貴種流離譚が好きなんだなぁ、と再確認した。でも、この改変に納得はしていないけど…。戦争の無情さや個人の無力さも、本編よりは迫力不足。

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    投稿日:2017.01.19

  • まさやん

    まさやん

    シャアとアムロのモビルスーツでの戦いはアムロ優勢で最後は相打ちとなった。それ以外の動きも面白い。キシリアがギレンを殺害した際にシャアの不敵な笑いが印象的で、キシリアの権力欲を利用しながらザビ家への復讐を成就しつある。シャアの策士ぶりは凄いなぁ。
    アニメではなかったセイラがダイクンの娘として放棄した話はなかなか興味深い。
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    投稿日:2015.11.05

  • あのヤロー

    あのヤロー

    このレビューはネタバレを含みます

    WB突入と捕虜となったセイラの蜂起、キシリアによるギレン殺害で錯乱するア・バオア・クー。ギレンから拝領したMAジオングで飛び立ったシャアもアムロとの決戦に臨む。首と左腕の破壊されたガンダムが上方のジオング頭部に向かってビームライフルを撃つシーンが一枚絵で描かれていて格好良い。セイラの正体に戸惑いギレンの耳に入れようとするも上司に撥ね付けられるウィリーマッチョ中尉も良いキャラをしている。

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    投稿日:2014.10.01

  • スミー

    スミー

    ラスト・シューティングがかっこいい。

    ここでランバ・ラルの名前が出てくるのがしぶいよなぁ。

    「まだメインカメラをやられただけだ!」こんなこと言えるのはアムロだけ。普通に致命傷ですからそれ。

    投稿日:2011.12.06

  • きな粉もち

    きな粉もち

    今巻のラストは、あまりにも有名な画で終了してます。

    でもやっぱり、人型の物の頭部がないのはあまり気味の良い物ではないなぁ、と。

    でもその状態で、よく敵を認識できるなぁ、とおもってから、あぁ、ニュータイプだっけと自己消化。

    実は本編より巻末の、安彦さんと大河原さんの対談が面白かった。
    ジオン公国のマークをデザインした人が誰だか分らないなんて!
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    投稿日:2011.05.08

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