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桜木紫乃 / 実業之日本社文庫 (26件のレビュー)
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総合評価:
ararakorara2000
暗い光
冬の北海道に行った事のない私にでも、情景が浮かんでくる。 女性三代に渡る短編集だが、普通には起きないような、とんでもない辛苦な人生。 暗い 重い 辛い 厳しい この作家のテイストが詰まっている。 … しかしどの編も心に響くものがあり、生きることへの強さが感じられる。 希望ある未来を持ちそうな「やや子の編」に「不釣合は不縁のもと」と考えるのは、私の思い違いだろうか。 相変わらず好きな作家の一人だ。続きを読む
投稿日:2017.11.02
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ayano6n
ある母親、娘、その孫の物語。北海道の田舎町が舞台で、薄暗く風が冷たい冬の空のような空気感。 必死で生きるなかで誰かを思う強い気持ちや煌めくような瞬間がある。 後先考えずに進んでいくタイプの主人公に共感…は全然できないけど、こういうタイプもいるのかも知れないとは思う。続きを読む
投稿日:2023.07.11
ぴの
育った家庭環境がその人の性格、とくに性愛に関する傾向によく反映しているなあ、という印象。 生きづらそう、とは思ったが、それは私の価値観で彼女たちの人生を生きたらの話であって、彼女たち自身は至って自然に…道を歩いているのだと思う。続きを読む
投稿日:2023.03.29
エリカ
生き辛そうな母娘孫3世代の物語。 でも、当人たちは淡々と逞しく生きて生ききったように思った。 桜木紫乃さんの本は、どんな人をも肯定してくれていて、重苦しい話も不思議と心穏やかに読める。 心に残った…一文------- 『優しく捨て合う関係や、愛情という呪いのような押し付けを欲しないことを、わかってくれるだろうか。声に出さず問うてみる。いつものように「わからなくてもいいのだ」という思いが気持ちの曇りをさらっていった。』 誰かに理解されなくても、存分に生きていいと、読み取りました。 続きを読む
投稿日:2022.10.29
himawari-himawari
たまに読みたくなる桜木紫乃。 今回もいつものように、うらぶれた町に怪しい男に酒・・・という始まり。 大好きな連作短編集なのだが、千春がねー、もうなんなんだろう。咲子も咲子だったんだけど、みんな短絡的で…。 でも千春の書いた詩、ちょっと良かった。どういう人なんだろうと興味をそそられるのはよくわかる。 咲子も千春もあんなだったからやや子にも期待してなかったけど、祖父母に育てられたのが良かったのだろう、負の連鎖からは逃れられそうだ。 しかしこの人の小説はほんといつも曇天のイメージ。続きを読む
投稿日:2022.09.24
maiaki
図書館にて。 暗い。辛い。なんなのだこれは。 貧困、家族の不和や虐待、様々な問題がこれでもかと降り掛かってままならない人生。 選べない、地を這うような毎日を思うと何なのだろうと思う。 ラストにちらりと…見えるかすかな希望で少し救われる。 この本の中では人生は悪くないなど簡単に言えないけれど、それでも生きていかなくてはいけないのだなとうっすら思う。続きを読む
投稿日:2022.05.22
キアラ
読んでいて苦しくなる。それは、この本が生きることの苦しさや不条理や苦しみから目をそらしていないからだ。真っ直ぐに、容赦なく直視している。 だからこそだろうか、身につまされて息ができないくらい一気に読み…進めて、先が知りたくてどきどきする。そして、読み終えた後に、寂寥感が残る。それは人生の、生きるということのどうにもならない虚しさだろうか。続きを読む
投稿日:2022.03.02
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