【感想】トランプ

ワシントン・ポスト取材班, マイケル・クラニッシュ, マーク・フィッシャー, 野中香方子, 池村千秋, 鈴木 恵, 土方奈美, 森嶋マリ / 文藝春秋
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
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ブクログレビュー

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  • scent

    scent

    この本はアメリカで9月に発売されて
    日本では10月に出版されていました。
    凄く早い翻訳ですね。
    だから 翻訳者さんがこのように多いのですね~~

    日本では トランプさんの過激な発言だけが取り上げられているので
    この人はなんで こんなに有名になって
    人気があって 大統領になったのだろうと疑問になったので
    読んでみました。

    破天荒な生き方ですね。
    クイーンズ育ちの放漫で口の悪い少年だったトランプさんは
    そのまま 大きくなっちゃったみたいですね。

    借金や 失敗なども 経験したけど 
    そんな事は 顔に出さず 
    常に強気で 自分をアピールしている。
    ある意味 とても 凄い人だと思う。
    メディアの使い方は本当に上手だと思う。

    多分、多くのアメリカ国民は トランプさんの
    数多くの訴訟などの 経験を知りつつも
    この勢いのある人に 国を託してみたくなったのでしょうね。
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    投稿日:2022.06.16

  • sasha89

    sasha89

    アメリカ人のみならず、立候補表明時には誰もが泡沫候補だと思った
    ことだろう。立候補した本人以外は。

    ドナルド・トランプである。アメリカ人の大富豪は、並み居る共和党候補者
    を次々と撤退に追い込み、民主党のヒラリー・クリントンとアメリカ大統領
    というVIP中のVIPの座を目指している。

    私にしては珍しく旬の読書なのである。だって、大統領選前に何故、彼が
    多くの批判を受けるのと同じくらいに、多くの支持を得ているのかを知り
    たかったのだもの。

    しかも、調査報道は得意中の得意の「ワシントン・ポスト」取材班。これは
    読み逃すわけにはいかないでしょう。トランプ自身も取材班のインタビュー
    に応えているっていうしさ。

    先般、ヒラリー・クリントンとのテレビ討論会で司会者から「選挙の結果を
    受け入れるか」と問われて、頑なに「自分が買った場合は受け入れる」と
    繰り返していた姿こそ、本書でもトランプ自身が言っている「ドナルド・
    トランプは負けたことがない」との現れなんだ。

    でも、実際はいっぱい負けているんだけどね。憧れのニューヨークのプラザ
    ホテルを買収したはいいが結局は手放す羽目になっているし、手掛けた
    カジノは倒産している。自分のことが書かれた記事が気に入らないから
    と高額の賠償請求訴訟を起こしても判事に却下されてるし。

    でも、本人にしたら「負け」ではないらしい。誰かに似ていると思って考えた
    ら、子ブッシュ政権時代の国防長官ラムズフェルドだった。ラムズフェルド
    の自伝の感想に「究極のポジティブシンキング」と書いたけれど、トランプ
    もまさしくそれ。

    あ、偶然にもラムズフェルドのファーストネームも「ドナルド」だったわ。
    ラムズフェルドは戦争屋だったけれど、トランプはアジテーターであり、
    ショーマンである。

    選挙戦では一貫して「ブルーカラーに共感する大富豪」として、国民の
    不満のはけ口になるような言葉を連発し共感を呼んでいるものね。
    大衆が何を求めているのか。それを嗅ぎ付ける嗅覚は非常に鋭いの
    ではないかと思うわ。

    しかも、既存の政治家が使う分かり難い言葉ではなく、感情に直接訴え
    る分かりやすい言葉ばかりなんだよね。だから、他の候補者の誰よりも
    一般の支持を得たのだろうな。

    「俺はドナルド・トランプをやっている」

    本人にとっては「ドナルド・トランプ」自身が既にブランドなのである。だから、
    メディアを批判しながらもメディアに出続け、詐欺まがいの行為と恫喝で
    イメージを守り抜く。

    実際、トランプの純資産がどれくらいあるのかは不明だそうだ。本人のその
    時々の「感覚」で資産額が変動するらしい。純資産は本当のところ、どれ
    くらいあるんだろうな。

    「アメリカは選挙を注視して私を大統領にするべきだ」なんて発言もあった
    けれど、もし、まかり間違ってトランプが大統領になったら大統領専用機で
    あるエアフォース・ワンの尾翼に「T」とか書いちゃうんじゃないのか。ホワ
    イトハウスは「トランプハウス」に名称変更して、挙句には国名まで「ユナ
    イテッド・ステイツ・オブ・アメリカ」から「ユナイテッド・ステイツ・オブ・トラ
    ンプ」にして国からライセンス料を踏んだくろうとするかもしれん。

    アメリカ大統領候補を様々な方面から描いた優れた評伝である。この膨大
    な仕事を僅か3か月で仕上げた「ワシントン・ポスト」取材班に敬意を。

    そして、間近に迫った大統領選挙の結果が楽しみである。トランプが負け
    たらきっと「不正選挙だ」ってまたひと騒動なんだろうけれどね。
    続きを読む

    投稿日:2017.08.24

  • 国領町

    国領町

    ワシントン・ポストだから
    トランプたたきの本ですが
    500頁近くあり、内容も濃く読み応えある。

    表紙の写真がまた悪そうで笑う

    トランプが嫌われるのも、支持されるのもわかる
    ゴルフのスコアをごまかす話が可笑しかった。続きを読む

    投稿日:2017.02.19

  • mishuranman

    mishuranman

    このレビューはネタバレを含みます

    ちょっと読んだが、トランプが好きになれそうにないことが分かった。で、積読に認定。これ以上いろいろ考えないほうがよさそう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.01.31

  • ナゴヤの本好き

    ナゴヤの本好き

    オバマ氏が大統領選に勝利したあとは、彼を絶賛する書籍が多く出版されたが、トランプ氏の場合は逆に警戒心溢れるものが多い。本書が象徴的だろう。
    しかしながら中身はとても興味深く読めた。
    さてどんな大統領になり、どんな手腕を発揮するのだろうか。
    怖くもあり楽しみでもあるな。
    続きを読む

    投稿日:2016.12.10

  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

    2016年刊行。

     泡沫から共和党大統領候補者にのし上がった米国不動産・カジノ王の評伝。


     NHK-BS「国際報道2016」等で仄聞するT氏は、個人的には全く魅かれない人物(下ネタでも、人を見下し貶める氏のギャグは笑えず、正直嫌いなタイプ)だが、米国大統領選間近のため大急ぎで読了した。
     
     彼の経歴全体を見るに、本書がT氏の自伝から引用する「俺の場合、宣伝の最後の仕上げははったり」
    という自認の言が、T氏自体の体を表わす印象である。
     つまり、ハッタリ=嘘であることからして、彼は確信犯的・自己陶酔型○○師の典型に見える。
     また仮に選挙に負けても売名を喜びそうな雰囲気すら漂う。

     他方、下半身スキャンダルや脱税、刑事罰、破産など様々な試練に遭ってきたT氏。
     勿論これらは遵法精神の欠如・ジャスティスの軽視と脇の甘さに由来し全く同情できないが、その中で何度も何度も這い上がってくる闘争心は、並の富豪の坊ちゃん上がりでないことも露わになっている。
     彼を再起させる米国社会にも驚きの眼を向けざるを得ない。

     そもそも、彼の言動がはったりか真実かを見分けるのが難しい場合には、確かに厄介な相手であろう。
     殊に、中曽根元首相等と違い、腹芸ができず、本音が顔と口調に出てしまう誰かさんにとっては…。

     逆に、KGB上がりのプーチン氏は与しやすいかも。金・女・名誉欲に塗れたT氏は、諜報機関としては転がしやすいタイプであるが故に…。

     さて、全体から受ける本書の読後感は、細かな取材、情報の多様さ、濃密さに溢れており、明快な反トランプの立場だとはいえ、読み応えは充分な書である。
     もっとも、本書はトランプ支持層には伝わらないようにも思う。ワンフレーズ・明快さを求めトランプを支持する層に、本書のような濃密かつ厳密な描写、大量の情報を読むことを好むとは思えないからだ。

     一方、本書が、民主党の反クリントン派であっても、反トランプとして糾合する材料になりうるか。この辺りの機微は判らないけれど…。

    ◆補足。
     元々、T氏はクリントン元大統領を支持し、さらにニューヨークでの立候補を措定し民主党に入り、中で最もリベラルな政治家を支持したというキャリアがある。
     またT氏は10数年間で7回も所属党を変えており、かかる政治家(そのキャリアないが)は、節操ないだけでなく、主義な目標、理念なき存在と見るべきだろう。

     しかも、かつて不法移民を低賃金で雇い荒稼ぎしていたT氏が不法移民強制送還を強く説くなど、開いた口がふさがらんレベルではなかろうか。

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    投稿日:2016.12.03

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