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五味洋治 / 文春文庫 (13件のレビュー)
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総合評価:
ことく
9
2017年2月13日
マレーシアの空港で、VXガスによって殺害された金正男氏の事件は、まだ記憶に新しい。 何度かTVの報道で、流暢なフランス語や英語で受け答えする正男氏の映像を見て、とても聡明な印象を受けた。あの不可思議…な国の人ではないような。 マレーシア・クアラルンプールの空港のメディカルセンターのソファーで意識を失っている映像を見て、とても動揺した。彼が何をしたというのか。 本作は、日本の新聞記者の五味洋治氏と故金正男氏のメールのやり取りや、直接インタビューした記録が綴られている。 そのやり取りからも、彼の誠実な人柄や聡明さ、父と祖国への強い思いが伝わってくる。彼は三代世襲を明確に否定していた。そして、驚くことに故金日正氏も同じ考えであったことが書かれている。それなのに何故、いま、現在、このような恐ろしいことにあの国はなっているのか。 私は本当にあの若き最高指導者が怖くてならない。ある日突然、平穏な日常が終わってしまうかもしれない可能性が自分が考えているよりも大きいのだと、平和ボケの自分を恥じた。 故金正男氏を失ったことは、疑いようもなく私たちにとって悲劇だ。彼こそ本当にあの国を変えることが出来たかもしれない唯一無二の人だったのだ。続きを読む
投稿日:2017.03.22
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kotodai
難しい問題だ、しかしながら、この本の内容が真実であれば私は、金正男、と父親である金正日の事を誤解してたようだ。 自由を生きる事をがこんなに困難な事が実際にあることを思い知らされた。
投稿日:2023.12.19
ha-maioni-8
なんとなく、 正男氏は知識豊かで人柄も良く、ユーモアもある良い人なんだろうなと感じる本だが、 本としては特にどうでもいいような内容。 専門家の人が読んだら、北朝鮮の内部情報を知るのに役立つような知的な…内容かもしれないが、 僕のような凡人からしたら、だから何て感じでした。 ともあれ、北朝鮮と世界が平和路線に行けたらいいね。続きを読む
投稿日:2019.09.23
ドラソル
今は暗殺された金正男とのメールのやり取りとインタビューを集めたもの。 彼のパーソナリティはもちろん、北朝鮮について知ることができた。
投稿日:2019.08.24
Hideyasu
クアラルンプールで暗殺された金正男とのメールダイアログ。正男ともっとも個人的な関係を築いていたとされる東京新聞記者による記録だが、この本自体が正恩が正男を暗殺する動機になったのではないかと思える。 …五味氏からの出版打診に対して、正男は北朝鮮の反応を警戒して断っているにもかかわらず、五味氏はこの本を出版している。記者として取材源のコンフィデンシャリティを全然尊重しておらず、五味氏のかっこつけのジャーナリスト魂とやらが、正男氏の暗殺の一因となったとも思う。続きを読む
投稿日:2017.03.24
国領町
この本を読んで、金正男氏が思ったより政権批判をしていたんですね、もっと距離を置いているのかと思ってた。 アメリカは金正男擁立政権を視野に入れていただろうな。 「ご理解をお願いします。北朝鮮の政権が、…私に危険をもたらす可能性もあります。」と出版を止めるよう要請してるが強行された。金正男は著者に対して「本を出すなら、われわれの関係は終わりだ」と伝えて連絡を絶った。 この本の出版だけが暗殺の原因ではないが、まったくないとは言えないと思うな。 https://youtu.be/y95uQmSnR5s https://youtu.be/6eoUKPefEUs続きを読む
投稿日:2017.03.13
kennakata
正男は死んでしまったが、これを見るとこの人が金正日の後を継いだら今より発展したのではないかなと思えた。 だが、正男自身はそれを望まず自由に生きていきたかったのかと思える。現在までの続きがあると思うの…で是非続編が欲しい。続きを読む
投稿日:2017.03.05
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