桜風堂ものがたり

村山早紀 / PHP研究所
(237件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
79
90
40
8
3
  • 本好きだったら絶対に見逃せない1冊です

    「コンビニたそがれ堂シリーズ」「ルリユール」など
    ちょっと不思議でホッとする話を多く描いている村山さんですが
    持ち味のファンタジー色を抑え
    書店とそこで働く書店員を正面から描いた
    本への愛があふれ出すような心温まる作品でした

    それにしてもこの本
    本屋大賞にもノミネートされているにもかかわらず
    ここでもあまり話題に上がっていないように思えます
    すごく良い本なのですが…

    このまま埋没してしまうのは何とももったいない
    もっともっと多くの人に手に取って欲しい
    作品中で書店員さんたちが、自分たちの思いを込めて
    「四月の魚」という本を売ろうとしたのと同じように
    宝物にもなりうる本で、心から応援したくなります

    でも、こうして気軽に電子書籍を購入できる事に
    少しばかり罪悪感を感じてしまったりもして…
    続きを読む

    投稿日:2017.02.23

  • 空気はどこかういろうめいて、ひんやりと重たい。←この表現が頭から離れません!

    電子書籍は、年を重ねると、文字を大きくできるのが一番有り難く、居ながらにしてすぐ手に入る。そして、セールや特典も魅力の一つです。なので、本を手に取ることが殆んどなくなりました。
    でも、ここは本屋さん。・・・!
    特に後半の、静かな涙に比例しての、高揚感と期待感のたどり着いた先には・・・。
    そして、同じくその先にあるものを探していた、アリスちゃんと船長も、一整くんの分身のようでとても良かったです。
    天井のレールに沿って泳ぐ鯨を見ただけで、地下の印刷機が久方ぶりに動いたというだけで、(他にもいっぱい)感動してしまいました。
    続きを読む

    投稿日:2017.04.10

  • 素晴らしい読後感!

    すごく心が揺さぶられた小説です。
    何度も何度も、目頭が熱くなり、電車の中で読んでいたので困りました。
    紡ぎだされる言葉、本当に心にためらいなく響き、感動を与えてくれます。
    いろんな「願い」がこもっているお話だと思います。本が好きな人、本屋さんが好きな人、一生懸命頑張っている人、苦しく辛い状況にある人、そして家族への思い。
    「ひとはたぶん、未来への夢や、この先良くなっていくかも知れないという希望がないと生きていけない」。
    それぞれの思い、それぞれの優しさとしなやかな心の強さがこめられた、あたたかな小説です。
    とても読みやすいと思いますし、是非多くの人に読んでほしいです。
    続きを読む

    投稿日:2017.02.20

  • 本を愛する人々の心温まる物語

    本読みのプロで、優れた本を探す名人の書店員が見つけた無名の作家が書いた小説。その小説を多くの人に読んで欲しいという書店員達の熱意と、それが起こす"奇跡"に深く感動した。本屋さんが抱える悩みや流通の仕組み、本好きな書店員が考えていることなど、本屋の裏話的な話も多くて興味深かった。主人公を始めとする登場人物達の人間味溢れる物語の共通点は、本に対する愛。

    私のような本好きにとっては、読んでいて嬉しくなったし、読後の温かさはとても心地よい。他の本好きの人達も、そうなるのは必死と思う。
    続きを読む

    投稿日:2017.02.18

ブクログレビュー

"powered by"

  • ayaya

    ayaya

    風景の描写が読者を物語の中に誘い込む。
    肌に触れる風、音、香り、太陽のまぶしさまでがそこにあるかのように。
    ちょっと説明過多かな?と感じる場面もあったが、暖かくて美しい言葉を綺麗に紡ぐ作家さんだなと思った。続きを読む

    投稿日:2023.03.09

  • ちまり

    ちまり

    「人は正義の側に着いたと思うと……」の、くだり、本当に納得する。ひどいことも出来てしまう。しかし一整は、桜風堂書店に来るべくして来たのだと思う。

    投稿日:2023.03.09

  • さいち

    さいち

    以前読んだ「魔女たちは眠りを守る」の著者だなぁと思いながら、図書館でなんとなく借りた本。当然のことながらPOPも帯もなく、私にとっては無名と言ってもいい本でした。それなのになぜか手に取ってしまったということは、まさに「生命力のある本」なのかもしれません。

    書店と書店員さんの奮闘や想いが熱く、優しく伝わってきて、本好きの私にはたまらない物語でした。図書館本ばかり読んでいることを申し訳なく感じましたが、思いのままに読みたい本を買っていたら、お財布の中も家の中もとんでもないことになってしまうので、現実の書店員さんごめんなさい。
    続きを読む

    投稿日:2023.03.08

  • みんみん

    みんみん

    読後感最高の超ハッピーエンドの物語です。

    やっぱ読書は紙じゃなきゃ!
    本屋さんに行くのが好き、なんならグルグル眺めるだけでもいい!
    POP見たり書店員さんの一押しレビューも読みますよ!
    そんなあなた
    気合いの入った帯、カリスマ書店員のレビューや
    平積みされた新刊をついつい買っちゃう読書好きさんにオススメの今作です(^ ^)

    つらく寂しい子供時代の優しい主人公…
    寂しい思いの可愛い子猫…
    お爺さんに引き取られた健気な小学生…
    過疎の町の風前の灯の本屋さん…


    優しいお話が好きな方の大好きな設定ですよ笑

    続きを読む

    投稿日:2023.02.18

  • いちご大福

    いちご大福

    著者が書店員さんのみならず、本に関わる人達全てに贈る優しくもあり、熱くもあるラブレターのような本。

    登場する書店員さん達は、ギフトテッドだと感じた。

    投稿日:2023.02.16

  • 白虎

    白虎


    心が暖まり爽やかな余韻に浸った。
    桜風堂をよりよくしようと努力する月原一整と協力する人々の清い心と暖かい優しさに感動した。
    伏線が張りめぐらされており、驚く箇所が沢山あった。
    今まで読んだ本の中でも特に面白い一冊。続きを読む

    投稿日:2023.02.16

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。