【感想】逆回りのお散歩

三崎亜記 / 集英社文庫
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
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ブクログレビュー

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  • ikezawa

    ikezawa

    「となり町戦争」の前日譚も収録されているが、そちらよりは表題作の方が良かった。(ぼんやりとはしている)
     
    A町に住む女性が主人公、隣のC町との市町村合併が「乗っ取り」なのではないか?と言う噂を友人から聴き、ネット上での「合併反対派」の動きや、デモ活動(お散歩)について知っていくうちに、何が真実なのかがわからなくなっていく…

    情報操作、印象操作の攻防、切り取られた報道、怒りが長続きしないとか、ネット上だけ=仮面をつけた人達のこと、など
    Twitterやってることで、より身近に感じる事がテーマ
    そして静かな「目に見えない戦争」と言うテーマはとなり町であれ遠くの国であれ無関心な意識のこと

    そういう感覚を再認識するには良い。
    「となり町戦争」と通じるテーマ

    でも、ちょっと「これは話がどう言う方向に向かうのか?解決するはずがないので、どう終わりに向かうのか」がなんとなく、予想の中のひとつ通りで少し弱く感じた。

    でも、この先何度も思い出す気がする。
    続きを読む

    投稿日:2021.02.07

  • Yurico

    Yurico

    地方都市A市とC町の行政統合を目前に控え、聡美はネット掲示板で、陰謀説まで飛び交う激しい議論が起こっていることを知る。「統合反対派」による市役所への抗議電話や無許可のデモ行進。平穏に過ぎる日常の裏で、無関心に見えた人々が静かに動き出し、反対運動は他を巻き込み激しさを増していく…。日本の現在を想起させる表題作ほか、ベストセラー『となり町戦争』のスピンオフ短編も併録。続きを読む

    投稿日:2021.02.06

  • saaraah

    saaraah

    このレビューはネタバレを含みます

    実在する町じゃないし
    そんなことあるけないと思うけど
    妙にリアルな感じがして
    ちょっと怖い。
    いい歳だから政治もちゃんと
    理解しなきゃって思った。笑

    短編の隣町と戦争するお話は
    ほんとにリアリティがあって
    怖かった

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.02.02

  • stardancer

    stardancer

    どっちかというと期待外れだった。三崎作品は長編かもしくは短編がいいのかも。長さが中途半端だったのか?
    割と好きな作家さんなので期待しすぎたのかもしれない。
    寓話とか風刺とかそういう三崎さんらしさはもちろんあるのですが、ほとんど現実に近すぎてちょっと月並みだったかなと思う。続きを読む

    投稿日:2020.01.07

  • smile0930

    smile0930

    ネット社会の恐ろしさと空虚さを、市町村合併という当事者不在になりがちな社会問題に絡めて描く。現代社会で生きていくのって、本当にもう情報戦なんだと思った。怖い。

    投稿日:2019.01.21

  • Bookrium

    Bookrium

    三崎氏の作品にしてはリアリティがあるというのが第一印象です。
    行政やマスコミによる情報操作が、ネット社会になり誰もが情報を発信できるという神話によって、更に高度化している可能性に対する怖さを感じた。

    投稿日:2019.01.05

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