傷だらけのカミーユ

ピエール・ルメートル, 橘明美 / 文春文庫
(125件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
23
63
28
0
1
  • 三部作の完結編。切ない余韻を残す傑作ミステリー

    カミーユ警部シリーズ三部作完結編。
    イレーヌの事件をかなり引きずってる内容なので一作目を読んでいない人にはちょっと分かりづらいかも。
    カミーユの恋人が強盗事件に巻き込まれ、またしてもイレーヌの事件の再来かと嫌な予感が頭をよぎる。
    まったくの孤立無援の状態で孤軍奮闘するカミーユ。
    後半、単なる強盗事件は全く違った顔を見せ始める。
    とにかくカミーユが可哀想、切ない。
    読み終わってみれば、タイトル通りの傷だらけのカミーユであった。
    続きを読む

    投稿日:2016.10.28

  • 完結編にして最高傑作!

    アレックス以上に途中から予想外の展開に。
    三部作とはよく言ったもので、見事に三作でひとつをなす、歴史的傑作シリーズ。男と女にまつわる犯罪が中心にあるのもフランスぽくってよい。ちょっとした漂うユーモアも続きを読む

    投稿日:2016.12.31

ブクログレビュー

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  • ちぇいみー

    ちぇいみー

    面白い。
    ただ、前の二作のような衝撃はなかった。
    今回もルイがひたすら素敵で、悲劇に向かっていく物語の癒しだった。
    毎回祈ってしまうのが、最後までどうかルイが無事ですように…。

    投稿日:2019.10.12

  • おにけん

    おにけん

    2019年75冊目。「刑事カミーユ」シリーズの完結編。妻イレーヌを酷い形で失った刑事カミーユに新たな恋人ができ、危うい関係ながらも立ち直りつつあったカミーユだがその恋人が事件に巻き込まれ、刑事の職も失う危機に陥りながらも、事件の真相を解明するという話の筋。犯人は主人公に恨みを持つという観点から考えれば、予想はできたけどよもやあの人物だとは。「その女アレックス」から真相がわかるまでの手口が読んでいていつも驚かされる。もう1冊別の小説が残っているので、それも読んでいきたいと思う。続きを読む

    投稿日:2019.10.11

  • もちゃ

    もちゃ

    警部の声がハリソンフォード(磯部勉)さんので脳内再生されてます!笑
    笑ってますが物語は悲しすぎます。

    投稿日:2019.09.18

  • まう

    まう

    今回もネタバレを避けられないので、これから読む人はぜひ作品を読んでからどうぞ。







    私は昔から怖いものがたくさんある。
    その中でもその不安から逃れられない最大の恐怖というと「最愛の人を唐突に、理不尽に失ってしまうこと」だと思う。
    幸せなことがあっても、楽しいことがあっても基本的に生きていくことは苦行に近い。
    そして自分自身が損なわれることそのものよりも、自分を構成する重要な、外部的な要因が損なわれることの方がよっぽど堪える、と私は思う方だ。喪ってしまったら最後、それはもうどうにもならないから。

    だから何かを致命的に損ない続ける主人公を見かけると、その姿を追わずにはいられない。
    その先に何があるか知りたいからだ。
    いつか自分にも訪れるかもしれない瞬間とそれに続く絶望を、それに備える為にサンプルを集めるみたいに。

    カミーユを追い続けるのがこの上なく楽しかったのは、本作のサスペンス的要素もさることながら上記のような気持ちからというのが強いと思う。とても個人的に。

    で、その先に何があったのか?
    についての答えは、とても良かったです。原題の「犠牲」にすべて詰まっているね。最後の方のルイとの対話、私もたしかにそうかもしれない、と思った。
    警察小説、サスペンスでありながら、一貫してこれはカミーユ・ヴェルーヴェン彼自身の物語であったのですね。

    小説家がカミーユを主人公にした時から、彼はもうあらゆるものを根こそぎ奪われることが決まってしまっているわけだけど、だとしても「彼だからこそ」こういう人生になったんだ、という静かな説得力があった。
    すべては第1作目からきちんと描かれていて、収まるべきところに話が収まっていった。見事。


    作品内に沿っての言及。

    根こそぎ奪われると分かっていつつ、初手でアルマンが逝ってしまったのは結構ショックだった。そこまでやるか!と思ったけど、そこまでやるよね。そうだね…2部の引きからの開幕でこれだったのでこれまたやってくれるぜ…と思った。


    アンヌの正体と犯人。
    脳みそがポンコツなので中盤まで全体像が把握出来ずに???てなっており、全てが繋がる直前でああーー!となりました(凡才)
    いや、犯人については検討はついたけど細かなとこがな…そこまで恨みに思ってたん?と。自業自得もいいとこですやん。
    なのでアンヌに関しては、「最初から奪うことが決められていた上で出逢わされていた」ということが逆に私としては「深手にならずに済んだ」みたいな気持ちになりました。
    もちろん、マレヴァルの計画は本当に下衆なんだが、アンヌとの出逢いが本物だとしたらカミーユはもっと損なわれたのではないかと。「仮初めの関係」と何度も言っていたアンヌの気持ちを思うととても複雑な気持ちになるね。嘘とほんとと優しさと。

    人生の中の些細な気がかりってのは、何も対処せずにスルーしてても確実に時間差で自分に降りかかってくると私は思ってるけど、まさにそれを丁寧に展開させられた気分でした。
    刑事として切れ者であるカミーユでさえ、自分の人生に関しては後手後手どころか対処を誤りまくるというのも妙に納得してしまったし。
    1作目でのビュイッソンが描写したカミーユと、実際のカミーユの差異も感じられて巧いなぁと思いました。ちゃんと上手く進み過ぎてるのよね、1作目のは。

    ルイやル・グエンのカミーユに対する態度にもグッとくるものがありました。シリーズものの醍醐味ですね。
    長年育み続けた友情、信頼でさえ、それが足りないとか、本物でないとかそういうことではなく、個人の人生を救い出すにはほとんど無力であるというのは、本当に真実でありとても寂しくもどかしい。

    だから、ルイですよ。
    やはりキャラクターの魅力が際立っている。
    いままでの事件を経て、彼の心中にも積もっていったものがたくさんあると思うんですよね。カミーユとはまた別に。
    彼が主人公になったら、事件解決しちゃいそうだけど(別にそれでいいけど)もう少し、彼の物語も見てみたいと思いますね。

    ああ、ドゥドゥーシュが無事で良かった。
    続きを読む

    投稿日:2019.04.29

  • 有浅ひなこ

    有浅ひなこ

    いつも以上にひとりで暴走するカミーユと、それをあざ笑うかのような展開。犯人の男の語りを読んでて、それが誰なのかが全くわからないことに途中まで気が付かず、あれ? 犯人誰だ? と思って登場人物を見返してみたら、思い当たる人物が1人しかいなくて、暗い気持ちで読んでたんだけど、3日目に入ったらそれどころじゃない事が起きてました。前作、前々作みたいなインパクトはなくて、ただただ絶望的な話でした。続きはないかもしれないけれど、読みたいな。せめて途中にあるらしい中編の邦訳を望みます。
    それから、カミーユの身長は145cmほどだそうなので、日本車に乗れば、普通に足で運転できるんじゃないかな…とシリーズを読むたびに思う。
    続きを読む

    投稿日:2019.03.05

  • nachaaaan

    nachaaaan

    イレーヌ・アレックスのような残酷な場面が少なく、カミーユの内面が書かれた作品だと思った。 「傷だらけの・・・」より、「哀しみのカミーユ」って感じ。

    いつものカミーユとは違う・・・冷静さを失い、手を差し伸べるルイやグレンから離れ、孤独に身勝手に事件の真相を探り始める。

    読みながら「ルイが待ってるのに
    続きを読む

    投稿日:2019.01.20

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