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サンドローネ ダツィエーリ, 清水 由貴子 / ハヤカワ・ミステリ文庫 (28件のレビュー)
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総合評価:
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チョコじょん
このレビューはネタバレを含みます
いくら警察官として有能でも、そんなに怪我してたら水中潜ったり、大怪我して戦うのは無理なのでは?と途中からは戦闘シーンは痛たた(*_*)と読み進めるのが大変。 犯人は全くの予想外だった。自分が誰だか分からなくなると人はそんなにも不安になり、喪失感があるのかと感じた。自分を形成しているのは、過去や家柄でもなく自分が信じている物なんだと実感した。その意味では、ダンテは最終的に確固たる自分をちゃんと見つけた強い人でそこに感動した。 テデスコが何ヶ国語もできるのが羨ましく、年始に読了したのもあり、語学勉強頑張ろう!と全く関係ない決意も新たになった笑
投稿日:2024.01.08
土瓶
6歳のときに誘拐されて11年間サイロに囚われていた経歴を持つ失踪人捜索の凄腕のコンサルタント、ダンテ。 死者9名、負傷者17名の爆破事件に巻き込まれて、その責任を感じている休職中の女性機動隊副隊長、…コロンバ。 この2人が組んで子供の失踪事件を独自に追う。やがてそれは、25年前のダンテの事件に繋がってゆくことに。 おもしろかったです。 ミステリというよりサスペンス。 難を言えば海外物のよくある展開を踏襲していること。ラストの危機一髪は、もうお約束なのかな。 ジェフェリー・ディーヴァーさんによく似ているなぁ、と思った。 三部作の一作目だそうだけど、続きはもういいかな。 けっしてつまらなくはないんだけどね。 細かいところで気になったのが2点。 ――アパートメントのドアの内側の取っ手には、コイントス用のコインが決めた順に重ねられていた。男はドアをわずかに開けて手を差し入れ、コインの山が崩れる前につかんだ。そして、自分が重ねたとおりの順番であることを確かめてからドアを開けた。容易かつ合理的な方法だった。(上巻から抜粋) え? これ、できる気がしないんですが?? いろいろなドアやドアノブを想像して何回も読み返してしまった。 誰かが部屋に入っていないかどうかを確かめる方法として書かれているのですが、どういうこと? これをやろうとしたら、かっちりドアを閉めないで、少しだけ開けておいて、取っ手には触らずに指で押して開けるしかないでしょうが、そんなことしたら不安定過ぎない? 近くの道で大型車が通っても振動で落ちそうだし、風が吹いてもドアが開きそうだし、小さな地震でも落ちるだろうし。 イタリアには地震はないのかな。 ドアが開くと感知する簡易な防犯グッズでも使うか、ペットカメラでも室内に設置する方が簡単だと思うが。 もうひとつ。 下巻で、負傷して入院したコロンバの様子を見に、ダンテが木に登って病室を見る場面があるが、いくらなんでもこれはあり得ないだろう。 時刻は深夜12時過ぎ。その時間の病室の窓にカーテンが引かれていないわけがない。 それともイタリアにはカーテンがないのか? しかもそのタイミングでコロンバを襲う襲撃者が来るなんて都合が良すぎる。 まあ、細かいところは気にしないで流して読めばいいんだろうけど。 まぁた髪の毛が挟まってやがった!!ヽ(`Д´)ノプンプン 1本だけだけど。 誰だ~!!!(# ゚Д゚)続きを読む
投稿日:2023.02.16
黒鷺ノ宮
裏社会との関係性、夜の逃亡劇のくだり、場面場面の登場人物の反応など、所々でハリウッド的なステレオタイプを感じさせるものの、基本のアイデアはユニークで素晴らしく、最後まで飽きることなく読めた。 ただ、こ…のネタならもっと面白く書けても…という思いもあり、星5つとはしなかった。偉そうなことを言わせてもらえば、アイデアに筆力がついていってない状態ではないかと。マンガでいうなら、原作者の素晴らしいストーリーを平凡な作画・演出(下手ではない。プロとしての実力は十分)で読まされてる感じ。続きを読む
投稿日:2022.10.26
ひまわりめろん
もうやめてあげて! コロンバとダンテのコンビは思わずそう叫んでしまいそうなほど苦難の連続です それでなくとも2人は大きなトラウマを抱えていてとんでもない弱点を抱えているのに なんとか頑張って危機を脱…しても10ページも持たずに苦難の雨あられ 二人合わせて少なくとも7回は死にかけます(集計適当) しかも最後にとんでもないのが降ってきてまだ苦しめるの?もうやめてあげて!と叫んじゃいますほんと それでも二人はお互いの弱さを認め助け合い、弱さを補ってあまりある長所を信頼しあって逃げずに闘い続け最後には互いがなくてはならない存在となっていきます この過程がいいんだまた 思いもよらない人物の助けも借りつつ衝撃すぎる真実へ うわーそうなるの? そしてそして最後の最後にさらなる衝撃を読者に与えて次作へ! こりゃあ次も読まねばなるまい! イタリアミステリー…やるやないか!続きを読む
投稿日:2022.07.09
sana
3部作1作目、怒涛の後半。 誘拐監禁を繰り返して来た犯人を追う、女刑事とコンサルタントは。 たくましい美女コロンバは正確には機動隊所属だが、イタリアの警察ってややこしいの、組織が(笑) え~と、カラ…ビニエーリ(国家刑事警察)の方が権威は上なのかも? ダンテは、行方不明者捜索の専門家。 爆破テロを防げなかったコロンバは、そのトラウマを抱え、ダンテは長く監禁されていたトラウマで重い閉所恐怖症、普通の生活の記憶もほとんどなく育った。 心の傷を抱えた二人が支え合い、能力を生かしていく。 事件は国境を越えた大掛かりなもので、しかも、これ一作では終わらない! けれど、鮮烈な事件がしっかり書き込まれスピーディに展開するので、次が待ち遠しい面白さでした。 図書館に並んでいるのを長らく横目で見てました。 というのは当初は、事件が重そうだと紹介読んで思っていたからだと思いますが、そのうち紹介は忘れ、タイトルのイメージで、村の神父さんが事件を解決するような話かと勘違いしてて。 パードレは「お父さん」という意味ですが、神父さんのこともいうので。 そうしたら、作者は、イタリアのミステリというと、人のいい太ったおじさんが事件を解決するようなイメージなのを払拭したかったんだとか。 まさか、そんなことだとは(笑)続きを読む
投稿日:2021.11.11
1426172番目の読書家
イタリア人作家が描くサスペンス小説。図書館の当日返却棚にあった一冊。イタリア人作家の現代小説は初めて読んだが。欧州文明の発祥地であるイタリアからの現代の暗転をテーマにしたサスペンスは、なかなか読み応え…があった。続きを読む
投稿日:2021.08.21
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