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林真理子 / 小学館 (6件のレビュー)
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h.i.
六条御息所から語られる構成だが、かなり林真理子の主観が入っている印象。 儚げに描かれやすい夕顔や桐壺の更衣だが、ただ男性に身を任せて運命に翻弄される弱い存在ではなく、自ら男性を手繰り寄せ運命に立ち向か…って行くファム・ファタル的な「意思ある女性」として描かれているのが印象的だった。続きを読む
投稿日:2023.10.14
sassy
六条御息所目線からの源氏語り。 上下にまとまっていて、内容把握しやすい。 雑誌連載のためか説明内容重複が多い。
投稿日:2023.01.27
ぽんぽ子
源氏物語を未履修のため読みやすそうなものから…と選びました。 ゲスい!いくらイケメンでもキモさを感じさせるほどの女好き。 六条御息所の女君批評が面白くて林真理子ワールド。 光の君に対しても辛口コメント…で、下巻なんてもう悪口。 時代背景も分かりやすかった。続きを読む
投稿日:2020.12.02
marikhmer
すでにこの世のものでなくなった六条御息所から語られる源氏物語。 家柄、教養、趣味の良さ、嗜み、そして美貌という、女としての全てを兼ね備えた、貴婦人中の貴婦人である六条御息所の悲しみ。 その六条御息所か…ら語られる源氏の君の女たち。 一人の女性とて、異性から見た場合と同性から見た評価とで大きく異なるのは現代も同じこと。 女の立場から見ると、男というのは愚かで都合のよい人生を送っている。 上巻では源氏が明石から再び京都に帰るまでが描かれている。続きを読む
投稿日:2020.05.09
眠る猫
読了。 上巻は桐壺の更衣から明石の君まで。六条御息所が語る源氏物語。目線が変わり林真理子的解釈の源氏物語。 これはこれで読みやすく、面白い。 今の世なら光の君のような男性はゲス呼ばわりとなるでしょう…が、それでもいつの世も好まれる源氏物語は何故か?時代が変われば男と女の関係も変わる。地位のある父親や男兄弟がいなければ女は、ただただ落ちぶれていくだけ。女が自分の意思で殿方を選ぶことさえできず、ただ待つのみ。今とはまるで違う男女の関係を六条御息所が霊的目線で語り、今まで気づかなかった女性たちの胸の内を考えることができる。 読み終わると再び普通の源氏物語が読みたくなる。 続きを読む
投稿日:2017.09.23
かなこ
このレビューはネタバレを含みます
六条御息所が、女君たちのことを語りながら源氏物語を紡いでいく話。 夕顔や葵上は自らがかかわっているだけあって生々しくてよかった。 御息所と明石がある種の能力を持っているという設定以外はあまり目新しい源氏物語ではないかな。 下巻の女三の宮に期待。
投稿日:2017.01.07
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