【感想】あなたの知らない脳 意識は傍観者である

デイヴィッド・イーグルマン, 大田直子 / ハヤカワ文庫NF
(18件のレビュー)

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  • bonbon

    bonbon

    難しい内容を下手にカタカナ言葉を使わずにわかり易く書いている。
    幻視、疾病失認なる症状を例から理解出来た。し、全く違うことではあるが自分の思考パターン、物の見方を振り返るきっかけにもなった。
    脳の構造、癖を識ることは日本で言えば刑法39条さらに人工知能などを知る上では必要な内容ではないか。
    ”脳の回路について発見が増えれば増えるほど、答えは甘えや意欲の欠如や自制心の不足に対する非難から遠ざかる”
    これ、それでもわからない人にはわからないんだと思う。
    てんかんが悪魔の憑依ではなくなったのは良いけど、歴史上の勇敢な行いも病気とされるのは正しい事実なのかもだけど悩ましい。
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    投稿日:2023.05.21

  • らんらん

    らんらん

    脳神経学の本を読んでいたつもりだったのですが、最後は哲学書を読んでいる気がしました。
    どちらも、人間とは何か の根源を探るものだからでしょうか。
    脳は知れば知るほど、分からない …無限なもの…
    宇宙だなと思い知る本でした。
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    投稿日:2023.01.08

  • セクメト

    セクメト

    私たちの行動の元となる欲求、あるいは幸福を求める自分の本質は一体何なのか、何を基準にして人は行動を決めているのか。自分と思っている自分は何なのか、こういったことを解明している本です。
    著者は私たちが知らない無意識に行動する本質は脳にあると言うことを医学的科学的に解明されています。
    非常に示唆に富む内容であって、犯罪者が犯罪を犯すことを一例に、その犯罪行為は犯罪者に責任があると言えるか?本当は犯罪者のコントロールできない脳の無意識の行動にその犯罪行為を行う本質が隠れている可能性があると説明しています。
    そうなると責任が問われるのは犯罪者なのか、脳の無意識化の活動の細胞に責任が問われてもおかしくない、と言う大変面白い理論です。
    脳細胞の働きを医学的に神経学的に説明されていて、
    非常に面白い内容で一読に値すると思います
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    投稿日:2022.07.09

  • Go Extreme

    Go Extreme

    第1章 僕の頭のなかに誰かがいる、でもそれは僕じゃない
    ものすごい魔法 私、私自身、そして氷山
    第2章 五感の証言―経験とは本当はどんなふうなのか
    経験の分析
    見ることを学ぶ
    脳で見る
    内からの活動
    第3章 脳と心の隙間に注意
    虫の知らせ
    課題を回路に焼き付けろ
    第4章 考えられる考えの種類
    環世界
    進化する脳のマントラ
    第5章 脳はライバルからなるチーム
    心の民主制
    理性と感情
    命の損得勘定
    多党制の強靭性
    多をもって一を為す
    第6章 非難に値するかどうかを問うことが、なぜ的はずれなのか
    脳が変わると人が変わる
    人間は平等という神話
    修正可能性にもとづく判決
    第7章 君主制後の世界
    汝自身を知れ
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    投稿日:2022.06.30

  • クトーエタ

    クトーエタ

    よくある錯覚の絵を使い、ほらね、脳が認知できてない部分を補完してるんだよ。という本ではなくその先の話を書いて想像させてくれる本だった。脳が概念的に2.5次元で理解してることから、意識したものが、事が、解像度が上がり脳に情報が入ってくるとはじめて理解できた。目標や言霊を発した瞬間に情報が集まってくることは自然であると思えた。このような気づきがたくさんある本であった。最後の2章では話の展開があり、法が掲げる平等の前提である、『みんなの脳が平等』ということに対して異を唱えており、そこから法律や世界の在り方を説いていた。この部分については他の本におこして欲しい話題だったため、星4とした。実際4.5点位だった。続きを読む

    投稿日:2021.11.09

  • chibaran

    chibaran

    「考えついた」というのは、無意識がすでに考え終わったことを意識が知るだけ。「見る」というのは、脳が予め予想したことに対して視覚がフィードバックして調整するフィードバックループによる。脳の神経系は冗長化していて、同じ事柄に異なる解法を試そうとし、ときには対立している。そんな話だけでも刺激的なのに、神経法学、犯罪者への量刑の話へと発展するのが最高です。考え方の次元が変わった気がする。続きを読む

    投稿日:2021.09.23

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