【感想】崑ちゃん ボクの昭和青春譜

大村 崑 / 文藝春秋
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • hito-koto

    hito-koto

    このレビューはネタバレを含みます

     仕事をしてた時、地方を訪れると、オロナミンCとボンカレーのホーロー看板をよく目にしましたw。近くに赤いポストもあったような。自分の故郷に帰った気持ちになったものでした。大村崑「崑ちゃん」、2016.9発行。1931.11.1生まれ、大村崑さんが昭和の芸能の世界を綴られました。姓は尾呂内、名は楠公。元気ハツラツ オロナミンC。ダイハツ・ミゼットのCMもありました。元気の秘密は:①日課は筋トレとストレッチ ②マゴワヤサシイをよく噛んで ③歯もクリーニング ④きんさん、ぎんさんの明るさ ⑤寝床は大切。

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    投稿日:2022.01.14

  • sasha89

    sasha89

    子供の頃、大村崑と三木のり平の区別がつかなかった。というか、同じ
    人だと思っていたんだよね。だって、ふたりとも「鼻メガネ」だったのだの
    もの。

    三木のり平は既に亡くなっているけれど、大村崑は今でも現役だ。本書
    が発行されたのは2015年なのだが、その時点で御年84歳。まずこの年齢
    にびっくりした。

    芸能人は実年齢より若く見えることが多いけれど、片平なぎさ主演のテレ
    ビドラマ「赤い霊柩車」シリーズを見ている限り、崑さんは60代くらいに見え
    るんだよね。

    本書はテレビの黎明期から平成の現在まで、生い立ちを含めた崑さんの
    人生の聞き書き。関西弁を活かしているので、崑さんの話が時折、頭の
    なかで「赤い霊柩車」シリーズの「秋山さん」で再生されちゃう。

    喜劇役者であることは知っていたが、幼い時に父親が亡くなり、親戚に
    引き取られて特に叔母には厳しく育てられたなんて知らなかった。

    芦屋雁之助・小雁と共に過ごした劇団「笑いの王国」の結成・解散の
    いきさつ、大塚製薬やダイハツのCM出演時の裏話、既に故人となった
    昭和のスターたちとの思い出話等が満載。

    映画「ブラックレイン」で高倉健が演じた刑事の役は、もしかしたら崑さん
    が演じていたかもしれなかったのだね。そうなっていたら、作品の雰囲気
    も少々違っていたかもしれない。崑さんでの「ブラックレイン」も見てみたい。

    ご家族のことも語っているのだけれど、結婚する時に奥様から「揺子と
    呼んで欲しい」と言われた約束をずっと守っていらっしゃる。

    これって素敵なことなのじゃないかな。結婚生活が長くなると奥様を呼ぶ
    のに「おい」とか「お前」とか「お母さん」に変化してしまうと思うのだ。それ
    なのに2010年に金婚式を迎えて後も、奥様のことを「揺子さん」と呼んで
    いらっしゃるのだもの。

    若い頃に肺結核を患って片肺を摘出しているが、それ以外には大病も
    せず、戦後から現在まで活躍を続ける稀有な存在である崑さん。まだ
    まだ「元気ハツラツ」なのである。
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    投稿日:2017.08.24

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