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高橋哲哉 / 講談社学術文庫 (4件のレビュー)
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koshi
すごい。知っている世界が、くずれていく、、 すべての他者との、初めから暴力的な関係性の中に、すでにある絶対的正義
投稿日:2023.02.26
いゔどっと
【1】 30 修論 36 五月革命 43 脱構築は哲学を文学に →ハーバーマスは批判、ローティは歓迎 →デリダ・サール論争 48 デリダの抵抗、ブルデュー 52 ド・マン論争 【2】 55 解体の仏…訳語としてデコンストラクション 64 エクリチュールはパルマコン(知恵の、記憶の秘訣)である 81 プラトン主義哲学、形而上学=二元論的分割 82 形而上学の要素 ①ロゴセントリズム ②フォノセントリズム ③現前(←ハイデガー) ④存在・神・目的論の構造 ⑤ファロセントリズム(ファルス) 84 現前(古代・イデア→中世・絶対神→近代・自己現前(コギト・意識・主観性)) 92 外部は内部の内部 102 コーラ(場) 106 パルマコン 115 パルマコス Holocaust 121 ソクラテスの幽霊、灰 【3】 129 破壊不可能な責任 130 決定不可能性における決定=非暴力ではない 原エクリチュールの原暴力があるから 「暴力のエコノミー」非暴力を追求する行為自体が暴力となる 133 固有名の暴力 142 レヴィナスの暴力 143 暴力性に無知なのは無責任→暴力にあらがう 147 脱構築は他者への肯定的な応答、まったき他者の侵入 149 言語の反復可能性(エクリチュールだけでない) ①パロールは語る主体が現前するが、エクリチュールは主体はない ②パロールは外的・現実的コンテクスト(周囲)も内的・意味的コンテクスト(文脈)もオリジナルで現前するが、エクリチュールはそうではない 154 マーク(記号) 159 引用 意味のイデア的同一性(←反復可能性) 「最小のイデア化」 162 形而上学的反復は同一の反復だが、デリダの反復は差異を伴う 164 散種 無限の意味の繁殖可能性 167 反復と散種でマークからマークの他者へ向かっていく運動を知る 175 テクストを読むことは他者の署名に連署すること 178 oui 183 自由で自律した決定のまえに、他者への呼びかけへの責任、応答可能性がある 【4】 193 批判法学 197 法は脱構築可能、正義は脱構築不可能 203 独立 208 現前は再現前の再現前 214 不可能性の経験そのものが正義 222 幽霊 228 古典的な解放の理想を肯定 【5】 232 贈与 254 主体は決定できない 257 幽霊 274 死者を葬る 277 忘却 続きを読む
投稿日:2023.01.28
ハマー
デリダ入門書として非常によみやすい。 エクリチュール、反復可能性、差延、散種などのデリダ語の使い方が見えてくるだけでなく、デリダ思想を一つの正義の思想として読み解くことで、脱構築が単に哲学の破壊ではな…く肯定的な思想であることが分かってくる。 本書を読む以前はポストモダン思想には破壊的・ニヒリズム的なイメージを持っており、脱構築もテクスト斜め読みのようなイメージを持っていたが、本書を読むことでそれとは全く異なる肯定的な他者の思想が見えてくる。 現象学において他者とはなんなのか?という問いをぼんやり持っていたが、デリダはそこに一つの新しい他者像を提示しているのだろう。 デリダの著作の入口として非常にモチベーションが湧く良い入門書でした。続きを読む
投稿日:2021.06.01
愛と幻想
おそらくよくまとまっているのだと思う。デリダを読んでそれを有意義に受け取ることはその性質上難しい。そこになんとか最低限度の錨を下ろそうという苦悩が見える。デリダの脱構築においては正義は脱構築し得ないと…いうのが一応の最低ラインにはなるのかな。何にせよ使う側の誠実さが求められると思う。続きを読む
投稿日:2017.12.18
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