【感想】やり抜く力

アンジェラ・ダックワース, 神崎朗子 / ダイヤモンド社
(392件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
120
145
70
18
3
  • 天才と普通の境目。

    「あの人は自分と違って才能があるからすごいんだ」
    「自分はこれといった能力がない」
    「今から努力しようにも、本当に成果につながる自信がない」

    こんなことを感じる方、僕だけではないと思います。

    この本は、そんなことをなぜ感じてしまうのか、そして、高い成果を残すためのポイントは何なのかを、科学的な側面から詳しく説明してくれます。

    この本の根底にあるのは、高い成果を残す人と、そうではない人の違い。これまでの多くの実験の結果から導かれていることを、一つ一つ説明してくれます。また、科学的側面からの説明なので、非常に説得力があります。

    そしてその結論が「GRIT」(やり抜く力)であると結論づけています。
    また、それで終わらず、なぜそう判断したのかはもちろん、その力を身に着けるためには、何をやればいいのかまでまとめられているので、人生の長い期間で、参考になり続ける本だと思います。

    本のタイプとしては、マグゴニガル博士の本やハルバーソン博士の本に近い印象です。

    年齢や職業問わず、多くの方に参考になる本だと思います!
    続きを読む

    投稿日:2017.01.22

  • 就活生、育児に迷いがある方にお勧めしたい作品です。

    著者はマッキンゼー社の経営コンサルタントを職歴にもつ心理学者の方で、やり遂げる能力の高い人、そうでない人の要因を色々な観点で分析し、多様な論説が紹介されています。

    成功者はやり遂げる能力が高い人が多い。では“才能”と“努力”いずれのスコアが高い方に軍配が上がるのか?また、人はどちらを評価するものなのか?

    ビル・ゲイツ氏も評価している粘り強さは、生育過程が非常に大事であり、周囲の大人がどのような関わりを良しとするのかも提唱されています

    成功例として、一般人、芸能人、実業家、オリンピックメダリストなど、幅広い人々のサクセスストーリーが紹介されています。
    中でもメガ成功者であるアマゾンドットコムのジェフ・ベゾス社長の育成ストーリーは興味深いかと思います。子どもをよく観察する事の意義が分かります。

    仕事で成功しているか?と自分を振り返った時に、「自分の従事している仕事は 単なる“仕事”なのか、次に繋げる“キャリア”なのか、或いは“天職”なのかによって幸福感が違う」という論説はズシンと胸に響きました。

    「やり遂げる力」を高める簡単に取り掛かれる方法も紹介されています。人生哲学を掲げること~まずは強く興味を持つものを発見する事から始まるのですが、ピラミッド式の目的達成メソッドの作図は、とても効果的だと思いました。

    もっと硬い内容を予想していましたが、読みやすく分かりやすい論文でした。シンプルで不屈に生きる素晴らしさを認識し、生活に張りをもたらしてくれる本だと思います。
    続きを読む

    投稿日:2017.03.19

  • 人生に前向きに挑戦する全ての人へ。背中を押す一冊。

     成功する人達の秘訣は才能ではなく「やり抜く力」である。精神論で片付けがちなこのテーマをあらゆる方向から徹底して事例を集め、分析し、体系化した渾身の快作です。
     意図的な練習を行い、目的を見いだし、成長思考で諦めずに最後までやり切るのが「やり抜く力」。どうすればそれが身につき、 継続できるかを明快に分かりやすい言葉で示してくれます。
     訳も自然で大変読み易く、随所で頷くこと請け合いです。教育者、指導者だけでなく前向きに挑戦しようとする全ての人達にお勧めしたい一冊です。
    続きを読む

    投稿日:2016.11.17

  • 勇気を与えてくれる本です。

    困難にぶつかったときに自分に才能がないからではなく、何かやり方が間違っているなのだと考えることが重要だと言っています。成功のためには出来ることをこつこつ積み重ねるしかない。まさに「今」の積み重ねが途方もない差となり、才能になるのだなと、この本を読んで思いました。続きを読む

    投稿日:2016.10.28

ブクログレビュー

"powered by"

  • 漢

    自分は好奇心旺盛でいろんなことに手を出しがちだが、大抵最後までやり遂げることがない。そんな自分を変え、徹底的にやり切る自分になりたいと思い、よんでみた。

    人が成功するために必要なのは「才能」ではなく「やり切る力」だ。ということをさまざまな事例から学ぶことができた。自分も頑張れば成功できるんだ、やってやろう。という気持ちになれる本だった。
    また、その力を養うためのヒントも得られた。

    やり切る力は粘り強さと情熱からなる。
    やり抜く力をつけるには、いろんな小さな目標の根源にある究極の目標、人生哲学が必要

    やり抜く力をつけるステップ
    1 興味を感じること、楽しめることに取り組む。楽しんでこそ情熱が生まれる。
    2 意図的な練習、つまり自分の課題を改善するなどの目的意識を持った練習をする。
    高い目標を持ち、その達成を目指す。改善が必要な点が見つかればできるまで繰り返し練習する。
    ただし意図的な練習はやり抜く力がある人でも辛いことが多い。だが、次第に努力が報われることにより努力自体が好きになる?
    3 大義名分があるとよい。例えば人の役に立つなど、自分の快楽だけでなく他者に関する動機があると良い。
    4 希望 人は変われるという楽観思考が大事。辛い経験を乗り越えることで強くなれる。

    ダーウィン 「人間の知的能力に大した差はない、差があるのは熱意と能力だけだ、」
    続きを読む

    投稿日:2024.04.12

  • Paddyfield

    Paddyfield

    やり抜くには、才能ではなく努力といったことを事例と共に記載されているが、内容から得られるものはほとんどない。

    投稿日:2024.04.03

  • のん

    のん

    物事を成し遂げるために必要なのは、熱意ではなく忍耐強さであるという主張が目新しかった。一時的な熱意ではなく、例え途中で挫折したり熱意がなくなったりしても、とにかく最後までやり通すこと。やむを得ず中断してしまっても、またいつかやり始めること。これは自分の経験的な感覚とも一致する。そのときそのとき自分に出来ることを積み重ねていくと、いつのまにか遠くまで行けることがある。諦めないことが大切だ。続きを読む

    投稿日:2024.03.08

  • テルテル

    テルテル

    やり抜く力の研究第一人者が研究者の視点でどういう条件がやり抜く力を育むのかを教えてくれる本。自分を変えたいとか、ノウハウが欲しい、という人にとっては少し本のアプローチが違うので戸惑うかもしれません。

    投稿日:2024.03.06

  • Limei

    Limei

    「やり抜く力」
    あきっぽくて続かない私には突き刺さる言葉。
    自分にはもちろん、もっと早く読んで子育てに生かしたかったです。

    「人生の長いマラソンでどこまでがんばれるかは、体格や基礎体力のちがいによるものではなく、圧倒的に「努力」にかかっているということだ。」

    やり抜く力を育てるためには、
    「意図的な練習」が必要。
    目標を決める→目標に向けて努力する→改善→上手くできるまで繰り返し練習する。
    そして、「習慣化すること」。

    それがなかなか難しい!
    続きを読む

    投稿日:2024.03.04

  • はな(ビジネス・自己啓発中心)

    はな(ビジネス・自己啓発中心)

    情熱と粘り強さを持つ人が成果を出す。
    わかってはいることだが、それをわかりやすく具体例を多く持ちで話している本。

    最高のパフォーマンスは、無数の小さなスキルや行動を積み重ねた結果として生み出される。それは本人が意識的に習得する数々のスキルや、試行錯誤する中で見出した方法などが、周到な訓練によって、叩き込まれ、習慣となり、やがて一体化したものなのだ。やっていることの一つ一つには、特別なことや超人的なところは何もないが、それらを継続的に正しく積み重ねていくことで生じる。相乗効果によって、卓越したレベルに到達できる。

    続きを読む

    投稿日:2024.02.18

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。