ニルヤの島

柴田 勝家 / ハヤカワ文庫JA
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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ブクログレビュー

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  • 酔歩

    酔歩

    4つのエピソードがシャッフルされ、終盤に近づくにつれ段々と一つに繋がっていく。

    主体も時系列もバラバラなエピソードの断片を四次元的に組み上げながら世界観を理解するという、能動的読書が楽しめる。

    投稿日:2019.02.27

  • HsHs

    HsHs

    SF ×宗教という組み合わせ。
    我々も正直 死後の世界については うっすら信じてるか信じてないかくらいなものだと思うけど、「科学が進歩して死後の世界が完全に否定されたらどうなるのか?」「SF的な観点から見る死者の国とは?何故 人類はそれを必要としたのか?」という感じの作品。
    読み応えある作品でした。時系列が作品の根本設定としても入り乱れてるので読み返し必須。


    “{ミームとは即ち、人間の持つコーデックなんだ。人はあらゆる文化事象をコード化し、自身の脳内にあるミラーニューロンにおいて接続する。接続された文化事象は、個人の行為となってデコードされる}”
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    投稿日:2019.02.23

  • ま鴨

    ま鴨

    前評判に違わず、難解な作品。
    主に4つのパートに分かれており、それぞれ「ECMを訪れたノヴァク」「同じくECMを訪れた模倣子(ミーム)行動学者ヨハンナ」「孤島でゲームに興じる二人」「肉体労働者のタヤと彼を慕う少女」が主人公格として物語の狂言回しになります。この4パートが交互に螺旋構造のように描かれ、さらに時系列が本来の時間軸とは無関係に前後に行ったり来たりする、という大変に複雑な構成。一読しただけでは、正直何だかよく判りません。自分なりに「こういうことかな?」と想像しつつ2度目のチャレンジで「あー、そういうことか!!」と納得しました。この構成はなかなか面白いです。

    ただ、物語世界の前提条件となっている「『死後の世界』が消滅した価値観」というのが、鴨的には最後までしっくり来ず・・・
    死者の記録を自由に呼び出せると言っても、その人が死んでいる事実に変わりはないわけですし、それをもって「死後の世界」がなくなるという発想が飛躍し過ぎな感があって、何だかむずむずしたまま読了いたしました。
    模倣子(ミーム)をメインテーマに据えた、野心的なSFです。最先端の日本SFに触れる醍醐味はありましたが、鴨的には若干消化不良な感じ。まだまだ勉強が必要ですなー。頑張ろう。
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    投稿日:2018.05.24

  • machidyo

    machidyo

    何か見えない大きなモノ。
    でもそれは個々の人がもつ小さなモノの集合体。

    (以下抜粋)
    ○喩えるなら、一度読んだことのある本を、あえてバラバラに読み直すようなものだ。ただ違うのは、読んだことがあるという意識があるだけで、実際には次の場面を想像することはできない。(P.12)
    ○つい落ちた夢を見たから筋肉が反応したかのように因果関係を結んでしまうが、実際はまず筋肉の動きがあって、そこから目を覚ますまでの僅か数コンマの間に脳が夢の中で、筋肉が動いた理由を映像として再現するんだ。(P.277)
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    投稿日:2017.12.30

  • てけてけ

    てけてけ

    伊藤計劃感に文化人類学をミックスした感じ?話の並行数と時間のズレで若干頭がこんがらがるけど、収束していくときのカタルシス的なのはよい。

    投稿日:2017.09.17

  • velikiy99

    velikiy99

    このレビューはネタバレを含みます

    本作で「消えた」と言われている「死後の世界」とは,「自分が死んだらどうなるのか」という問いに対する答えとしてというよりは,「死後に何が起こるか」という一般化された価値観としての概念になるようで,それが定まることにより議論の余地が無くなったというものである.従って死んだあとに意識がどうなるのかという部分などはあまり触れられておらず,死後の世界が云々というよりは,生体コンピュータを介して人間集団が集団意識的なものをはっきり構築していく過程が,本作の中での主たるテーマになっている.
    以上も踏まえて全体に何となく,ハーモニー(伊藤計劃) Mk.II という感じがするし,ミームが人を操作して…という辺りは「虐殺の文法」に近い.
    後ろ1/4くらいで怒涛のごとく種明かしがされるが,それまではとにかく断片的で何が何だか分からない.
    Gift,Transcription,Accumulationの相互のつながりは分かりやすかったが,Checkmateだけは残り3つから浮いていた印象.猿というのも何かのメタファーなんでしょうか.

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    投稿日:2017.06.30

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