【感想】神様の裏の顔

藤崎翔 / 角川文庫
(259件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
40
91
103
9
0
  • 正統派叙述トリック…

    文庫化に伴い?かな?
    いつの間にか消えてたので再レビュー
    しますm(__)m
    こういう作品を叙述トリックというのが、
    正しいのでしょうね。
    正統派な「騙し」のテクニックを感じました。
    ドキドキ感は、感じないものの話には
    ドンドンのめり込めます。
    叙述トリックなだけに、感想の書き方次第で、
    未読の方が楽しめなくなるので、多くは
    書けませんがm(__)m
    トリックのためだけに、無理やり話しを
    作った感じはなく、「えぇ!?」を連発できる
    かもしれません【笑】
    トンでもない話しなのに怖さはなく、
    トリッキー?コミカルな部分が多く
    「たまにはこんな本もいいな」とすっかり
    気に入っちゃいました。
    しかしまぁ、ああいうラストとは…。
    万人にお薦めできる本ですね。
    続きを読む

    投稿日:2016.10.27

  • 裏の顔があるのは・・・おまえだっ!

     教育の神様のような先生のお通夜で、係わった人たちが故人を讃える独白で始まります。基本的に「尊敬してました」「素晴らしい人だった」とするものの、ちょっと引っかかる事がちらほらと・・・。そのうち二名がたまたま話をしたことによって、疑惑のラインがつながります。それからは芋づる式で状況証拠のオンパレード。 題名通り、神様には本当に裏の顔があったのか? 状況証拠だけで尊敬していた先生の評価を変えてしまう語り部たちの方がよっぽど裏があるようにも思えますが・・・さて本当の裏の顔はどこにあるのでしょうか? ラスボスをお楽しみに!続きを読む

    投稿日:2017.02.22

  • 予想外の・・・

    神様のように思われている坪井元教師がなくなり、そのお通夜での話です。彼にかかわった人たちが故人を偲んで過去振り返り・・・そこに犯罪の影があることに気が付きます。各々思い出話をし、先生の犯罪と思われる事件を回想していくのですが・・・。読んでいて小気味がいいほど騙され、そして事実が解明され伏線が回収されていきます。そこで終わりではなく、新たな事実が判明し・・・いい意味で裏切られ、面白かったと思える小説でした。新刊で買ったはずなのに、文庫になっていてびっくりしました(笑)続きを読む

    投稿日:2016.12.06

  • 重くならない文体と語り手が次々と変わっていく構成の面白さは素晴らしい

    元教師、誰からも慕われた神様のような男、坪井誠造の通夜での出来事。参列者同士の会話の中から故人には裏の顔があったのでないかという疑惑が浮上する。人間とは温厚すぎることも周囲の人を追い詰めてしまうものなのだ。としみじみ感じた。その対極にある嫌われ者のスパルタ体育教師が所々で不思議と魅力的に見えてくるのも事実。後半の通夜ぶるまいの席での議論は空気に飲まれ二転三転する人間の弱さが丸見え状態。教師であるが故の子育ての難しさも露見する。それでも重くならない文体と語り手が次々と変わっていく構成の面白さは素晴らしい。続きを読む

    投稿日:2017.01.29

  • 神様のようないい人。でも本当は??

    ある教師の葬式の場から物語は始まります。
    そこに集まった同僚や教え子、教師が持っていたアパートに住む住人など、面識のない人たちそれぞれの視点から物語は進行していきます。
    はじめは、その教師「坪井先生」に感謝の気持ちを持ち、葬儀に参列していた面々ですが、それぞれと会話をするうちに、「もしかしてこれは、坪井先生が裏で関与していたのでは?」という疑惑が多数生まれます。

    そして、中盤から関係者全員が集まり、疑惑を集めると、どんどんパズルのピースがはまっていき・・・・。


    という展開で、正直最初から話に引き込まれました。
    坪井先生はいい人なの?悪い人なの?どっちなの?犯人は誰なの?とパズルのピースがはまる気持ちよさと、テンポのよい笑いも相まって、一気に読んでしまいました。
    回想シーンはありますが、ほぼほぼ葬儀の場だけの出来事です。多くの登場人物、そして問題となる事件がありながら、葬儀の場だけで完結させ、そしてそれぞれの関係までパズルのピースとして構成しているのは、本当に見事でした。まんまとやられました。
    ただ、ちょっと長いかなと感じたところと、最後の結末が、好みの問題ですが、私はちょっと、という感じはありますが、エンタテイメントとして、良質のものを読んだなという感じです。
    続きを読む

    投稿日:2017.08.15

  • おおそうきたか

    序盤からおもしろく、横溝正史大賞=ミステリーのイメージで読んだら大違い。でも最期には…

    投稿日:2017.03.28

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ブクログレビュー

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  • ギーモグリ

    ギーモグリ

    このレビューはネタバレを含みます

    群像劇でテンポよくすすんでいくので
    読みやすかった。

    個人的には
    ラスト先生に何か
    もうひとひねりほしかった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.15

  • みー

    みー

    ストーリー展開はとても面白いし、どうなるのかドキドキハラハラさせられたけど、文章が平坦な感じで読書としてはちょっと物足りなく感じた。
    この筋書きで他の作家さんだったら、どんな風になるのかな?って、考えてしまった。続きを読む

    投稿日:2024.04.13

  • サンコン

    サンコン

    このレビューはネタバレを含みます

    逆転美人より面白いという意見を方々で聞いていたので手に取ってみた。

    すごく読みやすく、あっという間に読み終えた。
    オチはちょっとうーん、となったけど、きっちり伏線も回収していて相対的には面白かった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.08

  • kumapanda

    kumapanda

    ▪️本書のサマリー
    ・人は誰しも秘密を抱えて生きているもの。
    ・世にも奇妙な物語で取り上げられそうな作品。
    ・喜劇+ミステリー

    ▪️ざっくりなあらすじ
    誰からも慕われていた神様のような元中学校教諭の坪井誠造さん。
    その方のお通夜に生前親しかった人々が参列。
    そんな中、参列者同士が奇妙な繋がりを持ち、坪井誠造なる方、実は神とは似つかぬ所業を生前していたのではと疑惑が上がる。
    故人の教え子、元同僚、故人が中学校退職後に経営していたアパートの店子、近所のおばさん、そして故人の娘が通夜に繰り広げる喜劇を加えたミステリー。
    神らしからぬ所業を行なっていたのは、本当に故人なのか。
    最後の最後に騙されました。
    最初は、笑います。公衆の場で読むのが憚かれますが、後半はテイストが異なり、一気に恐ろしい話に。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.24

  • ルーーク1125

    ルーーク1125

    色んな人からみた主人公の姿が描かれていく。
    こーかなーと思った結末の何歩か先をいくような結末。
    さすがです。

    投稿日:2024.03.24

  • kirocu

    kirocu

    このレビューはネタバレを含みます

    いろんな人の一人称の語りで進んでいく。
    良い人だと思われてた人は実は悪人だったのか?気になってドンドン読み進めていけた。途中クスッと笑えるところもあったりしてサクサク読める。

    重厚な雰囲気の本格推理小説なら、ちょっと詰めが甘い種明かしなのでガッカリしたかもだけど、笑いありの軽妙な小説だったので受け入れられた。おもしろかった。「12人の怒れる男」をちょっと思いだした。

    横溝正史ミステリー大賞受賞作とは思えない軽さだったな。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.23

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