【感想】ギフテッド

山田宗樹 / 幻冬舎文庫
(29件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
3
18
7
0
0
  • 進化なのか,種の争いなのか

    謎の臓器をもつ子供達ギフテッドは特別なのか,時間とともに,迫害され,持ち上げ
    られ,そして排斥され,翻弄されるギフテッドの子供達。
    だが,あるとき起こる異変がすべてを変貌させ,ギフテッド達は好むと好まざるとに
    関わらず,さらなる試練に巻き込まれる。

    前半,後半でだいぶテイストが変わり少し戸惑うことはありますが,最後はこれこそ
    が起こるべき進化かもと思わせる。面白い作品だと思います。
    続きを読む

    投稿日:2017.02.10

  • 自分と違う者への偏見

    そういった潜在意識を扱った秀逸作品の一つ
    だと思う。
    映像化も見てみたい。

    投稿日:2018.03.10

  • 共存か、テロか。

    貴志祐介氏の「新世界より」の前日譚のような、始まりのようなお話。
    ストーリー上都合が良い部分があるけれど、凡人には理解出来ない部分がここなんだろうな。と解釈しながら読破しました。
    「新世界より」を好きな方なら読む価値はあると思います。続きを読む

    投稿日:2018.07.23

ブクログレビュー

"powered by"

  • お猿の妖術

    お猿の妖術

    このレビューはネタバレを含みます

    近未来SF作品。
    ギフテッド、非ギフテッドの対立軸を中心としたお話でありますが、リアルな社会に通じる部分も多く、非常に考えさせられる作品でした。

    人は自らが属するもの以外のものに対して、非寛容になる。まして、それが自分の想像力の範疇を超えるものの場合、嫌悪、憎悪、恐怖、排除等の負の感情を増幅させてしまう。
    これはリアル社会にも頻繁に見られる事象で、その垣根はますます高くなってきているように感じます。

    国会議員達が登場する部分、少ぺージだけど、これもリアルな社会の国会議員と通ずるダメさ加減が上手く表現されてました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.09

  • runyuho

    runyuho

    このレビューはネタバレを含みます

    生まれながらに人とは異なる謎の器官をもつ「ギフテッド」
    国による一斉検査である一部の人間だけがその器官を持つが、その能力は明らかになっていない。ただ、人類の希望と考えられ、神から与えられたギフトを持つ者として特別な生活を約束される。
    数年後ギフテッド制度は廃止されるが、ギフテッドによる大量虐殺事件が発生する。
    その事件を皮切りにギフテッドたちの運命が思いもよらぬ方向に動き出す。

    現実社会でも、ある一部の能力だけが著しい子供に対し「ギフテッド」という言い方をするが、その代わりに彼らは何らかの欠落を抱えている。この物語では超能力的な人知を超えた能力を所有する者たちを「ギフテッド」と呼び、その能力を軍事力として利用する、または全人類に転用するといった構想が練られる。著者の「百年法」でも感じたが、現実が少し行き過ぎればこのような未来が待っているかもしれないと思わせる怖さがを感じてしまう。強大な力は善人さえも悪人へと変えてしまうということなのだろうか。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.10.14

  • パセリ姫

    パセリ姫

    このレビューはネタバレを含みます

    異質なものを敵視し排除して、自分の考える「普通」を守りたい人々の、なんとも残酷で愚かな姿。
    敗北感と恐怖が差別を助長し、理性を吹き飛ばす。
    ギフテッド自身ですら、超能力なんてない、火星に住めるわけがない、と最初はすんなり受け入れない。
    悲しいね。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.08.07

  • takaoriusa

    takaoriusa

    本当に久しぶりに投稿。
    読書はしていたけど、余裕がやっとできたので。
    こういう超能力的な内容は大好きなので、普通に面白かった。

    投稿日:2023.06.02

  • よーこ

    よーこ

    超能力というSF的要素だけど、人物の設定や政治、集団心理とか細かく描かれているのでイメージしやすく入り込みやすかった。

    けど、正直、個人的には百年法の方が断然おもしろかった。

    投稿日:2023.02.08

  • たるお

    たるお

    このレビューはネタバレを含みます

    単行本484ページを1日で一気読みできるエンターテイメント小説だった。
    少数ながらも超能力を持つ「ギフテッド」と、彼らの能力を恐れて迫害する大衆との軋轢。SFエンタメ小説で頻出の構造ではあるけど、自分はそれが好きなので面白く読める。能力を持った少数派がだんだんと力を発揮して攻勢に転じていくカタルシスを期待通りに味わえるのが読んでいて快感。

    ただし、こういう仕立てのSF小説はどうしてもそうなってしまうのだろうけど、少数派の反乱は、最後には同じ能力を持った正義側(人間社会の倫理観に沿って生きようとする側)の人間達によって平和的に解決されてエンディングとなる。
    ギフテッド達を虐げてきた大衆がもっとギャフンと成敗される場面を読みたかったし、ギフテッド達が人間社会を潰してしまうまでの極限的な展開を読んでみたいなと思うので、結末には物足りなさを感じる。村やんやアレックスにはもう少し頑張って欲しかった。

    しかしそれを書くとストーリーの収拾つかないだろうなとも思うので仕方ないのだけど、一度ぐらいはそういう結末の小説を読んでみたい。
    大昔読んだ「魔法使いの弟子たち」も似た話だったと思うが結末を覚えていないので、そっちも再読してみようと思う。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.01.12

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。