【感想】マンガ経営戦略全史 確立篇

三谷宏治, 飛高翔, 星井博文 / ディスカヴァー・トゥエンティワン
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
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ブクログレビュー

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  • taiga yamazaki

    taiga yamazaki

    概要を体系的に学べて良かった。様々な理論があることがわかり、どういう風に発展してきたかを知れる。
    フレームワークに落とし込むことが重要視されてきたが、個人的にはあまり有意性を感じていない。ただ、先人の考えはきちんと学ぶべきだと思う。続きを読む

    投稿日:2021.08.16

  • ユウ

    ユウ

    ◎20世紀の経営戦略は、ポジショニング派とケイパビリティ派の争いであった。
    ポジショニング:儲かる市場で儲かる位置どりをする(外部的)
    ケイパビリティ:企業内の能力を活かす(内部的)

    ・テイラー
    学的管理法を産んだ。
    ▶︎数値による分析で、対象とする鉱物によりスコップのサイズを変える。

    ・フォード(車)
    マニュアル化、流作業により高信頼低コストを実現。また、賃金の上昇も積極的に行なった。
    しかし、単純作業による疲れから労働環境が過酷だと言われた。

    ・メイヨー
    社会的存在としての人間を見出した。
    労働条件改善のために従業員と面談を行った。面談を行っただけで、生産性が向上した。
    ▶︎人の労働意欲は労働条件より人間関係が決める。


    ・組織が大きくなるほど、集権的組織より分権的組織(事業部制)の方が好ましい。

    ・バーナード
    経営戦略とは、外部環境における機会、内部環境における強みを組み合わせること
    ▶︎SWOT分析が適している

    ・ゲイリーハメル
    コアコンピタンスが大切。
    例:ホンダのエンジン技術、シャープの液晶技術。ホンダだとコアコンピタンスはバイクや自動車ではなく、悪魔でもエンジン技術で、この技術から派生して色んな製品に展開されてる。
    コアコンピタンスは、技術でもチャネルでも人材でもいいが、
    ①競争相手に真似されにくい
    ②顧客価値が高い
    ③他事業への展開力がある
    に則ること。

    ・ポーター
    3つのポジショニングの基盤
    1.商品、サービスの絞り込み
    2.顧客ニーズ
    3.顧客のアクセスのしやすさ
    続きを読む

    投稿日:2020.10.12

  • teduriko

    teduriko

    個々の戦略論の解説は非常にあっさりしている反面、戦略論登場の時代背景や前後の関係性に重きを置いており、戦略論登場のなぜ?に対する理解が深まります。
    企業の成功要因を大きくポジショニングによって説明するか、ケイパビリティによって説明するかで時代背景に応じて優位性が変わっていったということだと思います。
    時間が無い中でざっくり概要をつかみたかったのでマンガ形式で読めたのも良かったです。
    続きを読む

    投稿日:2020.09.24

  • hidekininomiya

    hidekininomiya

    このレビューはネタバレを含みます

    経営学においては、
    ・時代背景
    ・対立派との比較
    を考えることが大切。

    生産性向上のために、①テイラー(科学的管理法。定量的な効率化)、②メイヨー(人間中心論。人間を、経済人ではなく社会人として取り扱う)、③フェイヨル(経営)

    テイラーとメイヨーはあくまで、決められた仕事の効率をどうやって上げるのか、ということだが、メイヨーは、仕事や向かうべき方向性をどうやって決めていくか、を考えた。

    フェイヨルは、経営者に役割を与えた。経営者は、自ら目的を作らなければいけない。当時画期的な考え方として、「自らの組織に共通の目的を与えるのは、経営者の役割である」を打ち立て、ドラッカーへの橋渡しを行った。

    ドラッカーは、「株価の最大化」を最終のゴールにしていない。「社会」を見ている。

    下記は、中原さんから。
    ・ドラッカーの問い
    - 企業を中心としたこの「産業社会」は、社会として成り立つのだろうか?
    - そして「社会的存在としての人間」は、この産業社会において幸せになれるのだろうか?
    ・分権化とマネジメントがドラッカーの答え

    ・コンサルタントは実は、企業間のミツバチのような形で、企業や事業分野、業種を超えて、ベストプラクティスを拡げていった。(例えば、ウイルスが違う脊椎動物間でRNAを運んで、脊椎動物の進化において、重要な役割を担ったように)

    ・経営学は、世の中の動きを知らなければいけない。
    経営学を学ぶ上では、歴史を知ることが大切。

    ・時が経つにつれて理論は変わるけど、「この時代こうだった」ということは変わらない。
    →経営学は、理論を学んでも理論は変わるので、歴史を学んだほうが良い。

    ----
    p22
    ・テイラーは「科学的管理法」で劇的な生産性向上を成し遂げた。テイラーは現場の生産性向上のために、ストップウォッチを使って作業の時間分析をしたり、移動距離を調べたり、ちゃんと計算してタスクを割り振った。またショベル作業では、ショベルも作業者に合わせたものにした。結果、1人あたりの作業量は3.7倍に、1人あたりの賃金は63% up、生産量辺りのコストは44%にまで削減された。
    →当時は単純作業を人力でやっていたため、ムダやムラがあり、管理することによって劇的に生産性を向上できた。現代はそういった仕事はどんどん機械で行われるようになり、ホワイトカラーが増えたため、そういった管理手法は通用しないと思われる。

    P28
    ・大量生産システムを確立したフォード車は、当時ベンツが3,000ドルしたのが、当初は950ドルで販売し、年々値下げを繰り返し、260ドルにまで下がったため、ついに大衆が買える価格にまで下がった。
    →大衆が購入できない高価なものの価格破壊を起こすのは、大切だ。

    P40
    ・ヒトは経済的対価より社会的欲求の充足を重視し、またヒトの行動は合理的ではなく感情に大きく左右され、ヒトはフォーマルな組織よりもインフォーマルな組織(職場内派閥や仲良しグループ)に左右されやすい。そして、テイラーが間違っていたわけではなく、社会の成熟とともにヒトが経済人から社会人に変わっていた。そしてメイヨーは、働く者たちの幸福のために、「人間関係論」という腫脹を展開し、その後のモチベーション研究・リーダーシップ研究・カヌセリング研究につながっている。
    →社会が豊かになるにつれて、経済人から社会人に変わっていたという話はとてもおもしろい。

    p65
    ・ドラッガーの企業経営の3側面。①顧客の創造。企業は顧客への価値を創造するためにある。②人間的機関。企業はヒトを生産的な存在とするためにある。③社会的機関。企業は社会のコミュニティの公益をなすためにある。
    →これは今会社を経営していても、常に自分に言い聞かせるべきことだろう。この3つを唱え続けているだけでも良いくらいだ。企業は、顧客と従業員と社会を大切にしろというドラッガーの教え。

    p159
    ・「ホンダに当初戦略はなかった。ホンダの戦略は失敗を積み重ねる中で創発的に生まれたものだ!」
    →これは戦略がないというよりも、ケイパビリティ戦略の典型例。自社の強みを活かして、巨大なライバルと戦おうとした時に、この方法しかなかった。

    キャノンの例もケイパビリティ戦略と考えることができる。キャノンは、何かの商品で大コケした。だけどその後、なんとゼロックスに挑んた(甲子園に出れなかったから、ワールドクラシックの臨むくらいの勢い。)

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.05.14

  • ゴリ山サルの助

    ゴリ山サルの助

    時代背景がわかると、なぜそのように考えたか理解しやすい。またその限界が分かる。整理しやすい。漫画なのでスイスイ読めるのもよい。テーマごとにまとめの文章もついているが漫画で十分。

    投稿日:2018.08.31

  • yuki-saito

    yuki-saito

    ビジネスキャリア検定のために購入。
    内容は細かくはないですが、経営戦略の全体の流れをつかむのに最適です。1,2日で読みきれるものうれしい。
    後編も読みます。

    投稿日:2018.01.17

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