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ノヴァイオレット ブラワヨ, 谷崎 由依 / 早川書房 (11件のレビュー)
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saigehan
ジンバブエ→アメリカ移民。まあよくある「ほぼ自伝」ってやつ。 なーんか貴重な「生きた証人」ってのはわからんでもないが、ちょっと自虐が多いというか、 どっちの国に対してもディスりが多くて、それがあんまり…ユーモアに変換されてなくて。やっぱエドガル・ケレットにはなかなかなれないのな。続きを読む
投稿日:2023.07.10
xiyue
うーん、これを日本人の私が感情移入するのは難しい。ディアスポラや民族分裂や難民を多く出した国(韓国とかパレスチナ、イスラエル、アフガンあたり)の人達にはグッとくるものがあるのかも。 平和ボケした日本で…育つと頭では理解できるけど、この気持ちに共感がし難い。 ただ海外に長く住んだことのある人ならわかる、電話の向こうの故郷との時間の歪みみたいなものは凄く伝わるし、共感できる...続きを読む
投稿日:2021.02.17
katsuya
アフリカで生まれ、アメリカで育った著者の自伝のような物語。文章が生き生きとしていて、情景が目に浮かぶようだし、声が聞こえそうな瑞々しい表現。アフリカ某国で本当に自由だが、どうしようもなく貧しいし、暴力…などの暗い影を感じて育つ。反体制派の知り合いが撲殺されてしまうが、お葬式で撲殺ごっこを楽しむ。アメリカに渡ってからは、googleやYoutubeやSkypeを使いこなし、母国に一抹の後ろめたさを感じつつも先進国でも生活をenjoyする。学生VISAが切れ不法滞在となったことで常に国外退去の不安が付きまとい、まともな職業につけない。国に残した家族や友人からは妬みや嫉み、国を捨てた人間というレッテルを貼られる・・・。ストーリーは必ずしも幸福ではないが、絶望的な悲劇でもなく、自然や美しさが印象的。海外小説の面白いところだと思う。続きを読む
投稿日:2017.12.28
kei731
ジンバブエからアメリカに渡った少女が、理不尽で容赦のないこの世界を生きていく姿を描く。 国を捨てた者と残った者それぞれの諦めや喪失感、葛藤が生々しい。
投稿日:2017.04.01
憂いの篩
血とか風土とか歴史とか記憶とかが刻んだような小説。少女の語り口の淡々とした感じがにむっとするような暑さを感じた。
投稿日:2017.03.19
店主
このレビューはネタバレを含みます
新聞の書評を読んで。 星は4つで、良かった、という評価をさせていただいたが、実は読み進めるのは辛かった。 内容云々ではなく、自分にとって文体が読みやすくなかったから。 ところどころ、言い回しがユーモラスだったり、興味を惹かれる内容や衝撃的なシーンもあったが、女子のおしゃべりが延々と淡々と途切れずに続く感じ。 展開もわりと急で、なんとなく息をつく暇がないというか、疲労感があった。 アフリカのどこか貧しい国に住んでいる少女なんだろうな、とはうっすらわかるものの、具体的にどの国だかわからないモヤッと感。 (ジンバブエ、という国名が最後になってわかってすっきり) 登場人物と主人公の関係がよくわからなくなるイラッと感。 単に私の読解力が足りないかもだけど、説明がないまま人が登場するので「この人は何者?」「前に出てきたっけ?」と、もやもやしながら読み進めるしかない。 最後の方に、チポがアメリカに「逃げた」主人公を責める件。 主人公は憤慨?するが、どこにも逃げ場がない人達の本音なんだろうな。 著者も書いているように、なんでもかんでも「アフリカの話」とは一括りにできないだろうけど、恥ずかしながら、私(達?)にはアフリカの内情は似たり寄ったりに思えてしまう。 こういう本がもっと世に出されるといいと思う。 現在進行形の厳しい現実を知るために。
投稿日:2017.01.27
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