【感想】君を愛したひとりの僕へ

乙野四方字 / ハヤカワ文庫JA
(108件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
26
38
31
3
1
  • SFの、切ないラブストーリー

    こちらの本と『僕が愛したすべての君へ』とは対になっています。

    どちらから先に読んでもいいけれど、絶対、両方読んでくだださい!と、懇願したくなってしまうほど、
    両方読むことで見えてくる、広がる感動は他のものではなかなか味わうことのできないものです。

    どちらも人を一生懸命愛し、どちらも一生懸命生きている。

    そして、平行世界の面白さ、タイムリープの仕組みなどが非常に丁寧にかかれているので
    やはりSFとしても、しっかりと楽しめます。

    表紙の雰囲気から、若年層を対象にしているのかな?
    と読み始めましたが、確かに読みやすいものの、読み応えは本物です。
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    投稿日:2017.04.01

  • こちらがメインストーリーかも

    「僕が愛したすべての君へ」とセットになっていて、両方読むことで全体像が見える
    しくみになっています。ぜひ両方を読んでください。
    「僕が愛した~」と違って、こちらはかなり切ないラブストーリーです。
    印象としては、こちらの方が本題で「僕が愛した~」は後日談的な感じにもとれますが
    伏線の張り方も見事なので、どちらを先に読まれても問題ないと思います。
    どちらも二度読み必至です。一度目とは違う「想い」で読み進めることができますよ。
    セットで読むことを強くおすすめします。
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    投稿日:2016.08.16

  • パラレルワールド

    テーマとしては割と定番のパラレルワールドもの。ただ,この本は,もう1冊の「僕が愛したすべての君へ」と対になっていて,お互いにリンクし合ったパラレルストーリーにもなっている。片方だけ読んではいけない。読むなら必ず両方を!
    ただ,個人的にはこの「君を愛した…」を先に読んだ方がいいのではないかと思う。
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    投稿日:2017.07.23

ブクログレビュー

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  • わたし

    わたし

    僕が愛したすべての君へ
    →君を愛したひとりの僕へ
    の順で読んだ。

    ◎理解のしやすさやハッピーエンドを求めるなら
    君愛→僕愛

    ◎伏線回収や切ない感じが好きな人は
    僕愛→君愛
    の順に読むのがおすすめ!

    2作品どちらから読んでも良くて、
    どっちを先に読むかによって
    感じ方が変わるっていうのが面白かった!

    私は友人とお互い逆から読んだんだけど
    感想や考察を言い合うのが楽しすぎた!



    【2つを読んだ感想】 ⚠︎以下ネタバレあり

    読み終えて少し余韻に浸ってた。
    なんとも言えない喪失感。
    正直ハッピーエンドでは無い。
    寧ろ切なさ、寂しさが残った。

    「僕愛」で読んだ暦と和音との話
    これは実は暦と栞との話の続きだった。
    この「君愛」での世界の暦が
    泡を沈めて時間移動した後の話。
    つまり暦が栞の幸せの為に動いた結果が「僕愛」。

    栞の幸せの為に60年もかけて研究してやっとの思いで考案した時間移動だけど、その先に待っているのは暦と栞が出会わない世界だなんてしんどすぎる。
    しかも記憶は無くした状態で。

    その間、結婚もせず暦についていった和音はすごいけど、少なからずとも暦への好意があっただろうからそれを思うと切ない。

    “この世界”では暦も栞も和音も誰もハッピーエンドとはいかなかった。

    どの栞でもなく、
    この世界の栞たった1人を愛した暦。
    「僕愛」とは全く違う価値観の暦でびっくりした。
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    投稿日:2024.04.09

  • 莉音

    莉音

    まず設定が難しめ。カタカナの単語が多く、これを〜とおく。という文も多い。もう片方の本と対になる内容ということだが、片方を読むともう片方の本の内容が推測できてしまった。

    投稿日:2024.03.29

  • akuma908

    akuma908

    君を愛したひとりの僕へ
    → 僕が愛したすべての君へ
    の順に読了(audible)。評価は二冊セット。(一冊だけ読む人いるのかな。)
    タイムパラドックスとか、そういう頭がこんがらがるお話大好物の自分にはグサッと刺さる作品でした。二種類の異なるラブストーリーそれぞれ切なくて、こちらも良かった。
    読後感はこちらの順の方がいいのでは、と思うけど、逆の順に読んだ、並行世界の自分と感想を交換してみたい!
    続きを読む

    投稿日:2024.03.20

  • a_ru

    a_ru

    このレビューはネタバレを含みます

    読書チャットルームにこっちから読むといいとあったので、最初にこっちを読んだ。僕が愛したすべての君へ、も読んだけど、多分こっちから読んだ方が話がつかみやすいと思う。
    決して一緒になれないことが悲しいような、でも一途に想える人がいることが幸せなような、どちらも味わえるお話。読後、余韻に浸って欲しい。
    並行世界の設定が海や泡を例えにしているのが、イメージするときれいだなと感じた。

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    投稿日:2024.03.12

  • みー

    みー

    このレビューはネタバレを含みます

    こちらを後に読んでの感想、「こっちがトゥルーエンドだ!」

    正直和音のほうがいい女だし僕愛の方が物語的には面白かったのだけど、栞の正ヒロイン力が高すぎる。白ワンピの似合う幼なじみの黒髪美少女は強い。

    それに、僕愛で謎だった交差点の幽霊や少年期のパラレルシフトの原因は君愛で解決するのでこの順番の方がスッキリ度は高い気がする。

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    投稿日:2024.03.05

  • はな

    はな

    『僕が愛したすべての君へ』を読んでから読んだ作品。
    並行世界に関する話だが、この2作で並行世界を擬似体験したような感覚。
    こっちの世界の主人公は愛する人を追い続ける人生で、愛する人を追いかけ続けることに人生を賭けていた。サイエンス要素がありながらも、温かみのある物語。

    読み終わってから「そういえば…!!」と『僕が愛したすべての君へ』に戻ると繋がる部分、違いが分かりそれもまた鳥肌が立った。
    是非セットで読んでみてほしい。

    続きを読む

    投稿日:2024.01.27

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