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ジャンナ レヴィン, 田沢 恭子, 松井 信彦 / 早川書房 (17件のレビュー)
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総合評価:
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明烏
このレビューはネタバレを含みます
重力波とは何か、その謎を追う科学者たちのノンフィクションストーリー…というよりは、身内争いや政治圧力や対立などを克明に描いた告白本に近いかな。 ブラックホールは光すら逃れられない強力な重力を持っており「どんな直接的観測結果も得られない」はずだった。 だからこそ重力が生み出す空間の歪みが重力波となり、歌として聴こえるかもしれないという理論は素晴らしく魅力的になる。ブラックホールの直接的観測が可能になるからだ。 重力波の骨子はこんな感じだけど、まぁ9割くらいは人と人の諍いに割かれている。別に悪いというわけじゃなく、「科学者」として生きていくなら「科学」だけをしてるわけにはいかないぜ、って当たり前のことをしっかり言ってるだけな気もする。 人との関係性とか資金を集めてきたりとか、一緒に働く人を知るとか…。ポスドクという立場のメンバーも含めて、そう言ったある意味「リアル」な「科学者」を語ったのが本書なんじゃないでしょーか。 社会人からすれば当たり前だけどね…。 しかし帯コメントでワイス博士が『痛快な読み物だ』とか言っちゃってて本当にそう思ってるか!?とは感じたけど。本当に思ってるなら大した人だよ…。
投稿日:2023.03.20
daseienergy
“本書は、重力波--音による宇宙の記録、宇宙を描くサイレント映画を飾るサウンドトラック--の研究をつづった年代記であるとともに、実験を目指した果敢で壮大な艱難辛苦の営みへの賛辞、愚者の野心に捧げる敬意…の証でもある。” この言葉に尽きる。続きを読む
投稿日:2018.03.03
sistlib
★SIST読書マラソン2017推薦図書★ 【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&…mode=comp&materialid=11600970続きを読む
投稿日:2017.10.25
マエダ
重力波直接観測成功に至るまでのプロジェクトチームLIGOの軌跡。 13章「藪の中」の原題はRashomonなのだとか!
投稿日:2017.10.16
htaku14
重力波の検出に命を懸けた科学者たちの物語。著者自身が物理学者。当事者のインタビューを通じて、この壮大なプロジェクトの遂行がいかに難しかったかを浮き彫りにしている。
投稿日:2017.06.16
izumowol
重力波を観測するという一大プロジェクトがどのように 始まり、紆余曲折を経ていかにして成し遂げられたかを 描いたルポルタージュ。ただし、描かれているのは主に 「人間模様」であり、「観測理論の発展」や「観…測機器の 進化」といった一番読みたいと思うことは二の次になって いて少々残念な読後感。まぁ重力波観測自体が端緒に ついたばかりのプロジェクトであり、これからの分野だと いうことなのかもしれない。続きを読む
投稿日:2017.02.05
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