レッドチーム思考 組織の中に「最後の反対者」を飼う

ミカ・ゼンコ, 関 美和 / 文藝春秋
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
0
1
3
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • midoridensya

    midoridensya

    重要な意思決定にあたって、有効に活用すれば非常に効果が高いレッドチームに関する書。
    レッドチームは以下のように活用される。
    ①組織の主流派による情報分析に基づく意思決定を行う際に、組織バイアスによる重大な過ちを回避する手段として、主流派とは独立した特別なチームを編成し、意思決定者に新たな気付きを与えるために、主流派と敢えて異なる視点からの情報分析(競争分析、代替分析)を行う。
    ②競合や敵が存在する環境下において戦略を検討する際に、敢えて敵の視点になりきって自組織の戦略に挑戦するチームを編成してシミュレーション(ウォーゲーム)することで、意思決定者の盲点がないかを確認させるもの。
    ③サイバー・物理的施設のいずれにおいても、セキュリティの欠陥や弱点を洗い出すために、ホワイトハットとしてハッキングや物理的侵入を試みるチームにより欠陥テストを行う。

    これらが有効に活用されれば、当初の戦略や既存のセキュリティの弱点や盲点に気付き、重大な失敗や損害を回避できたり、あるいは場合によっては、主流派の分析の正しさにより深い自信を持つことができたりする。

    しかし、本書では、レッドチームを活用したにも拘わらず重大な失敗を回避できなかった失敗例(欠陥を指摘されながら9.11を防げなかった航空当局、結論ありきのBチーム編成により意思決定を誘導したアメリカ軍の対ソ連戦略構想 等)を挙げて、レッドチームを有効ならしめるための条件を提示する。
    その条件とは、リーダーがレッドチームの役割と意義を理解し支援すること、レッドチームに適切な活動範囲とリソースを与えること、レッドチームによって明るみになった欠陥を真摯に受け止めて対策を行うことである。
    そして、レッドチームはあくまで多角的な視点からの分析やテストで気づきを得るためのものであって、レッドチームに意思決定を担わせるべきではないことや、適切な訓練を受けた多様性のあるチームによって行われることが重要であるとのこと。
    続きを読む

    投稿日:2020.10.30

  • あきまる

    あきまる

    読むのがすごくしんどかった・・・。

    「批判的思考力」の活用法の一つとして、「レッドチーム」という取り組みがあるらしいけど、それは「万能ではない」という話が一番心に残っている。
    全てにおいて「万能」な能力ってないんだなぁという気づきが得られました。続きを読む

    投稿日:2019.04.06

  • ワサキ

    ワサキ

    非常におもしろい。Yesマンばかりを囲うのではなく、敢えてRoleとして反論させる人(悪魔の代弁者)ってのを組織の内外に配置するとは。
    しかし、僕らのチームでやろうとした際に障壁になるのは、そのレッドチームに如何に権威をつけるかだなぁ。あと、レッドチームへのモチベーションも何に求めさせるか。

    『宿題は自分で採点できない』:宿題でずるしていい点とっても、本チャンの試験ではボロボロになるよ、というのは非常に納得。やはりお手盛りの評価では何の意味もない。

    レッドチームのアドバイスは『明確で、理にかなっていて、実行可能でなければならない』のはそのとおりだけど、加えて、組織全体を俯瞰しないといけない、というのもあると思うな。

    6つのベストプラクティス
    ①上司の賛同を得る
    ②外側から客観的に評価し、内側から気遣いを持って実施する
    ③健全で大胆な懐疑心を持つ
    ④隠し玉を備えておく(もっと聞きたいと思わせる)
    ⑤悪い知らせを快く聞き入れれ、行動する
    ⑥ほどよい頻度で行う
    続きを読む

    投稿日:2016.08.17

  • ルクソール

    ルクソール

    多様性に興味があり「レッドチーム思考」というのに惹かれたので購入.豊富な事例紹介は面白いし,こういう考え方が有用になりうることも理解しているつもりだが,本書の感想をまとめるとイマイチという言葉で落ち着きそう.

    まず,紹介事例においてすらレッドチーム思考が本当に有効だったのかが微妙で,もちろん広い視野から考えられるくらいのメリットがあるにしても「レッドチーム」という御大層な名前に負けているような気が.次に,レッドチームの意見が受け入れられない原因について,上層部の度量はもちろんだが,レッドチーム自身の問題も結構あるのではという気がする…第6章のテレビ局KSDKはさすがに問題外だが.また,レッドチームを雇うためのコストを考慮すると,有用性がどこまで勝負できるのか不安になってくる.なんというか,レッドチーム自体にレッドチーム思考が必要なんじゃないかな?

    レッドチーム思考が軍隊という自己完結型組織から生まれたのはとても納得.民間企業が同様のことを行うのは分野にもよるがかなり難しそう.よって,あまり実用性にこだわらずに読むべき一冊かもしれない.一部文章の読みにくさ(歯切れの悪さ?)はあるものの,一読の価値はあると思われる.
    続きを読む

    投稿日:2016.07.17

  • 文藝春秋公式

    文藝春秋公式

    【仮想敵になりきって組織の弱点を炙りだす】上層部にあえてNOを突きつける集団、レッドチームが組織の硬直化を打ち破る。欧米の企業が続々と採用する、米軍発の新たな組織論!

    投稿日:2016.06.10

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。